2020年06月05日

生目神社

「テレビで紹介されていたお店の料理が食べたい」、妻の希望を叶えるべく山を下りた。定休日である。合わせて休みを取ったとは思えないが、娘にLINEすれば「お休み😃行く❗現地集合🆗」と。本日、懐かしのアッシー君。

相棒はコペン。細かな振動も心地いい2シーターが米良街道を疾走して、アッと言う間に宮崎市生目に着いた。残念ながら評判ほどではなかったが、3人でとりとめもない話をしながら外で食べるのもたまにはいいものだ。帰りに「生目神社」に寄ってお参りしてくる。ここは「日向の眼の神様」としてご利益があるとされる由緒深いお宮様だ。

父によると15歳上の兄(伯父)が昭和初期、ここへ奉公に来ていたらしい。そんな事を思い出しながら手水舎でお清めして参拝させてもらった。「ますます眼力がつき、写真がうまくなりますように」。

裏へまわると神殿の右側に楠、左側にオガタマが御神木として鎮座している。世の中を数百年見下ろしてきた圧倒的なスケールの巨木に、世界を覆う災いの終息を委ねたい気分になった。

「そこへ立って御神木に敬意を表して!」



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posted by オガワタカヒロ at 23:51| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月04日

The End is the Beginning

護職の方たちを支援するWeb写真展に賛同して「A HUNDRED PHOTO EXHIBITION」に作品を提供した。当初の10点が完売してさらに5点を追加させてもらったが、その後2点のお買い上げがあった。作品の好み以前に、快くこの趣旨に賛同してくださった皆さまの意識の高さに感謝しかない。

2017年に写真集「アサンポノススメ」を発刊した。早朝、愛犬ジャックに起こされて始めたお散歩写真がまとまり、気分のいい朝の本ができあがった。今回支援展に提供した作品は山の頂へ沈む夕景。夕陽が特別好きではなかったが、あちこち撮りおろしてみるとなかなか美しい。フィルム時代では難易度の高かった夕景撮影が、デジタルになって誰にでも簡単に撮れるようになったのも毛嫌いしていた一因でもある。

賛同展に提供した作品名は「The End is the Beginning」(終わりは始まり)。コロナもいつかは終わる。陽が沈めば次は朝だ。終息の希望を持った明日へつなげるためにも、しばらく夕景を収めてみる。

「ユサンポノススメ」。んな事はないと思うけど…。


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2020年06月03日

生きて行く場所

雨の晴れ間。気持ちのいい朝にお陽さまが顔を出し、入梅を疑いたいほどの光が注ぎ込んでいる。

「洗濯物、縁側の方に出さなくていいの?」
「だまされちゃダメよ、絶対降るわよ」
「そうかなぁ」

果たして。さすが主婦歴29年、予報を見てたか女の勘か。午後にポツポツ降り始め、帰宅する夕方には山々がしっとり湿気を帯びてきた。先日求めて家庭菜園に植え付けた「きゅうり」「なす」「おくら」の苗がうれしそうに茎や蔓を伸ばし始めている。庭先のもみじにかかった雨粒は、装飾したガラス玉のようだ。

自然との共生は3密もソーシャルディスタンスも関係ない。

生きて行く場所。考えさせられる毎日が続く。


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2020年06月02日

写真のバイブル

1の頃、「引き伸ばし機」という見たこともない機械を伯父さんにもらった。「写真を焼く機械よ」とだけ言われて自宅へ持ち帰り、村の写真屋さんに印画紙をもらって父が撮ったネガからプリントした。現像液に入れた白い印画紙から像が浮かび上がると「写真が生まれた!」と叫び、いたく感動。その心の震えは今でも写真を撮る原動力だ。

45年前の西米良で中学生に写真を教えてくれる人などいなかった。教科書は街の本屋さんに並んでいた「アサヒカメラ」「日本カメラ」「カメラ毎日」の3誌。特にアサヒカメラと日本カメラは交互に買って穴があくほど見た。高校へ行っても写真部に属さず「フリーランス」を貫いた僕にとってこの2冊はまさに写真のバイブルだった。

そのアサヒカメラがついに休刊に追い込まれてしまった。創刊はなんと大正15年(1926年)というから今年94歳の父と同い年だ。この本から情報を得て、作家の写真の真似をして、月例コンテストのトップアマチュアに学んだ。

憎っくきコロナ渦が写真界にも押し寄せている。


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初めて全国規模のコンテストに挑戦したのもアサヒカメラの募集からだった。(高校3年・昭和54年)



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2020年06月01日

7月1日に変更

生日の夜は宴に加えて翌朝の「出陣」が気になって仕方がないのだが、今年は安心して家族と杯を交わすことができた。強がって「安心」と書いたが負け惜しみに他ならない。

6月1日は鮎解禁日。村はもとより、全国から美しくて旨い「米良鮎」を求めて、元旦と言われるこの日の朝に大勢の鮎師が押し寄せる。似非鮎師の僕ですらそこそこの釣果が望めるとあって、5月31日の夜は気もそぞろなのだ。だが先に押し寄せたのは新型コロナウイルス。西米良村漁業協同組合が苦渋の決断を下し、解禁日を7月1日に変更した。

新緑を映すガラスのようなみなもに小石を投げ込むと、餌と勘違いした小魚が群れをなして寄ってくる。鮎たちもこの日に備えて囮の鮎に騙されないように身構えていたかもしれない。

いずれにしてもあと1ヶ月。賑やかな川の様子は持ち越しになったが、せいぜい苔を食んで動き回り、筋肉を付けた肥満体で鮎師をお迎えしてほしいと思う。


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2020年05月31日

家族に感謝 531

ーパードライバーだった娘が、米良街道を走り抜け宮崎市から初めて帰省してきた。僕にしては何よりの誕生日プレゼントだ。東京の倅は娘に声をかけ、夏へ向けての撮影快適グッズをふたりで話し合い、送ってくれた。カミさんからは獺祭の「純米大吟醸 スパークリング」。物をくれるのがいいってわけじゃないが、この日のために気持ちを届けてくれる家族には感謝しかない。



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2020年05月30日

西米良の田植え

州南部が平年より1日早い入梅となった。このところいい天気が続いていただけに「もう梅雨?」という印象を受けたが地球は規律正しく動いている。いつもなら「晴耕雨読」なんて言葉を持ち出し、呑気に過ごそうと書きそうなものだが、今年は春先から梅雨以上に忌まわしい空気が漂っている。

規則正しくといえば西米良の田植えがいつもどおりに始まった。専業農家がほとんどなくなった今では週末田植えが主流だ。今週末、来週末でほとんどの田んぼが苗で埋まる。秋の風が吹く頃にはマスクを取って光り輝く新米を美味しく頂きたいものだ。


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2020年05月29日

届かせる人数、届かせる距離

ょうど7年前の6月、村びとから公募された村内放送網の名前が決まった。「ホイホイライン」と名付けられ、その後緊急時の対応、病院先生の動向、教育現場、日常の情報を伝えてきた。ここ数ヶ月は新型コロナ騒動に対しての連絡が多くなり、毎日午前10時と午後3時には手洗いうがいの励行を促進する指導放送も流れている。

今朝の内容は「特別定額給付金」の振込開始予定日の伝達やら、「村の賑わいを取り戻そう!!」と題して、村民銘々に配布された商品券20,000円を使って商店街での買い物促進、「With コロナ」のために生活様式を見直そうという項目が主体になった。

届かせる人数、届かせる距離、この2つが揃えばかなりの確率で良い方向へ導くことができる。寒村、過疎化、限界集落、散々言われ続けたが、給付金の100,000円は1週間で入金、商品券で店も賑わい、村中感染予防も徹底されている。

まだまだ予断を許さないが、このスタンスで歩き続ければ西米良は大丈夫。


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2020年05月28日

追加して販売

25日に書いた看護職の方たちを支援する【CATCH LIGHT いつか必ず開かれる写真展】の作品販売ですが、小河の写真10点が5日間で完売しました。ご購入いただいた皆さんには心からお礼申し上げます。
 
その後数件のお問い合わせがありましたので、さらに追加して販売することにしました。
 
【作品購入ページ】

ご希望の方は、☝️ページの「ご購入はこちら」をクリック(タップ)して、「カートに入れる」で購入へ進んでください。お支払い方法は、クレジットカード、銀行振込、PAY ID の3つです。Web決済が苦手な方は、小河に直接ご連絡ください。私が購入を申し込んで、ご購入いただいた方へお支払いの振込先口座番号をお知らせしますので、そこへ10,000円(税込)をお振込ください。内訳は、プリント代、マッティング代、発送代の経費を差し引いた約6,000円弱が「公益社団法人 東京都看護協会」へ支援金として送られます。

作品は米良三山のひとつ、「天包山」から眺望した夕陽です。今年4月27日に撮影しました。購入が確認され次第、東京の「フラットラボ」でプリント → マッティングした後に、20日ほどでお手元へ届きますので、お好みの額をあしらって可愛がって下さい。サイズはプリントがA4、外枠の白マット部分が(全体)が280mm×355mmです。

ご賛同いただける方をお待ちしています。

【CATCH LIGHT いつか必ず開かれる写真展】公式ページ


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2020年05月27日

名無しの花

朝、両親の隠居へミヤニチを届ける。デリバリーサービスがない村では「新聞は取りに行くもの」というのが当たり前だ。

隠居のお隣さんの庭にはたくさんの花が咲いている。丁寧に手をかけてらっしゃるので庭全体のイメージもいい。庭でも畑でも愛情を注いだほどだと、自宅の庭の様子を思い出して恥じ入る。

「お早ようございます!」
「おはようございます」
「今年も咲きましたねー・・・。これ、一本から二色の花が咲くとですか」
「そうなんですよ、でも不思議なんです。咲き出しは紫なんですけど日が経つにつれて白ろぉなっとですよ」
「名前は?」
「わからんとです」

花弁に鼻をやればなんともいい香り。男二人で名無しの花を前にして沈黙。

草花を撮っている割には名前を知らない。ま、見る花見る花スラスラと名前が出てくる人の方が少ないだろうが、四季を通じて身の回りで咲いてくれる花の名前くらいは知っておくべきか。


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2020年05月26日

刊行スケジュール変更

々な撮影をしてきたが、東京で出版されている雑誌の仕事はとかく忙しい。150〜200ページもある質の高い本を毎月出版するのだから編集部は息つく暇もない。何号も先の企画を立てながら次号の取材と撮影を行い、大勢の編集者と外注のカメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、モデル、のチームが何組も同時進行で原稿を作り上げる。撮影も1日に50カットオーバーなんてザラだ。

その時間軸で出版されてきた雑誌が、コロナ渦の中で休刊、刊行スケジュール変更を余儀なくされている。そもそも取材に行けないのだから制作編集が成立しない。

定期購読しているメンズ雑誌の今月号に「お知らせ」が入っていた。撮影現場の状況が分かるだけに、出版社のイライラを想像すると気の毒でならない。

時代の一歩先行く雑誌や広告界の人たちが足踏みしている様子に、かつての自分を重ねていたたまれない気分になった。


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posted by オガワタカヒロ at 23:23| 宮崎 ☔| Comment(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月25日

看護職の人たちを支援する活動

国のプロ写真家が集結してコロナ治療に従事している看護職の人たちを支援する活動を始めました。写真家が提供した作品を国内屈指のプリントラボがマットを付けて1万円で販売します。大きさはプリントがA4、外枠の白マット部分のサイズ(全体)が279mm×356mm。1万円の内訳は、プリント代、マッティング代(ブックマット)、発送代の経費を差し引いた約6,000円弱が「公益社団法人 東京都看護協会」へ支援金として送られます。

小河も賛同しておりますのでご購入を検討していただけるとありがたいです。
 
作品は米良三山のひとつ、「天包山」から眺望した夕陽です。タイトルの「The End is the Beginning」は「終わりは始まり」。苦手な外国語ですが、専門家の倅が考えてくれました。「今日より明日が幸福な日でありますように」。


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作品購入ページ 👆 写真をクリック

作品購入ページの「ご購入はこちら」をクリック(タップ)して、「カートに入れる」で購入へ進んでください。お支払い方法は、クレジットカード、銀行振込、PAY ID の3つです。購入後、20日ほどでマットにセットして届きますので、お好みの額をあしらって可愛がって下さい。

どうしてもうまくいかない時には小河へ直接お問い合わせください。どうにかします。

公式メインページ 👉 A HUNDRED PHOTO EXHIBITION



posted by オガワタカヒロ at 23:55| 宮崎 ☁| Comment(0) | 戦う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月24日

できるようになったこと

ごもり期間中にできるようになったことが一つ増えた。ソーイングだ。先日、「気に入ったジーンズは繕って徹底的に履く」と書いたが、この休み中に穴の空いた2本を楽しんで仕上げた。

先日の糸はオレンジ、今回のLeeはグレー系だったのでブルーの糸を使った。数えてみれば履き続けて10年オーバーの代物。衣類というより皮膚に近い感覚だ。年代物らしく広域に布が薄れていたので、20センチの長い当て布を裏にして繕い、破れた部分は何度も縫った。ブルーのシャツに合わせるとなかなかよろしい。

カメラも車も着るものも、古いの好きやなー。


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2020年05月23日

中田屋のきんつば

類のあんこ好きだ。豆は小豆。おはぎを除けば、これの入っている和菓子が出てくると人目もはばからず頂く。さかのぼれば幼少期、僕と弟におやつの饅頭が与えられたとする。「饅頭の『皮』は栄養たっぷりで、食べると体がどんどん大きくなっとどぉ」と5歳下の弟に言い含め、自分の皮も差し出しあんこをちょろまかした。おかげで彼は今でもあんこを好まない。さらにたいして大きくもならなかった。

そんなあんこ好きが推奨する絶品が、北陸金沢の老舗「中田屋のきんつば」だ。出会いはかれこれ30年前。ある女性雑誌の、そう、今で言えば「北陸甘味処のぜったい行きたいお店特集」なんてタイトルが付きそうな巻頭ページだった。小京都と呼ばれる金沢はお茶や和菓子の宝庫。ライターさんといろいろな和菓子屋さんを巡って取材撮影したが、このきんつばは群を抜いていた。

以来、「どうしても食べたい!」と言い出すと、妻がこっそり取り寄せてくれる。時ならぬサンタのプレゼントよろしく「やったー!」と声をあげて包みを引き剝ぎ、いっきに2個食べた。「極上の大納言小豆や丹波寒天を使い」という謳い文句など関係ない。頃合いのいい塩加減が脳天を直撃。

うまい!!!


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2020年05月22日

飛行機雲を従えた旅客機

づくしの景色の中、すり鉢の底に居を構える我々にとって見上げる青い空は希望や未来を想像させる。尾根の向こうはどうなっているのか、どんな人が住んでいるのか、祖先たちは空を見上げてそう呟いたに違いない。

コロナ騒ぎで上を見ることすら忘れていたが、ふと空に目をやったその先に飛行機雲を従えた旅客機が見えた。いつもなら観光客や帰省客が、到着地で待ちわびる人を思いながら搭乗しているのだろうが、現状は空っぽの機内だと思われる。

在京の頃、羽田へ行くと「ここから宮崎に帰れるし、外国へだって行けるんだ」と小さな夢を楽しんで飛行機を見たものだが、今はこのジュラルミンの機体が哀れで仕方がない。


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大相撲ファンとしては白星大歓迎だが、この白星はいただけない。



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2020年05月21日

いきなり!ステーキ

文を受けていた作品用の額が届いたと連絡を受けたので山を下りた。

用事を済ませたら宮崎市に居る娘とのランチが楽しみだ。仕事が休みだと聞いていたのでマンションへ向かい、駐車場で僕の車と入れ替えて彼女の車と運転で食事へ出た。運転好きからすると危なっかしくて口を出しそうだが、堪える。

買い物もあるというのでイオンモールへ。「左右に車があるとヤバイのよ」と、車の無いガランとした場所に停めた。何度やっても白線が車体の中央にくる。本物の下手糞だ。

ノープランだったが入ったところに「いきなり!ステーキ」という変な名前のステーキ屋さんがあった。「あの〜、初めてなんですけど、どういう注文をすればいいですか?」、こういう時は素直に聞くべきだ。マスクをしたビニールシート越しの女性が丁寧に説明してくれて、ランチの「CABワイルドステーキ・200g」を注文した。

いきなり!という割には15分ほど待ったが、どでかいステーキがジュウジュウ音を立てて焼き上がってきた。こいつはうまそうだ!と思った後、さっと動いた彼女に驚いた。

油飛びのエプロンを用意してくれ、酸っぱいドレッシングが苦手な父のために「醤油味がいいよ」と器を持って掛けに行ってくれ、これも苦手な玉ねぎを見て「こっちに入れていいよ」と自分のサラダボールを差し出した。まぁ二十歳も過ぎたんだし、当然といえば当然だが、これもランチのトッピングだと思えば贅沢な時間だなぁと、しみじみ(笑


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2020年05月20日

『ベニソンカリー』の予約

急事態宣言が解除されたが、人の動きは緩慢だ。それは決して悪いことではなく、真面目な日本国民、宮崎県民の努力の証だと喜ぶべき現実だと思う。うちの店も開けてはいるものの、客足が減り毎日閑古鳥が鳴いている。これも喜ぶべきことだと言いたいが、我々も生活がかかっているので痛し痒しだ。

昨日、そんなことを店長(妻)とボヤいている時に電話が鳴った。

「すみませんが、明日7名。以前やられていた『ベニソンカリー』の予約ってできますか?」

なんと、先般までお出ししていた鹿カレーをご所望だ。それも7名!

「つ、つ、妻に確認して折り返しお電話します」

と言って切ったが、もちろんOK!

今日のランチは久しぶりに大勢の声で賑わった。もちろん、入店時には次亜塩素酸水スプレーで消毒してもらい、他の席とはいつもより距離を置いて座ってもらった。

ベニソンカリー 1,300円
ランチ珈琲 300円
チーズケーキ 380円

前日までのご予約で。お待ちしておりまーす(店長より)
0983-41-4187
金曜定休


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posted by オガワタカヒロ at 23:56| 宮崎 ☁| Comment(0) | la mère | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月19日

ハマった

直一度も最後まで観たことがなかった。記憶にあるのでさえ、観光バスの中でチラ見していた程度。ところがこのStay Home 期間でハマった。もともと妻が大好きで、録画してはオホホと笑っていた。ワンパターンのストーリーに加えてキャストはいつも同じだと聞いてますます観る気が失せていたのに、だ。

常に新しいものに挑まなければダメになる。止まったらお終い、おれの祖先はマグロかイワシだ。なんてことを言う夫を、「はいしどうどう」と御する妻が「観てみたら?」と勧めた。

日常を豊かに繰り返すことは、斬新なコトを興すよりよっぽど困難で尊いのではないかというのが感想。巣ごもり生活にもプチハッピーがいっぱい!


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posted by オガワタカヒロ at 23:56| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月18日

「特別定額給付金」の受付

「スピード感」という言葉が飛び交い、鈍る国の政策を様々な造語で揶揄される中、F1並の西米良村が「特別定額給付金」の受付を15日から始めた。送られてきた国の書類は「必要なし」のチェック欄がやたらと大きく、高齢者や慌てモンが思わず✔︎を入れてしまいそうな意味深な表記だが、提出する役場の職員さんたちの対応には愛がある。

我が家ふたり分と両親の分を直接役場へ持ち込んだ。玄関を入るとすぐの場所に相談窓口が設置してあり、顔なじみの担当の方が懇切丁寧に説明しながら、書類に不備がないかを証査してくれた。和気あいあいである。

巷で言われる「待たせる」「事務的」「マニュアル対応」とはほど遠い楽しい受付だった。人が少ない、みんな仲良し、いいことづくめの山里役場のほのぼの対応。おなじ10万円を頂いても、うれしさが違うのではないかと想像する。


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posted by オガワタカヒロ at 23:28| 宮崎 ☔| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月17日

look out

週末から通常どおりの営業に戻してみたがすぐに客足は戻らない。逆の立場になれば「わざわざ今行かなくても」という心理は当然だと思う。

そんなことを妻と話しながら店の外を眺めていると、顔なじみの若い女性がやってきた。日曜の私服は彼女をいつより大人っぽく見せている。

「こんな時だからこそ『take out』ですよね。家族と食べますからカレーをお願いします」

なんかこう、若い人の切り替えの早さ、臨機応変さを感じてうれしくなった。


桜までは良かったが、今年の晩春はさっぱりだ。毎年撮影している「椎の花」はほとんど咲かず、ほかの花たちも精彩がない。皮肉なもので、こういう年は地味に咲いている花たちに目がゆくからおもしろいものだ。

平地の少ない山の住居の足元には石垣が多い。城の石積みなら「カミソリ一枚入らない」と言われるが、ここの石垣はスカスカだ。隙間には方々から種が入り込み多くの植物が自生している。

中学校入り口の石垣にはユキノシタがびっしり咲き乱れ、その奥には可愛いアブチロンが濃い赤い花を揺らしていた。駐車場の石垣にはバラを連想させる葉を持つエケベリア。地味に葉を広げ、わずかな主張を繰り返す。

「こんな時だからこそ『look out』ですよね」


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posted by オガワタカヒロ at 23:25| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月16日

初夏の嵐

に住んでいると、ここで起きる災害レベルを身体で察知できるようになる。風であったり雨であったり。海の人が波の高さや雲の流れでそれを感じるのと同じだろう。夜半から続いた雨、土砂崩れによる道路の寸断や河川の決壊を想像させる晩春の嵐だった。

断続的に降る大粒の雨に加えて、天空からストロボの光を放ったような稲妻が走れば、それこそバケツをひっくり返したような豪雨が続く。夜が開けると固定、携帯、村内テレビ電話が不通になった地区もあり、パニックに陥る人もいたようだ。

すでに台風1号も発生している。繰り返される夏の風物詩との戦いが始まったわけだが、マスクをして家に引きこもる奇々怪々な状態で災害に備えることになろうとは。さすがの米良びともこれだけは察することができなかった。


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村所橋から桐囲・宮の瀬方面を望む




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2020年05月15日

子宝寿司

休日ということもあって宮崎市内でしか処理できなかった用事を済ませに久しぶりに街へ下りた。緊急事態宣言が解除され、用事の後のイオンモールもそこそこの賑わいだ。行き交う人がすべてマスク着用という異様さはあるが、のんびりとウインドショッピングをする様子に平和を感じる。

「あとは西都で食材を買って終了。夕飯、なに食べたい?」

そう言われてひらめいた。

村の先輩、郡山幹生さんは隣町の西都市で鮨店を経営されている。ひとまわりほど上の幹生さんがいつ頃店を出されたのかは分からないが、僕が高校に通っていた時分、父に連れられて伺ったのが最初だった。店舗は今の場所とは違ったが、(村の出身でこんな職人さんがいるんだ)と子どもながらに感心したことを覚えている。

コロナショックは幹生さんもうちも一緒で、「小河君、お互い頑張ろうや!」と声をかけられていたことを思い出して、持ち帰りを握ってもらうことにしたのだ。妻が買い物をした後に店へ伺うと、元気な顔で幹生さんと奥さまが迎えてくださった。

「今度はゆっくり食べに来ますわ」
「気をつけて帰んないよ!」

米良弁のやり取りが心地いい。

食卓に並んだ握り寿司が緊急事態宣言解除のご褒美だと思えば、しばらくの辛抱も跳ね除けられそうだ。

子宝寿司 / 0983-43-4433
地図 👉 西都市妻町 3-38-1


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posted by オガワタカヒロ at 23:33| 宮崎 ☔| Comment(0) | 美味しいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

代開け

ういう景色に出会すと、テレビやネットで流れているヒリヒリした空気がどこかよその世界のようで涙が出てきそうだ。

平地では新米の話も聞こえてくるが、西米良の田植えはこれから。6月初旬の田植えへ向けて「代開け(しろあけ)」と呼ばれる準備がはじまった。田んぼに水を引き、肥えた土を丁寧に取り混ぜてその時期を待つ。

黄金色に実る秋には笑顔で新米を頂けるよう祈るばかりだ。


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2020年05月13日

遠くへドライブする日

に限らず車好きの人はつまらない日々をお送りのことだと思う。外出自粛要請、県をまたいでの行動を慎もう、と言われればおのずと遠出は減る。愛車を動かさないとエンジンの調子が悪くなり、はてはバッテーリーがあがってしまうというお恥ずかしい結果を招きかねない。

全体を10ポイントとした今現在の使用頻度は、

🚚 ゆず色軽トラ 4ポイント
🚙 ネイキッド  4ポイント
🚕 コペン    1.5ポイント
🚙 240      0.5ポイント

しかも1日の走行距離は、軽トラにしてもネイキッドにしても自宅とスタジオの往復5キロのみ。それ以外の長距離といえば、僕は林道を走る撮影時、妻は村外での物資調達の買い物時。それでもせいぜい往復20〜30キロ。走ってこそ車の調子は上がるもの。特にガレージの2台は飾り物化しておる。

夕方、ケーキの材料を揃えるのに球磨郡へ行くというので「おれの車で!」と、2ヶ月ぶりに240にエンジンをかけた。バッテリーは昨秋の福井遠征前に積み替えたので一発始動。28年前のサスペンションとは思えない快適な乗り心地と快調なエンジン。勾配20%を超える横谷峠をいつもより踏み込みながら走った。

買い物をしたスーパーの駐車場から、玄界灘に沈んだお陽さまの名残が薄暮の空に広がって見えた。気分良く遠くへドライブする日はいつごろになるのだろう。


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2020年05月12日

写真の力

真が持つ第一の仕事、「記録」に徹して村の写真を撮っている。これは対象に関係なく、時を経て価値が見えてくる時間を止める作業だ。

帰郷した19年前からさかのぼること約100年。西米良村 初代村長の重責を果たした濱砂重厚は、明治33年に念願だったイギリス製のカメラを購入して写真家の道へ入った。県内でも珍しかった写真師として、村の景色や人の暮らしを丹念に記録している。白布バックの前に立った村びとから発する強烈なエネルギーは、無作為写真の極みだ。

彼の200年先、僕の100年先、写真の力は途方もない。


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☝️ 写真をクリックすると、ホームページの「STUDIO PHOTO」が見られます。



posted by オガワタカヒロ at 23:08| 宮崎 ☁| Comment(0) | 写真のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月11日

さっぱり咲かない

んだ空気は自然界にも伝染するのだろうか。4月末から5月の上旬まで咲き乱れる椎の花が今年はさっぱり咲かなかった。カリフラワーに似たクリーム色の花と、むせ返る強烈な匂い。初夏到来を告げるサインが点灯しないと、身体の暦もおかしくなる。

木洩れ陽が差し込む森の中もどことなく寂しい。季節は着々と次へ向かっているのに、人の心は忌まわしいウイルスの出現から時が止まっている。狂った政治家と藁にもすがる思いの国民が繰り返す、すれ違いの日々。いったい日本はどこへ向かっているのだろうか。


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posted by オガワタカヒロ at 23:29| 宮崎 ☁| Comment(0) | 戦う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月10日

母の日

「玄関にお花、カーネーション置いといたから。渡してきてね」

子どものお使いのようだが、毎年妻が用意してくれる母の日のカーネーションを届けるやりとりだ。

5月4日が誕生日のお袋は、プレゼントの1週間後にまた花をもらえるので5月が大好き。お昼が終わった頃を見計らって隠居へ届けた。

四畳半の茶の間のソファーがふたりの定位置だ。

「ほら来た!」
「なんだよ、出前じゃないんだから」
「ま〜〜っ、きれいなねー。花が終わったらまた花壇に植え替えとくわ。彩子さんにちゃんとお礼言うときないよ」
「言うとくが」

どっちへ行っても「お使い小僧」だ。花のお礼だと言って、湯がきたての筍を袋いっぱいくれた。

82歳。花壇のカーネーションはまだまだ増えそうだ。


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(親父、ごめん。おれのタイミングが悪かった)




posted by オガワタカヒロ at 23:59| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月09日

水面下の鮎たち

月の山女魚、6月の鮎。村民ならずとも解禁のこの日を待ちわびる太公望は多い。15年ほど前に下水処理場が整備されて以来、清流、一ツ瀬川の透明度が飛躍的に伸び、魚の味が格段に良くなった。特に鮎は「米良鮎」と呼ばれ、全国から腕自慢の鮎師たちが解禁を待ちわびて押し寄せる。

通年なら解禁日の6月1日まであと20日あまり。週末ともなれば鮎が喰む苔の具合を見るために、県内外から下見の釣り師がやってくる。ところがこの釣りの世界にもコロナショックである。村の漁協が時間をかけて検討した結果、解禁日を1ヶ月先送りして、7月1日とした。

水面下の鮎たちはホッとしているのだろうか。いずれにしてもコロナとの戦いを終わらせて、鮎との楽しい戯れに挑みたいものだ。


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ある年の解禁日。



posted by オガワタカヒロ at 23:37| 宮崎 ☁| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月08日

「西米良 食の歩み」伝えたい家庭の味

年の秋から進めていた西米良の食文化を後世に残すレシピ本が完成した。村の婦人会の皆さんが、祖母や母から受け継いできたすべてが160ページの隅々まで織り込まれている。

200品を超えるふるさとの味が26年ぶりに紹介された「西米良 食の歩み」伝えたい家庭の味(B5版)。来月、村の婦人会 会員へ配布されるが、今のところ販売の予定はない。連綿と続く食の歴史が、特に若い方々に伝わってほしい。ここの空気を吸って、ここの水を飲んでいるからこそ実感できる食体験を育んでもらい、その子や孫が受け継いでくれることを期待する。

全編の撮影を担当した。僕の希望に親身になってご協力いただいた各地区婦人会の奥さま方、事務方担当であるのに、撮影アシスタントを引き受けてくれた教育委員会の浩二君、お世話になった編集委員の方々にお礼申し上げます。

隣に並んだ26年前に発刊された初代レシピ本。在京時の33歳の時に村から声をかけていただき、料理のみだったが機材を持ち帰り撮影した。だが遠い未来にこうして二代目のレシピ本に携われるとは思ってもみなかった。その本の端は白くすり減ってボロボロだ。「西米良に来たんだから村のお料理を覚えるわ」とこの本をバイブルに郷土料理に挑戦してきた妻の歴史でもある。


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2020年05月07日

赤外線フィルム

外線フィルムを知ったのは、写真家 加納典明のデビュー作「Fuck」(1970年)がそれで撮影されたと聞かされた時だ。強烈なビジュアルと、見たこともない色調の作品が「平凡パンチ」に発表されるや、彼は一夜にして時代の寵児となった。

その後、いかがわしい使い方をする写真撮りが出てきたことで、赤外線フィルムの存在が知られることになったが、対極にある美しい風景作品も生み出されるようになった。

デジタル時代になっていかようにも表現できる中で、プロの写真家仲間がデジカメを改造してこの赤外線撮影を行なっていることを知った。僕には到底できないメカニカルな技術を駆使してこの「Stay Home」で作り上げてしまった。

見慣れた景色を非現実的な世界へと誘う。さっそく真似して擬似赤外線写真を作ってみたが、やっぱりどこまでいってもエセだ。昔誰かに頂いたインフラレッド(赤外線フィルム)がある。これまた意欲のそそられる世界が広がりそうだ。


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posted by オガワタカヒロ at 23:28| 宮崎 ☔| Comment(0) | 写真のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする