2020年02月22日

いの一番の桜

東地方では「春一番」が吹いたと報じている。山の木々や草花も暖冬に反応したのか、水仙が咲き、盛りのはずの菊池記念館の梅はすっかり散ってしまった。だが暖かい季節に移ろうことはありがたいこと。今年は一気には花が咲き乱れそうだ。

村中の桜でダントツに早い開花を見せるのが、村所地区、田の元住宅に咲く「河津桜」だ。国道から見上げるとまだ色の無い景色の中でひときわ目立つ。聞くところによると、お住まいだった家族が息子さんの東京へ進学の折に植えた記念樹とのこと。

いの一番で春を告げる河津桜が、村の受験生たちにも「サクラサク」と声援を送っていた。


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posted by オガワタカヒロ at 23:26| 宮崎 ☀| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月21日

15本目の「小春トンネル」開通

西米良初心者が村へ行くことに二の足を踏むのが、安全にストレスなく行き着けるかどうかだ。その昔、日本を代表する歌手、春日八郎さんを村へお呼びしてコンサートを開いたことがあった。僕が保育園の頃だからもう50年以上前だ。宮崎空港からお連れする車中、西都市の杉安を過ぎたあたりで春日さんがおっしゃった。「この先へほんとうに人が住んでいるのか?おれはもう帰る」。そんな逸話が残る米良街道である。

あれから半世紀。国鉄バスで3時間かかった宮崎市までの道のりが乗用車で1時間30分まで短縮され、その杉安から村所までトンネルが14本も抜けて景色を楽しむ時間もなくなるほど便利になった。そして今日、2年近く工事が行われていた15本目の「小春トンネル」(480m)が開通した。1分かかった旧道を25秒で通過だ。

「百年経っても変わらない風景」。嘘である(笑


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2020年02月20日

伝説の画家

家、彌勒祐徳先生100歳展ポスター作品「APAアワード2020」(日本広告写真家協会主催)入選を11月に地元宮崎日日新聞さんに大きく報じてもらった。地方で開催される、それも個人の展覧会ポスターに日の目を当ててくださった審査委員の方々と、APA協会には感謝しかない。

3月14日は授賞式と懇親会への出席依頼を頂いていたが、コロナウイルス肺炎蔓延のために楽しみにしていた懇親会が中止になった。久しぶりに先輩方や仲間たちに会えるはずだったのに、誠に残念。急速な終息も望めないので授賞式も欠席させてもらうことにした。震災、水害、ウイルス被害、どうしたんだニッポン。

実は本日、彌勒先生101歳の誕生日。毎年焼酎をお贈りしてお祝いさせてもらっているが、今日は授賞式出席のことも合わせてお伝えしようと西都市、三納の弥勒美術館を訪ねた。懇親会中止の知らせは帰宅後の確認だったので先生には申し訳ないことをしてしまった。

「お〜〜、久しぶりですなー。元気っすっか」
「はい!、先生も肌ツヤが増してきて若返ったちゃねえですか」

ほぼ耳元で話さなければ聞き取れないが、90歳代の頃よりさらにお若く見える。先生にしてみれば100歳は折り返しなのかもしれない。

「なんとか生きとりますな。この調子ならしばらくは大丈夫じゃねでしょうかい。わっはっは!」
「長嶋さんの誕生日も今日ですね。(先生のファンで作品を数枚所有)」
「そうよ、あん人はおれより20ばかり若ぇてぇすけど、元気しちょらちゃろかいな」

描く量は減ったが、伝説の画家はまだまだ現役。


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2020年02月19日

ライカM6

山を走るゆず色軽トラがたくましく見えた。普段はキッチュなツートンでお茶目ぶりを発揮しているが、足元を四駆に切り替えるとポパイがほうれん草を食ったごとく俄然力を発揮する。真似して塗装する面白野郎も出てきているし、派手な軽トラ、流行らんかなぁ。

ゆず色の塗装上にカメラのイラストを描いて仕上げることは先日書いた。フロントに「ライカ」、リアに「ローライフレックス」を載せる予定で、散髪屋兼イラストレーターの若大将にお願いしている。理髪業の合間をぬって描いてもらっているので催促もできないが、「鹿カレーを食べに行きますから、その時に途中経過をお見せしますよ」と連絡があり後輩2人を連れてランチに来てくれた。

こないだ仕上がったローライフレックス2.8Fもよかったが、ライカM6もなかなかのものだ。ドイツの職人たちが仕上げた、いわば美術品ともいえる工業製品であるからして、若大将も真っ向から勝負を挑んで筆を走らせた様子。

彼らがカレーのスプーンを置くや否やテーブルに同席させてもらい、口角泡を飛ばしてライカの素晴らしさを語り尽くしてしまった。

「若者」と「馬鹿者」、良い関係を築けている。


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2020年02月18日

初めての雪景色

「今年は降らんね」。村の中でもそんな話が出ていた矢先、ロシアからの寒波が押し寄せて一気に寒くなった。予報では九州の山沿いで10センチ〜20センチの積雪があるとのこと。カメラとレンズに磨きをかけてワクワクしながら早朝を待ったが待ちきれず、5時前に起床した。期待してカーテンを開け、薄暗い窓の外へ目をやるも白い部分はまばら。「降っとらんし」。

続いて起きてきた妻が「残念でしたね」というのがしゃくに触って「行けば景色が待っとってくれるかもしれん。ひと回りしてくる」と言い残して「ゆず色軽トラ」を4WDに切り替えて山道を登った。

里の方はほとんど積もっていなかったが、20分ほど行くと5センチほどの積雪。四駆ではあるがタイヤはノーマル。少々危険を感じたので、四季折々で撮影している場所へ停めて車を降りた。雪が音を吸収して歩く音がこもって聞こえる。冷え切ったハスキー三脚をアイレベルに合わせ、カメラをセットしてファインダーをのぞいた。白銀の世界には程遠いが今季初めての雪景色だ。

撮り終えて大きく息を吸い込むと、キンと冷えた空気が身体中に行き渡った。


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2020年02月17日

PayPay!

界のキャッシュレス普及率ランキングを紐解いてみると、1位がダントツの韓国で89.1%。次いで2位の中国が60%、以下カナダ、イギリス、オーストラリアと続き、日本は18.4%(2015年・世界銀行)。5年前の資料だから現状は推して知るべしである。原因を探り始めると今日の話題から脱線するので止すが、世界中で現金を持って買い物をする人が激減したということだ。

そこで我が店舗も乗り遅れちゃいかんと「PayPay」でお支払いできるようにした。3ヶ月前まではガラケイを持ち、そんな話はよその国でのコトだとうそぶいていたが、変われば変わるものだ。

送られてきたスターターキットを読み下し、試しにラ・メールへ1円分を支払ってみた。スマホが「ペイペイ!」と応える。妻と僕は感心して「ほ〜〜っ」。すぐさま入金のお知らせがメールで届くと、「現金で頂けいないのがちょっとさみしいね」と妻が残念そうに漏らすので、「キャッシュレス時代なのだから我慢しなさい」と諭した。

「PayPay!」


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2020年02月16日

米良山の醍醐味

国で放映された「小さな旅」(NHK総合)の反響があちこちで聞かれる。今日という横軸と歴史という縦軸が美しく交差した興味深い番組に仕上がっていた。ナチュラルに生かされていることがどれだけ幸せかを自問自答できる、村民にとっては「気づき」の時間でもあった。

動物たちとの共生は山人にとってあたり前のことだが、時として珍客を迎える場面にも遭遇する。その中でも一番驚いたのが、里に下りてきた鹿が商店街を疾走したという事件だ。

あちこちの店先をかすめながらうちの店の前に来ると、大きなガラスが透明だと勘違いしたのか自動ドアに激突してきた。ものすごい音だったがガラスは無事。鹿は店先に転倒して起き上がるや否やそのまま西側へ。交差点を右折して役場の方へ向かって行った。トンチの効いた近所の婆ちゃんが「住民登録に行きやったちゃな」と周りを笑わせた。

そんな思い出が蘇るような音が自宅の窓の外で響いた。一杯やっていい気分だった僕は、鹿との格闘を想像して一気に酔いが覚めた。ドン!バタバタ!ドン!バタバタ!鹿にしては様子が違う。そっとカーテンを開けてみると結構な大きさの鳥。ご就寝の時間に目が覚め、光を求めて窓にぶつかって来たのだろう。「鳥目」ゆえ山へ帰ることもできなくなったらしい。

毎日繰り返される人と動物の小さな旅。これぞ米良山の醍醐味だ。


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2020年02月15日

きてくりゃい!西米良

西米良村はご存知のとおり宮崎県で一番人のいない自治体だ。残念ながら今年は1,000人を下回って3桁に突入すのは必至だが、村の人は「明るく楽しく元気よく」を地でいっている。単細胞かカラ元気か、どっちでもいいけど今悩んで解決できないことは悩まない方がましだ。楽しいところには楽しい人が集まってくる。それでいいじゃないか。

「にしめらジビエフェア2020」が、エフエム宮崎の「きてくりゃい!西米良」で紹介される。県内ではおなじみのパーソナリティ、樋口千穂さんが村役場のマスコット、アベちゃんと共にご来店だ。個性的なふたりに負けないように、彩子店長も鹿のカチューシャでお出迎え。柔らかくローストした鹿肉カレーを、4倍、3倍の辛さで召し上がって頂いた。

「魔法の味」「秘密のレシピ」と相変わらずのんびりした口調で煙に巻く妻の説明に、おなかペコペコのアベちゃんはスプーンをマイクにして「早く食べたーい」。今週木曜日のエフエム宮崎「きてくりゃい!西米良」。聴いてねー。


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2020年02月14日

モンキーリポート

は5時、冬は6時からパソコンの前に座り、昨日の日記を書く。書くと言ってもブログを毎日更新する、テキストの打ち込みだ。日によっては家人も床の中だから、起こさないように気を配りキッチンでお湯を沸かしお茶を入れて開始。耳のお供はインターネットラジオで流れてくる「FM軽井沢」だ。

信州の鳥の声やら小川のせせらぎやら、九州の山奥とはまた違った音色で朝が始まる。様々な情報が垂れ流し的に聴こえてくると筆が止まることもあるが、この局の構成は僕の朝にとって打って付けだ。ところが必ずタイピングが止まってしまうお知らせがある。

「モンキーリポート」。軽井沢周辺でその日に行動する猿たちの動きや場所の情報と、出会ったら「目を合わせない」「餌を与えない」などの注意事項を教えてくれるというコーナー。最初は笑って聴いていたが、これは我が村の「ホイホイライン」(村内放送)でも流してくれるとありがたいものだ。田畑を荒らすのはもちろん、山仕事に出かけた人の弁当を盗んで食っちまう、ってことも日常だ。

さすがに猿カレーは勘弁だが、こちらもお相手のことを十分知って、追っ払うくらいの手立ては習得していたいものだ。


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秋の収穫時に現れた仁王立ちの「あんちゃん(米良弁で猿)」〜家の対岸にて〜



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2020年02月13日

バレンタインデー月間

「害獣」と命名されている厄介者の鹿たちのおかげで山奥の小さな店が賑わっている。だが過去の保護期間で増え続け、山林開発で行き場を失い害を及ぼした結果はすべて人が起こした仕業。ジビエ料理認知の前に、詫びつつも感謝してみなさんに召し上がってもらわなければいかんと切に思う。

「にしめらジビエフェア2020」も中盤。手のひら返したように宣伝するのも気がひけるが、鹿肉入り「ヴェニソンカリー」が好評だ。2年前のフェアより肉の大きさ、厚さを増量して、漬け込み作業にさらに工夫を凝らした結果ではないだろうか。食は人を幸せにする。鹿ちゃんごめんね。

さて、カレーの後にデザートのケーキを召し上がる方も多い。今月はバレンタインデー月間で「ショコラケーキ」を追加しているが、これがまたうまいらしい(僕は残った「カケラ」しか食ってない)。都会の洒落た容姿ではないが、本来の「手作りの食感」が好まれているのだろう。

先日召し上がったお客さまから「家族に食べさせたいので『ホール』で買えませんか?」とのお尋ねがあった。

「買えます」。お渡しの3日前までにご予約いただき、お値段は税込みで、3,500円。カットのものをお求めいただくよりお得です。鼻血が出るほど食べたい方、大勢で愉快に召し上がりたい方、ぜひこの機会に、大人買い、いや「ホール買い」をオススメします。もちろんチーズケーキもね。


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💦 金曜は定休日です。週末にお待ちしています!

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2020年02月12日

フィルムとレコード

でにフィルムがどういうものかを知らない人も出てきた。倅が中学の頃、レコードを倉庫から引っ張り出して見せると「これがレコードか〜」と目を丸くして眺めていた。信じられない光景に時代の変化を感じたものだ。

昨日書いた大型カメラで使用するフィルムはシートフィルムと言って、4インチ×5インチ(10.16cm×12.7cm)の1枚フィルムを両面2枚を収められるホルダーに挿入して撮影する。通常使われていた35mmのフィルムと比べてもその大きさがお分かりだと思う。

ホルダーを撮影時にカメラに装着、ひき蓋を引き抜いてレンズからの光を受け取ってフィルムを感光させる。書くとなんだかわかりづらいが、とにかく面倒な作業を経なければ写真が撮れない。

レコードも同じで、針のクリーニングから始まって、袋からレコードを取り出し厳かにターンテーブルに置き、そっと針を落とす。出てきた音は艶があり、奥行きがあり、優しさがある。フィルムにはこれに「現像」という作業が付くが、うまくいけばレコードと同じ喜びを得られる。

面倒な撮影もしかり、1枚の写真に仕上げる時間と過程が魅力だ。


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2020年02月11日

リンホフスーパーテヒニカ

極の気温が18.3℃を記録してこれまでの最高を更新したという。温暖化の影響が地球全体を覆い始めているのに、米良は相変わらず寒い。というより室内が温かくなり過ぎたのかもしれない。梅も満開、とっとと外へ出て歩き回った方がよさそうだ。

今月から新作の撮影に取り掛かる。テーマが泉のごとく湧いてくるのでどれにするか決めきれなかったが、過去と今と未来を1枚の写真で表現しようと思っている。もちろん撮影地は西米良村内。まだ紹介できる段階ではなので詳しいことは書けないが、決めているのはフィルムでいくこと。なんとか感材も確保できたし、機材の調整も整った。

カメラは Linhof Super Technika45V、レンズは SCHNEIDER-KREUZNACH SUPER-ANGULON 90mm F5.6 。いずれもドイツのマイスターが手塩にかけて作った古い機材だ。車も旧車、カメラも旧型。どこまで逆行するんだ、って聞かれても答えられん。まだテスト段階なので、上りを確認してのお楽しみってところ。


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2020年02月10日

001

周先生が亡くなって9日で2年が経った。「西米良の生き字引」と呼ばれた翁に人生の終わりはないとささやかれたほどお元気だったが、97歳にして村びとを置いて向こうの世界へ行ってしまった。

西米良中学2年、3年時の校長先生でもあり、帰郷してからは「変わりもん同士じゃ」と言ってずいぶん可愛がってもらった。本を出版すれば必ず求めてくださり、本質を突く感想をズバリとおっしゃる。歴史の中に立つ一人の人間として何をすべきか、表現者としてどう伝えるべきか、頂いた教えは数えきれない。

三回忌の昨日は親族の方がお見えになっていたろうから、落ち着いた本日お参りさせてもらった。それよりなにより、写真集「上を向いて行こう」のお届けをしたかった。本来なら出版してすぐにお持ちするべきだが、どうしても命日に観てほしかったのだ。

先生がいつもいらした茶の間で、サエコ先生(奥さまも教師)と息子の照裕さんにそのことをお伝えして遺影の前に座った。先生が93歳の頃だったか、「そろそろ準備しておかにゃいかんから、撮っといてくれんかい」とおっしゃって撮影した。引き締まった口元が散々鍛えられた中学時代を思い出させた。

お渡しする写真集のエディションナンバーは、「001」。久しぶりに「中武雅周」と書いて背筋がピシッとした。

「先生、いつまでたってものんびり屋ですみません。村の若いもんを撮りました。ゆっくりご覧になってまた感想を聞かせてください」


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2020年02月09日

カツオのはらじ

酎民族の九州人とはいえ酒を関東で覚えたせいか、だりやめ(晩酌)は日本酒に落ち着く。

今夜のお供は知人に頂いた、「腹皮(はらじ)」。カツオのもっとも脂の乗ったところで、マグロの「大トロ」、鮭の「はらみ」と同じ部位ではないかと思う。塩で〆てあったので味付けはそのまま、ダラダラ焼かずに短く強火で焼くと、たっぷり脂の乗った酒の肴ができあがった。

おいしく頂いていることを棚に上げて言うのもなんだが、昔は市場に出回らなかった、いわゆる漁師料理の素材が頂けるようになった。我々にとっては大変うれしいことだが、なんでもかんでも知られてしまう超情報社会も如何なものかと思ったりもする。


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2020年02月08日

新郎新婦は村の出身

由は様々だが村内で結婚式が行われなくなって久しい。記憶にあるのは7年前の林業従事者ご夫婦、その前は20年前の神官さんご夫婦までさかのぼる。年配者からは懐かしむ声も聞かれるが、本日列席した披露宴を見せてもらうと、時代と共に変化するライフスタイルを素直に楽しまなければ、と教えられる。

新郎新婦は村の出身で在住、姓も同じで村の三大苗字、黒木、浜砂、中武のひとつ。同じ地区でご自宅も近所。お互いを幼少から知る、いわゆる幼なじみのカップルだ。

宮崎市内のホテルに250名近い人が招待されて、ふたりの門出を祝した。新郎が「村の人口の1/5が列席してくださった」(列席の8割は村内在住者)と笑わせたが、文字通り「村を挙げての披露宴」だった。

ほろ酔い加減の村長さんが「ネタ」ではないかと思わせる祝辞で会場を笑わせると、プロアマ問わず大勢の人がカメラを構える中でのケーキカット。圧巻は新郎も参加する、若者男子で結成した、エグザイルならぬ「メラザイル」のダンス。そろそろ体力的にも危なっかしい初期メンバーも、後輩の祝宴に必死で踊った。

笑いあり、涙あり、お祝いの席はいつでも悦ばしい。

幸せに幸せに、永遠に仲良く。

おめでとう。


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2020年02月07日

娘と息子

が帰ってくると食卓が華やぐ。妻も意識して料理を作るし、娘もそれを手伝う。僕は料理ができるのを待つだけで、昔あったCMの「私作る人、僕食べる人」ですまんが、穏やかな気分でおいしく頂く。

「これ、飲みたかったのよ」
「へぇ、スパークリングワインね。おいしそう。お父さんも飲んでみる?」

3人で乾杯してお上品にクイッとやった。

これが倅が帰ってくるとそうはいかん。

「おい、黒龍の『しずく』が入ったぞ、やるか?」
「いいねー」
「35%精米の山田錦だ。とろけるような味わいの中に吟醸の真髄が潜んどる」

ぐびぐびぐび。
ぷふぁー。

「うまいねー」
「うまいだろー」



娘と息子、ずいぶん違うものだ。


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2020年02月06日

冬の演出

海道の旭川ではこの冬一番の−31.6℃を記録した、とお天気予報士の斉田さんがキャスターの桑子さんと全国の視聴者に伝えている。暖冬といえど、行くところへ行けば凄まじい寒さがあるものだ。

西米良は南国宮崎県の一部ではがあるが、高千穂から続く九州の尾根伝い。山間地域の町村は氷点下の朝で目が覚める。今朝も一面霜が真っ白で、雨水が溜まった石臼にも氷が張って冷え込む冬の演出に一役買っていた。


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ところが昼間の陽だまりときたらポカポカ暖かい。増え続ける近所の野良猫たちがそこをめがけてやって来ると、温まっては入れ替わりながら「巣」に戻って行く。梅の花は満開。そろそろ春が待ち遠しくなってきた。


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💦 ラ・メールから / 明日、金曜は定休日です。週末にお待ちしております。



posted by オガワタカヒロ at 23:42| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月05日

ジビエのカレー

みにして店長張りきってます。

ご予約お待ちしています!
0983-41-4187(金曜定休)

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posted by オガワタカヒロ at 23:58| 宮崎 ☁| Comment(0) | la mère | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コペン

どもが生まれた時はたくさんの情報があったので想像も理解もできたが、子どもが手を離れる時のことを教えてくれる情報は少ない。スタートは一緒だけど子離れはその家族の歴史によって様々だから、一色たに語れないのかもしれない。

妻が乗り続けていたスズキ・ラパンが走行14万キロを超え、あちこちガタがきたので買い換えた。ふたりの子どもを部活の遠征に連れて行ったり、家族全員が色めき立って向かったピアノのコンクール・・・、たくさんの思い出を積み込んだラパンの次にやって来たのはダイハツ・コペン。またまた17年落ちの準旧車。自動車屋さんとのいい出会いもあって、整備完了、エンジン快調。


出会ったふたりがまたふたりに戻ったんだから、ふたり乗りでいいや。


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2020年02月04日

一番に輝いたお米

に開かれた西米良で一番おいしいお米を選ぶコンテストで審査委員を務めさせてもらった。ご存知のとおり、西米良の語源はおいしいお米を食べた「磐長姫」が「米よし、米よし」と仰ったことからきていると言われる。好みはあろうが、米良水で炊いたご飯はとにかく旨い。さらにその中の一番を決めるというのだから尋常ではないお米と出会えるのだ。

そしてついに、一番に輝いた農家さんのお米を手に入れることができた。炊きあがりのご飯をさらにおいしく頂くために、富山の名物「黒づくり」を取り寄せ、たっぷり乗せると一口二口一気に食べた。艶々の白米は適度な粘りと、棚田の風景が蘇るほどのまろやかな香り。

嗚呼〜、日本人でよかった。


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2020年02月03日

橘百貨店

でこそ1時間半で宮崎市へ行けるが、昭和30年〜40年代は曲がりくねった砂利道の米良街道を国鉄バスに揺られて3時間かかった。トラベルミンを飲まされてもバス酔いしてすっかり意気消沈するのに、「デパート前」に降り立った瞬間、俄然元気が出てきた。小学生にして「橘百貨店」の威力は絶大だった。

行き先は5階のおもちゃ売り場とゲームや乗り物がある屋上。特に屋上の観覧車には必ず乘った。ゆっくり上昇するにしたがって日向灘の青い海が見えてくる。

ひとしきり遊んで出口近くの「おみくじ人形」に10円を投じると、十二単の人形が両手でおみくじを持って運んできた。最後は人形の手が前に倒れて受け取り口から巻物になった小さなおみくじが出てくるのだ。「お〜っ、『大吉』じゃ。よかったなぁ」。父の言う大吉の意味は分からなかったが、いいことをしたようでうれしかった。

半世紀経った今月、その橘百貨店をディスカウントストアの有名店「ドン・キホーテ」が買収した。50歳以上の県民にとって、今のディズニーランド並みに輝いていた憧れの地だったが、ついに地元経営の百貨店が消えてしまった。


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Webより拝借・昭和38年の撮影かと思われる。右側が橘百貨店、対面するのは山形屋



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2020年02月02日

ドライブがてら

らが子どもの頃に「鹿肉が村の店で食べられる」なんて、大人たちでも思わなかったろう。なにせ鹿自体、里で見かけることはほとんどなかった。定かではないが鹿を初めて見たのは動物園だったと思う。それが今では加工所までできて家庭の食卓に上るほどポピュラーになった。あっさりした赤肉は「牛肉の代わり」と言われるくらい簡単に手に入った鯨肉にそっくりとは皮肉な話だ。

さて、「にしめらジビエフェア」。上々の滑り出しで高評価を得た。時間をかけて下準備をすれば高い確率で希望の結果が出る、というのは写真を撮ることとまったく同じだ。相方もなかなかやるのもんだ。

「東京なら2,000円以上するわね」と言ったお客さまの声を付け加えておこう ^^

今月末日まで。村外の方はあまりにも遠いけど、「ドライブがてら」と自己暗示をかけてお越し下さいませ。


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2020年02月01日

唐人干し

食の時代と言われて久しい。テレビでは有名シェフの料理番組にタレントのグルメレーポート、ネットでは食べログにSNS。欲望とは恐ろしいもので、これも旨いがもっと旨いものはないかと人は四方にアンテナを張り巡らし食べ続ける。妻の店でも「にしめらジビエフェア」と銘打った鹿肉カレーを提供するイベントが今日から始まった。facebookでの反応も上々で、人々の食への関心は尽きることがない。

隠居へ行くとそんな話はどこ吹く風。食卓に並ぶのは白米に味噌汁、少しのおかずと漬物。「そげな料理は行っても食べきれんし、食べ方もわからん。それよりお前、『唐人干し』はいらんね?」と帰り際に持たせてくれたのが、いわしの丸干。両親の育った時代は生魚が手に入らず、こういった保存のきく魚が主流であった。おかげで父は今でも刺身が苦手だ。宮崎で言う「唐人干し」という名も調べてみると、ここでは書けない逸話も残る。

「今夜はこれでいいよ」。妻に差し出すと「これだけで?」と言って軽く炙ってくれた。しっぽを持って頭からがぶりとかじると、適度な歯ごたえに続いて苦味と干し上げたいわしの味が口内を覆う。数本の細かな骨が歯間に挟まり強烈な塩っ気とともに胃の中へ消えた。それを追いかけるように新潟の吟醸酒を流し込むめば...、あ〜〜至福。

旨いものとは食する人の脳〜みそが決めるコト。情報に惑わされず「旨い!」と感じたものを食すべし。


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2020年01月31日

スーパーフジカシックス

曜は定休日だが「宮崎県美術展」へ向けての作品プリント作業で忙しい。塾生の写真、村の先輩、後輩の写真、皆渾身の想いがこもった作品だけに、こちらもできるだけの時間と技術を用いて応援させてもらっている。

店のシャッターを開けていると、村の人が声をかけてきた。

「古りーカメラがあっちゃけど、受け取ってくれんね」

バッグから引っ張り出したカメラは、国産スプリングカメラの名機と謳われた「スーパーフジカシックス」(昭和30年発売)ではないか!高値ではないがオークションで時々見かけるので知識はあったが、手に取るのは初めてだ。

「どこで?」
「知っとるかなー、うちの近くに居たあん人。役場に勤めておりゃった」
「はいはい、知ってますわ。うちの親父が役場勤めだったから、先輩ですわ」

どうやらその方から譲り受けていたらしい。

帰宅して父に聞いてみると、

「兄貴と同級生じゃったから明治42年生まれじゃな。懐かしいなぁ。あたらしもんずきでよ、蛇腹のええとを持っとりゃった」

父が出張に出かけた昔の写真にもこの方が一緒に写ってらっしゃる。二人の首には自慢のカメラが下げられているがおそらくこのカメラであろう。父の首にはなけなしの金で買ったコニカ IIB-m 。偶然にもオーバーホールをしたそのコニカを今朝自宅から持ってきたところだったので余計に驚いた。

60年ぶりのカメラ同士の再会で、存命なら110歳のその方が父の記憶を蘇らせた。万物に命があると信じざるを得ない、うれしいできごとだ。


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50mm F.1.4 単焦点 1/100Sec F.2.8半 ISO 800 Nikon D810




posted by オガワタカヒロ at 23:55| 宮崎 ☀| Comment(0) | カメラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月30日

さした

の若い人がポストしたSNSに「梅の花が『さした』」と書いていた。九州の方言だが、最近は年配の口からしか聞こえてこないので新鮮に感じた。

「米良弁」も存在する。戦前の人が元気な今のうちに、積極的に方言を覚えて実際に使ってみることをお勧めする。自分が連綿と続く時間軸の中に存在するのだという気分を味わうことができる。

村の中心地、村所(むらしょ)から東へ1キロほど行ったところに早咲きの梅がある。古木だが毎年先陣をきって見事に咲き誇ってみせる。宮崎方面から来てここを過ぎれば左手、川の対岸に温泉「ゆた〜と」が見えてくる所だ。


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東京に雪が降り、日本海側には寒波が広がっているようだが、寒い寒いと言ってもここは九州。少しず日本の春を先取りしている。



posted by オガワタカヒロ at 23:28| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

役場OB会旅行

れだけ活発に動いていた父だが、4年前に患ったギランバレー症候群の後遺症でずいぶん足腰が弱った。何をするにも宮崎弁で言う「よだきい(面倒だ)」を連発する。おまけに耳の遠くなった母と一緒だから家に居てもストレスは溜まる。にっちもサッチモ、ルイ・アームストロング。

ことあるごとに「お出かけ」を促しているが、今日の「役場OB会旅行」には母と一緒なら行くという。朝8時、村所驛で待ち構える貸切バスへ送り付けた。


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隠居に迎えに行った時は、「やっぱり身体がきちぃ。よだきーなった」と弱音を吐いたが、バスで待っていたかつての部下たちの顔を見たら現役の気分に戻ったらしく元気に車中へと消えた。昭和54年の宮崎国体山岳競技で陣頭指揮を取った父を支えて下さった敬介さんも70歳を超えられたが、93歳の父と並ぶと青年のようだ。


「天気も良かったし、みんながよーしてくれた」。少々疲れた細い声だったが、見学先の都城市「東霧島(つまきりしま)神社」と焼酎会社「霧島」の雰囲気を事細かに話してくれた。母が「今度は家族で行こうや。あんたの運転ならここ(隠居)から(車に)乗ったままでええからもっと楽じゃ」。

父が「うんうん」と小さく頷いた。


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posted by オガワタカヒロ at 23:05| 宮崎 ☀| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月28日

引き続きよろしく

れは私感であるからにして、気に障ったら読み流し。

天邪鬼だからか、世の中が一斉に使い始めた言葉や表現に抵抗を感じる。なんでもかんでも「了解!」「安心安全」「絆」、いい大人が自分のことを「女子」、言い切らず「〜だと思うので、」・・・。言葉を責めているのではなく、使い方。

ここ数年気になるのは、テキストの最後に出てくる「引き続きよろしくお願いいたします」。用件はすべて完了したのに、何が「引き続き」なのか、一度は「他に用件がありましたか?」と聞き返して返信したこともあった。もちろん、前段でのやり取りを引き続きよろしく、と言いたいのは理解できる。だが、気持ちよくコトが終わったのに、なぜ引っ張るのかと思う。次の話は改めてスタートした方がいい。

頂いた情報が最後のこれですっかり入ってこなくなる。どうしたものか、引き続きよろしく。


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posted by オガワタカヒロ at 23:22| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月27日

MINOLTA SRT super

のお客さんが古い一眼レフカメラを持ってきた。「頂いたんだけど、まだ使えそうだし。撮れるように修理できないだろうか」。カメラはMINOLTA SRT super 。若い人は「ミノルタ」というメーカーすら知らないかもしれない。ニコン、キャノン、ペンタックス、オリンパス、ミノルタ、といえば、かつてのカメラメーカー大手。特に後の3社は2大メーカーを追従するために個性的なカメラを次々に発表していた。

1973年に製造されたSRT super。角張ったクラッシックなデザインは当時としても人気があり、電池が入っていれば内蔵の露出計が適正露出を導き出して、フィルムが無駄に消費されることを防いだ。ユージン・スミスが水俣で使っていたと聞いて個人的にも関心が高まり、できるだけ負担のないところでオーバーホールを勧めたというわけだ。

そして今日、約50年ぶりに元の姿に戻ったSRT super のお披露目。お客さんが恐る恐る手に取り、巻き上げレバーを作動させてシャッターを押した。いい音だ。ボディの中にある小さな部品たちが繊細な動きで協力し合い、レンズを通して外部からの光をフィルムへ定着する。このアナログ感がたまらん。

こういった人が増えてくれると、妄想する「写真の村計画」の足固めができるのになぁ。


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posted by オガワタカヒロ at 23:33| 宮崎 ☁| Comment(0) | 写真のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月26日

徳勝龍

相撲初場所が千秋楽を迎えた。2人の横綱が途中休場という新年にはふさわしくない不穏な空気の中での場所だったが、最後は見えない人の力によって奇跡が起き、大いに盛り上がった。

幕内最後の番付を「幕尻」という。わかりやすく言えば、夕方4時からの放映で最初の頃に出てくる力士だ。その幕尻で前頭17枚目の徳勝龍(とくしょうりゅう)が白星を重ね、13勝1敗のまま今場所最高位の大関、貴景勝と激突して勝利した。あり得ない取り組みに賛否両論あったが、解説の北の富士さんが「『幕の内最高優勝』と呼ぶのだからこの取り組みがふさわしい。これでよかった」と語ったように、結果的に素晴らしい相撲で有終の美を飾った。

33歳というピークを過ぎた力士を優勝まで導いたのは、場所中に急逝した彼の母校近畿大学相撲部監督、伊東勝人さんの見えない力だった。「監督がいなかったら力士にはなれなかった」と断言する徳勝龍は幕内どころか十両がメインの下位力士。今場所も再入幕で目標は勝ち越し(8勝)。ところが7日目の18日未明に監督が亡くなると、そこから無傷の8連勝。賛否を問われた大関戦も正攻法の相撲で勝利して初優勝を成し遂げた。

監督が亡くなってからは土俵に上がって蹲踞(そんきょ)すると、柏手を打つ前に拝みながら手を合わせ戦いに挑んでいる。監督に対する並々ならぬ敬意が見て取れた。


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そして大一番を制して男泣き。国技館もテレビ桟敷ももらい泣き。国技という名にふさわしい見事な初場所であった。


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posted by オガワタカヒロ at 23:55| 宮崎 ☔| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月25日

馬鹿者

トラを父から譲り受けて年末にゆず色をベースにペイントした。目立つのはもちろん、父は「新車になった」と喜び、同じ地区の後輩は「たかひろくんの真似して俺も塗ってみた」とブルーを基調に軽トラをペイントする者も現れた。村外に住む親しい友人は、「お前、それも村おこしの一環じゃわ」と冷やかし半分褒めてくれる。コトを起こすには「若者」「よそ者」「馬鹿者」の力が要ると聞く。前の二つにはなれないが馬鹿者とはいい塩梅の立場だ。

その馬鹿者を増殖させようと、絵の上手い村の若者にイラストを頼むことにした。ペイントしたゆず色軽トラのフロントとリヤにカメラを描こうという計画だ。「こんな感じでどうですかね?」と進捗を送ってくれたが、なかなかいい感じ。この人、若者に加えて、馬鹿者のダブル称号となり、ますます村おこしに拍車がかかること間違いなしだ ^^

人口減少に歯止めがきかない。今年はいよいよ人口1,000人を切りそうだが、指をくわえてジリ貧を見送ることはあまりにも哀しい。

ここで生きる楽しみをひとつでも見いだすためにも「動く」ことがすべてだ。


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posted by オガワタカヒロ at 23:36| 宮崎 ☔| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする