2017年12月12日

ひとつ増えた星

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弔いが続いている。秋頃から親しくさせていただいた方ばかりが数名。今夜の通夜に手を合わせた遺影もお元気な頃に撮らせていただいたものだった。みなさん小河のレンズを通して被写体になった方で、撮影時のやりとりもつぶさに覚えている。

西米良で1年に亡くなる方が約30人、誕生する赤ちゃんが約10人。減り続ける人口の中でこの20人をどう考えてゆくか、村にとっても重要な懸案だ。


通夜から帰って夜空を見上げると、ひとつ増えた星がきらめく。

寂しい寂しい、村の夜




posted by オガワタカヒロ at 23:43| 宮崎 ☀| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月11日

最初は泣いてました

ととい宮崎大学の学生さんと話をしたが、今日は高鍋農業高校の寮生209人を前に講話をさせてもらった。寮生と聞くと遠方からの学生が利用する施設という印象だが、ここは農業系の高校では全国でも珍しくなった全寮制。

西米良から1時間と少しで高鍋町の明倫寮へ着いた。開始は食事やお風呂の終わった夜7時45分。生徒たちの気持ちのいい挨拶で迎えられ、講話前に担当の先生が寮内を案内してくださった。男子寮、女子寮、ふたり一部屋の生活は今の子どもたちには窮屈かもしれない。だがこの経験が困難を乗り切る大きな要素になるのは間違いない。

その後、応接室へ通されると担当の女子生徒ふたりがお茶を運んでくれた。ひとりは寮のある町の出身、もうひとりはその隣町の出身。

「自転車で帰れる距離なのに寮に入らなきゃなんないんだね」
「はい、最初は泣いてました(笑)」

そうだろうそうだろう。進学を決める前に「入寮」という条件を覚悟のうえで入学してきているのだ。厳しい自然環境の中で就労を希望する人たちである、枠にはめられることの苦手な自分がなんだか恥ずかしくなってきた。


明倫寮「夢実現プログラム」社会人講話実習の名のもと、写真との出会い、写真家を志すきっかけ、仕事としての写真との関わり、帰郷後の活動などを1時間ほどしゃべった。


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熱心にメモをとる子、就寝前の疲れた身体にムチ打つように眠気を振り払う子、聴く側からは登壇の人しか見えないが、こちらからはひとりひとりがよく見える。


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話ばかりでは飽きてしまう。今までに撮影した作品群を見てもらった後に、即席撮影レッスンを行った。ポイントは被写体とのコミニュケーション。黙って撮るより一声かけてシャッターを押すと違った写真に仕上がることを知って欲しかった。


予定の時間を30分もオーバーして終了。お茶を頂いた控え室に戻って西米良出身の1年生と担当部の3年生と雑談して明倫寮を後にすると、小高い丘に建つ寮の敷地から村へ帰る見慣れた道路へ出た。自由気ままに生きてきたもう一人の自分が、「よくできました」と褒めてくれた。





posted by オガワタカヒロ at 23:47| 宮崎 ☀| Comment(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月10日

会えるのです

が91歳を迎えた。2年前の11月に発症したギランバレー症候群で、2ヶ月の治療と2ヶ月のリハビリに耐えて生還した時には1日でも長く自宅での生活をさせてやりたいと思った。ところが不屈の精神で立ち上がるや、毎日の散歩に加え庭や畑の作業をリハビリにしながら、今ではほぼ発病前の状態に戻った。そうでなくても91歳は平均寿命を10年も超えている。「8020」どころか「9020」、入れ歯無しで20本以上の歯を維持して、明晰な頭脳は昔と少しも変わらない。母が「私にはとてもできんわ」と言うのもうなずける。

今夜は久しぶりにうちへ呼んで4人で誕生日の食事をした。


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「祝ってもらってうれしいけどやっぱり、ミー(娘)とシュン(息子)がおらんと寂しいもんじゃ」と孫の不在を残念がった。昔なら写真を見ながら話をしたところだろうが、今ならFaceTimeがある。「テレビ電話を掛けてみようか?」「顔が見えるとなら会いたいもんじゃね」

会えるのです 😃


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「おめでとう〜〜爺ちゃん!」「おーありがとう。91になったど〜」「すごいねぇ、あと2年したら『大正』『昭和』『平成』、それに今度ので4つの時代を生きることになるね」「2年先に生きとるかどうか分からんけど、爺ちゃん頑張ってみるわ」「大丈夫よ ^^ 」


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「大変目出度いことで御座います 😃 おめでとー爺ちゃん」「お〜っ、お前どこから掛けとるかい?外のごたるが」「まだ大学にいるんだ。図書館の中では話ができないから外へ出てきたんだよ」「外国はテロやらなんやかんやあるから行かん方がええど」「ははは、分かってるよ。ありがと」


扇の要はやっぱり爺ちゃんである。





posted by オガワタカヒロ at 23:32| 宮崎 ☀| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月09日

捨てたもんじゃない

力があればすべてうまくいくとは限らないし、学歴が高ければ安心だということもない。要は意識の問題で、じっとしている奴には何も起こらない。貪欲に欲しいもの(志)へ向かってなりふり構わず進むかどうか。進めばその過程で知力もつくし、学歴以上のことも得られる。

宮崎大学の地域資源創成学部の1年生6人が、1人の2年生、担当の先生に伴われて小河を訪ねて来てくれた。「地域探索実習」というプログラムで、西米良村の雇用、移住定住をテーマに考察する。数組ある中のC班は昨日と今日で村のあちこちを歩きながら、Uターン組の小河(今日)と(株)ハマテックのM砂道太社長(昨日)を訪ねた。

3月までは高校生だった人たちにどれだけの思いを伝えられるか少々不安もあったが、1800mm×900mmの撮影用テーブルを囲んでの2時間はなかなか有意義で楽しい時間だった。各自が用意してくれた質問に答えた後は、13年前に発表した「西米良発 若者図鑑」展の懐かしいメイキング番組(NHK宮崎)を観てもらった。

テーマの結論は各々で導き出すとして。伝えたかったのは、現状に甘んじないこと。到達した喜びは次へ挑戦する苦しみの始まり。それをいかに楽しみながら向かって行くかというクリエイティブな脳みその使い方。

高卒のボンクラ学生が「写真が好き」という実に単純な思考でプロになり様々な経験をさせてもらった。50を過ぎ、我が子と同い年の国立大学生に人生の指針を伝えるなんて、写真馬鹿も捨てたもんじゃない。昨日は年齢の近いM砂社長の熱い言葉に引き込まれたようだが、道太君本人もそんなことを感じているのではないだろうか。

時間はたっぷりあるが、油断しないで真直ぐに未来を見据えてくれ。


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(掲載の許可済み)




午後から父との約束だった小川地区の例大祭へお参りしてきた。最近滞りがちだった会話も行き帰りの車中でじっくりできた。「お参りして安心した」と言う父の言葉にこちらも安心した。


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posted by オガワタカヒロ at 23:58| 宮崎 ☀| Comment(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月07日

キャノンのコンデジは買わん

年前に購入したキャノンS110が、2年経ったら格納するはずのレンズが突然仕舞えなくなった。早々に修理へ出せば、お決まりの「シャッターユニットごと交換」で14,000円也。初めての症状に運が悪かった諦めたが、写真家の友だちも同じシリーズが同じ症状で故障したとのこと。偶然だな、と笑い飛ばしたが、それから2年経った昨日、また同じ故障で動かなくなった。


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キャノンさん、いくらなんでもこの頻度はひどすぎる。もう14,000円を払う気もなく廃車ならぬ廃カメラにすることにした。2004年に初めて買ったコンデジもキャノンIXY。リコー、ニコンと浮気したが、また戻ってS90、S110ときたのに、堪忍袋の緒が切れた。もぉキャノンのコンデジは買わんぞ。

それはそうと次のカメラを探さなきゃ・・・





posted by オガワタカヒロ at 23:58| 宮崎 ☀| Comment(0) | カメラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

忙しいとなら

しさにかまけて父と母のことをなおざりにしていたようだ。父が言いにくそうに「土曜日に時間が取れるか?」と聞いてきた。その日は朝、スタジオのドア修復のために業者さんがやって来て、そのあと、宮崎大学の学生さんたちが「地域探索実習」というプログラムで小河に話を聞きに来る。「なにかある日かな?」と言うと、また言いにくそうに「小川のよ、祭りがな、その夜じゃ・・・。ええがええが、忙しいとなら婆さんと行くから」。

そうだった。師走の土曜日は各地区で大祭が催されて神楽の奉納が行われる。小川地区は我が家のルーツ。小河家に伝わる氏神「天神様」もこの大祭でお姿を現し舞が奉納される。村内で直系の血筋は父だけ。40分ほどかけて山を越えてゆく地区だが、年に一度の大祭にはどうしても顔を出しておきたいのだ。「わかった。なんとかして一緒に行こう」。


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天神様(菅原道真を現す)2008年


そういえばちぎったまま放ったらかしにしておいた渋柿がきれいに皮をむいて干し柿にしてあった。「おれがやる」とは言ったものの手を付けられないのを見かねて、母が掛けておいてくれたのだろう。なんだか無言の愛情がひしひしと伝わってきて、まずは家族、まずは親、と自分に言い聞かせた。


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posted by オガワタカヒロ at 23:24| 宮崎 ☔| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月06日

SEINEN

常会話で「青年」という言葉が出てくることはほとんどなくなった。年齢を一定の枠で捉えなくなったからだろうか。青年でも壮年のような人も増えたし、壮年で青年のような人もたしかに大勢いる。

その輪郭が薄れた年代を取りまとめる「西米良村青年会」の会長は女性だ。西米良生まれで生粋の西米良育ち。大学を卒業して就職。都会の大波で鍛えられ、数年前いよいよ村へ帰ってきた。常に前向き、よく笑い、よく働く。


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ランチを食べに来てくれた帰り際、「これ、みんなで作ったんです」と袋から取り出したのは可愛いイラストのハンドタオル。さまざまなイベントを計画し実行しているが、いかんせん小さな村の青年会。資金調達には並々ならぬ努力が伴うらしい。「600円でちょっとお高いですけど、後輩が一生懸命描いてくれたんです。可愛いでしょ。ね」

こういうものは素材の良し悪しをまことしやかに書き連ねるより、「買ってください」と言う方が潔くてよかろう。お問い合わせは小河でもいいし、役場でも受け付けるとのこと。

時代が変わっても、呼び名は「SEINEN」。いいね!




posted by オガワタカヒロ at 23:15| 宮崎 ☀| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月05日

いちおく・・・

ャックの写真集にも着手しなけれなばならないし、譲二さんと約束した作品づくりも進めなければならないが、村の写真屋さんとしての動きも大切にしてゆきたい。

今日は「街探検」の授業で、村所小学校の2年生たちが「小河写真工房」を探検しにくる日だ。担任の山崎先生に引率されて来たちびっこたちは店の中を興味深そうに見回している。蛍光色の紐で吊られた画板式の調査票を下げてやる気満々だ。

😃「はい、ではさっそく質問させていただきましょう〜」
📷「先生、その前に注意事項を」
😃「あっ、はい」
📷「みんな〜、おじちゃんのこと知ってるか〜」
👀1「しら〜ん」
👀2「ぼく知ってる〜。カメラマン」
(なんとか認識はあるようだ)
📷「ふたつ注意してほしいことがありま〜す。ひとつは写真に触らな〜い。ふたつめはテーブルや"つい立"に触らな〜い。写真に触るとおじちゃんが困りま〜す。置いてあるものに触って倒れてきたら君たちが困りま〜す。分かった〜?」
👀全「は〜〜い」
😃「今の注意を約束して、はい、質問」
👀全「はい、はい、はい、はい!」
😃「はい、◯◯ くん」
👀3「今まで何枚写真を撮りましたか〜?」
(何枚・・・)
📷「・・・そうですねぇ〜。いちおく・・・」
😃「(小声で)小河さん、まだ習ってません」
📷「(小声で)そ、そうですか・・・。何枚撮ったかなぁ〜、そうだ、数えられないほど撮りました〜」
😃「はい、質問した人、分かりましたか〜」
👀3「わかりました〜」


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そんなこんなで質問コーナーは無事終了。一生懸命考えてハキハキと質問してくれたから今度はおじちゃんからのお返し。飾ってあるクラカメを手に取って遊ばせると今までの「学校の顔」から素に戻り、我れ先にカメラを持って遊び始めた。「どこからのぞくの〜〜?」とレンズ側からのぞく子、小窓のファインダーからのぞくことが新鮮だったのか、なぜか笑い出す子。


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村の風景を撮影したポストカードを1枚ずつ選ばせてプレゼントすると、キャッキャ言いながら例の画板式バッグに仕舞い込む。最後に全員で記念写真を撮った。すっかり仲良くなり、「チーズケーキ食べにまた来るね〜〜」と食い気が学びを追い越した 💦

どんなリポートを提出するのか、楽しみだなぁ〜 ✨




posted by オガワタカヒロ at 23:40| 宮崎 ☀| Comment(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

富士をかたどる

行気分もここまで。さっそく慌ただしい毎日がはじまった。たっぷり溜まった「宿題」を済ませ、調整データやプリントをあちこちへ届けると、夕方6時から宮崎市での会議に出席した。企画委員を委嘱されている「宮日総合美術展」(9月)の結果報告と、次年度70回記念展 計画案の検討だ。各部門から活発な意見の交換が行われて、宮崎を代表する公募展の会議にふさわしい内容だった。

2時間弱の会議が終わり、「これから西米良へお帰りですか」とみなさんに聞かれる。あの山道を想像すればその言葉もわからんでもないが、たったの1時間半。父が役場の職員だった頃、宮崎への会議は一泊二日が常だったことを考えれば、夕方出てきて深夜には帰れるのだ。どってことはない。

闇を抜けて帰り着くと「村所商店街」がいつになく明るく照らされている。各店舗が商工会から配布された飾り付けのライトを店先に飾るのだ。


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間近で富士山を見てきたせいかその印象が強く、思わず富士をかたどった飾り付けにしてしまった。


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飾り付けが寂しさを増幅させている気もしないでもないが、なんとなく温かく感じていいんじゃないか。




posted by オガワタカヒロ at 23:57| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

延岡の「鮎やな」

戸見物出発の日曜が掲載日だったので、「撮らずにおられん!」(毎日新聞・宮崎)を確認していなかった。送られてきた掲載紙をゆっくりめくって「宮崎」のページを開く。


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写真をクリックすると大きくして見られます


初めて延岡の「鮎やな」を見物に行った。印刷は思ったほど色の転びはなく、まずまずの上りだが明るさだけはどうしても絞り半段分明るく出てしまう。(Webの写真は元データはめ込みです)印刷する機械によっても違うし、刷り出しと刷り終わりでも濃度が違う。新聞印刷にどこまでのクオリティを求めるかの問題だが、見る方にそんな言い訳は届かないわけで、出来うる限りの対処をして臨まなければならない。

不思議な形の「やな」。昼間はどうしても背景に紛れてしまうが、ライトアップされた姿は格別に美しい。




posted by オガワタカヒロ at 23:55| 宮崎 ☀| Comment(0) | 写真のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月02日

おかえりなさい

こ2回新幹線で帰村していたが、今日は飛行機。やっぱり早い。うとうとする間もなく宮崎空港に着いた。迎えに来てくれた妻は読書に夢中になって到着便に気がつかなかったらしい。

「おい、帰るぞ」。待合ソファに座った背後から声をかければ、軽く飛び上がって「びっくりした〜、おかえりなさい」。

「夕飯にありつける」と市内のアパートで待ち構えていた娘を車に乗せて3人で食事をした。「江戸見物」の爺ちゃん婆ちゃんたちが巻き起こす珍道中にふたりが声をあげて笑った。会うことのできた憧れの写真家がいかに大きく、そしてお父ちゃんはまだまだいかに小さいのだと感想を言うと、うなずきながら聞いた。

「じゃぁな、がんばれよ」
「うん。じゃぁ」

別れ際の決まった台詞が新鮮に聞こえたのは宮崎へ帰り着いた安堵感からか。3頭の鹿が夜道を横切り、1時間40で帰宅した。

ホテルの部屋と息子のアパートの広さに慣れたせいか、翌朝の我が家がやたらと広く感じた。すっかり秋が通り過ぎて窓の外は冬支度に変わっている。


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posted by オガワタカヒロ at 23:03| 宮崎 ☔| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

店の名は「花ぶさ」

がつけば師走。この1年でお世話になったみなさんにご挨拶へ伺っている。

約束の時間に少し間があるので、遠回りして渋谷へ出た。着いたのは地下鉄渋谷駅。5年ほどでガラリと姿を変えた渋谷の地下構内は複雑怪奇。オリンピックでやって来た外国人がスムーズに動けるのかと心配になってくる。この街と苦楽を共した修業時代。渋谷は遠くなりにけり。

ご挨拶がすんで、久しぶりにグラフィックデザイナー齋藤浩氏に連絡を取れば、「連れてゆきたい店がある」とのこと。銀座線、末広町にほど近い料理屋の暖簾をくぐった。店の名は「花ぶさ」。小説家、池波正太郎がこよなく愛した下町の料理屋で、多い時には週に1度は顔を出したという。「池波先生がいつもお座りになっていた」という席の脇には写真家、熊切圭介氏撮影のモノクロ写真が掛けてあった。

お通しから締めのご飯までスキのない旨さはさすがというほかない。その後、来村したことのある共通の友人も駆けつけて、おいしく楽しく頂いた。ごちそうさま。


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キャノンS110のレンズが引っ込まない、という2度目の故障にて、小河のガラケイで齋藤浩写す



おかえりのお土産にと、手拭いを頂戴した。江戸見物の〆にふさわしい店との出会いでありました。



posted by オガワタカヒロ at 23:26| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美味しいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月30日

心がシャンとする

前中で東京ミッション終了。午後から楽しみにしていた橋口譲二さんの「Individual−日本と日本人」展に伺うことができた。会場の東京工芸大学(旧称 東京写真大学・略称「写大」)は、後輩写真家の高橋慎一、土屋育子が巣立った学校。「彼らがここで学んだんだなぁ」と思うと初めて伺ったのに近しい気分になる。

アクシデントがあって遅れて走り込んだ学食で、ニコニコしながら待っていてくださった。久しぶりの再会だ。

「わざわざありがとう。ご家族や西米良のみなさんもお元気ですか」

穏やかな口調で言葉を選ぶように語られる。写真集「結いの村」制作のアドバイスで、西米良の拙宅にお越しいただいたこともあり、節目節目で声をかけてもらう。誰に対しても紳士的で、さっそく心がシャンとする。

代表作とも言える「十七歳の地図」「Father」「Couple」「職1991〜1995WORK」「夢」からの60数作品に圧倒されながらも3時間ほどゆっくり観せていただいた。譲二さんは僕が鑑賞するのを黙って見ていたが、「村を記録する可能性を探りながら、時間をかけて撮ってください」とおっしゃった。


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(ご本人に撮影、掲載許可済み)


駅までご一緒して地下鉄の入り口で別れた。なんだかとても大きな勇気が湧いてきて、早く村の写真が撮りたくなった。



posted by オガワタカヒロ at 23:23| 宮崎 ☁| Comment(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月29日

池袋で一献

っかり力を使い果たした感だが、今日と明日、東京で済ませなければならない撮影がある。

宿泊先は倅のアパート。午前中そそくさと支度をして、昨日までに溜まった洗濯物を洗っておこうとベランダへ出た。2階のそこからはどこまでも続く街並みが見渡せ、目の前には無数に走る電線。小さな路地だが行き来する人が絶えることはない。1980年、上京したての東京もこんな風に冷たく僕を迎えてくれたよなぁ。


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夕方前には撮影終了したが、空いた時間はこの1年でお世話になったみなさんに会える絶好の機会だ。今夜は写真集「アサンポノススメ」の印刷・製本でお世話になった会社の方と池袋で一献傾ける予定。

🍺


初めての酒席であるのにずいぶん盛り上がって痛飲。すっかりお世話になってしまい申し訳なかった。次回の出版+打ち上げ楽しみしております。


乗った電車の行き先が不安になったのか、倅にメールした内容がはちゃめちゃなのを翌日確認。「だいぶ気分よかったみたいだね」と笑われる。




posted by オガワタカヒロ at 23:50| 宮崎 ☁| Comment(0) | ロケ先にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

あ〜あぁ、帰りたくないなぁ

近で富士山を見ることはできなかったが、3日間傘いらずのお天気でほんとうに良かった。規定の75歳を迎えた方がほとんどで、さらに現役でお仕事をされている方も多かったためか、行く先々で観覧が早く終了する。今朝も出発の浅草ビューホテルのロビーに出発15分前には全員集合。待ちわびる子や孫たちに沢山のお土産を買い込んで「楽しかったけど、はよぉ米良に帰りてぇね」とすでにご帰還モード。


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朝一番で東京スカイツリーに登頂。350mと450mの展望台から大東京を見下ろした後は、浅草浅草寺へ。米良弁と中国語しか聞こえない仲見世通りを早足で見学。「土産はどっさり買うて宅急便で送ったから、もう買うもんはねぇ」と集合場所で一休み。


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スカイツリーの足元が見える「ガラス床」が怖すぎて歩けないからと、ひと足だけ乗せて記念撮影。


最後の観覧地、皇居へ。観光の外国人たちをスタッフがかきわけ、かきわけスペースを作り、最後の集合撮影が完了。ご夫婦、お友だち、地区の仲間、それぞれの写真を撮り終わった後、団長の古川教育長さんが声をかけてくださった。「小河さん、自分の写真が無いでしょう。『押すだけ』にしてください、撮りますよ」と。「いやいや」とは言ったものの、ご厚意に甘えてミッションを終えたスタッフと写真に収まる。


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こうしてみると、ファッショナブルでスタイルもいい若い職員さんに田舎びとのイメージは無く、置かれた立場でカッコ良く咲く姿に、誇らしい気分でご一緒させてもらった。


少々体調が優れなかった爺ちゃんが、「あ〜あぁ、帰りたくないなぁ・・・うそ ^^ 」と羽田で降車するバスの中で『標準語』で冗談を言うと、「今夜は米良ですよ ^^ かえりましょ」とスタッフが返す。

いい天気、いい仲間に恵まれた、いい旅でありました。

と、申すカッチン!





posted by オガワタカヒロ at 23:49| 宮崎 ☁| Comment(0) | 平成の江戸見物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

心も弾んだが・・・

涯をかけて富士山を撮り続ける写真家もいる。分かる気がする。


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熱海のホテルから朝陽を拝むと、「貫一お宮」像の前で記念写真を撮った。「平成の江戸見物」2班のみなさん、今日もお元気だ。バスは一路北へ。箱根を越えて沼津へ下る途中、朝陽に照らされた富士山が迎えてくれた。形といい背景といい雪の塩梅といい、まことに美しい山だ。

1班が雨にたたられ見えなかったことを気遣って「帰ったら『見えた、見えた』ってあんまり言わんごとしようやね」という人もいる。


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さっそくの歓迎に麓の河口湖への道のりに心も弾んだが・・・。お膝元で姿を見ることは今回も叶わなかった。だがそんなことを吹き飛ばすように行く先々で笑いを巻き起こし、ズンズン進んでお江戸へ到着。

靖国神社で父や兄に手を合わせ、宿泊先の浅草ビューホテルへ着くや、レストランの一角で「米良式」の飲み会が始まった。自分の席に座っているのはいっとき。一杯入るとグラスを持って挨拶に回る人、席を詰めて車座になり感想を言い合う人、みなの笑顔が楽しさを物語っている。


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posted by オガワタカヒロ at 23:52| 宮崎 ☀| Comment(0) | 平成の江戸見物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月26日

ぴょんぴょん登って

風接近のため延期になっていた「平成の江戸見物ツアー」Part V の2班目が出発した。予定されていた1ヶ月前と比べたら季節は冬へ向かい、まだ降雪のなかった富士山にも雪が降った。天気さえよければ待ちに待った霊峰を拝むことができるはずだ。

雨の西米良を7時に出発。10時過ぎのANAで羽田へ降り立つと気温は14℃。少々風が吹いているが雨の心配はなそうだ。Part V ともなればほとんどが参加対象になる75歳あたり。まだまだ現役で仕事をされている方も多く、エスカレーターに乗らず階段をぴょんぴょん登って行かれる。

昼食の横浜中華街では出てくる料理を次々と平らげ、箱根の関所ではガイドさんより先へ行き過ぎて「ゆっくり、ゆっくり」と制されるほどの元気よさ。米良のお年寄りのエネルギーは果てしがない。


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若い役場の職員さんたちが甲斐甲斐しくみなさんを支えている。動きは機敏だし、気は利くし、教育されている、というより、個の力が優れているのだろうなぁ。


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「山ならまだ早よぉ歩くっとじゃけどな」と、中華街を闊歩する。


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箱根から宿泊先の熱海へ下る車中、夕暮れの富士山に出くわした。逆光でシルエット気味だったが、頂はしっかり雪をかぶっている。




posted by オガワタカヒロ at 23:58| 宮崎 ☔| Comment(0) | 平成の江戸見物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月25日

準備よし

の前は忙しい。過去と今と未来を1日でまるく収めて出かけなければならないから。

3日前に持ち帰った福井で撮影したデータの調整をして東京へ送らなければならないし、村で撮影したふたつの記念写真をプリントしておかなければならないし、宮崎支局から送られてきた明日掲載の「撮らずにおられん!」(毎日新聞・宮崎)のゲラをチェックをして返さなければならないし、来月撮影するポスターの打ち合わせに出かけなければならないし、娘のスマフォがうんともすんとも言わなくなったとSOSが届いているし。

朝から動き回ってようやく温泉に浸かったが、明日からの準備が終わっていない。頭から湯気が上がったままスタジオに取って返してカメラとレンズをチェック、電池の充電よし、メモリーカードよし、ストロボ発光テストよし。帰宅してキャリーバッグに着替えを詰め込んで出発の準備よし。

今度は富士山、顔を見せてくれるかねぇ。


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posted by オガワタカヒロ at 23:47| 宮崎 ☁| Comment(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

概念が破壊された時

人から阪神・淡路大震災へ取材へ出向いた新聞記者の話を聞いたことがある。

現場へ到着すると無数の瓦礫が累々と重なり、まさに地獄絵図そのものだった。すべてのビルは左右へ傾き、あるいは全滅して倒壊。彼は初めて見る悲惨な光景を歩きながら徐々に気分が悪くなってきたという。それは惨状の様子に辟易したのではなく、地上に対して垂直に建っているはずの建物が、あり得ない角度をした姿に違和感を感じたのだ。つまり、脳に刷り込まれた、「ビルは垂直に建つ」という概念が破壊された時、人は自分の記憶を信じられなくなるのだろう。


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空中に横向きになった人が電線に引っかかっていた。




posted by オガワタカヒロ at 23:29| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月23日

食べ比べ

の敦朗は「あんこ」が嫌いだ。これは幼児体験からきている。いや、体験というほどでもない。いわば洗脳だ。彼と僕は5歳離れている。母が帝王切開でしか子どもを産めない身体だったから、長い期間を置いたらしい。5年も離れている男兄弟では圧倒的な力関係があり、旨いものはすべて兄貴が頂いてしまう。まんじゅうもそのひとつ。

「いいか、あつろう。まんじゅうの『皮』はね、栄養がたっぷりあって皆んなが食べたがるとよ。でもね、兄ちゃんは優しいからおまえに皮をあげておいしくないあんこを食べてあげるわ。優しいじゃろ」
「うん。ぼく、皮の方が好きじゃもん」

ほとんどの食べ物がこうだから、弟はたまったものじゃない。でもすべて丸く収めてきたから、今でもあつろうはあんこが嫌いだ。

前置きはさておき、帰宅したので福井で求めた「水ようかん」を食べ比べた。種類は3つ。


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左から「栄太郎」(432円/220g)・「えがわ」(350円/240g)・「甘泉堂」(350円/210g)
いずれもJR福井駅の駅ビルで求めた。栄太郎から食べ始めたが、珈琲のような焦げ味がした。これは福井の水ようかんの特徴のようで、原料に黒砂糖を含んでいるとのこと。

😃 栄太郎
・色 中
・硬さ 中
・甘さ 適
・コク 適


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😃 えがわ
・色 薄い
・硬さ 柔らか
・甘さ 控えめ
・コク 控えめ(物足りない)


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😃 甘泉堂
・色 濃い
・硬さ 硬い
・甘さ 甘い
・コク 深い


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水ようかん、であるからあっさりの「えがわ」が本筋かもしれない。難しいところだが、あんこ好きとして一番塩梅のよかったのは「栄太郎」。円グラフを書けば、すべての部門に高い好み度数を記録した。「甘泉堂」もコクがあって旨いが、暖かい炬燵に入ると味が重すぎるかもしれない。

あくまでも個人の好みであるから、何十種類もある水ようかんを取り寄せて食べ較べてみるのがおもしろい。ぜひ。




posted by オガワタカヒロ at 23:04| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美味しいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

小さな社会貢献

年も「写真家たちのチャリティー写真展」に出展します(詳細は下の画像をクリック)。25cm角の額装作品が10,000円(税込)でお求めになれ、写真はその場でお持ち帰り頂ける、即売方式です。案内のダイレクトメールにもありますが、作品をお買い上げ頂いた1万円があれば、世界のさまざまな場所で「生きたお金」が活躍します。写真に育てられた我々職業写真家ができる小さな社会貢献です。

作品は4点。1・2・4は先日開催した「アサンポノススメ」展で1,500mm*1,000mmにプリントした作品です。写真集にも収録されていますが、特に1・4は人気があり、額装作品として多数ご注文をお受けしています。3は連載中の「撮らずにおられん!」(毎日新聞・宮崎)の24回目に、日南市 南郷町で撮影したものです。


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プリントはキャビネサイズで(127mm*178mm)、ピクトリコプロ・セミグロスペーパーを使用しています。厚みのある高白色度の印画紙で、表面が半光沢ですからお部屋に飾った時に光沢紙よりライティングを気にせず展示できます。

額は白色の正方形。作品が縦位置写真でも横位置写真でも飾りやすいです。


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2014年に展示された作品(富士フイルムフォトサロン 東京)上部の薄くなった作品は買い上げ済み



posted by オガワタカヒロ at 23:57| 宮崎 ☀| Comment(0) | 展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

丁稚ようかん

井の名物に水ようかんがある。夏ならまだしも、寒い冬に炬燵を囲んで食べるのだそうだ。甘党の人にとっては寒かろうが暑かろうが大した問題ではないが、同時期に何種類もの水ようかんが並ぶというのだから、あんこ好きが黙って聞き流すわけにはいかない。撮影が終わった後、福井駅のお土産物売り場で3種類の水ようかんを求めた。


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別名「丁稚(でっち)ようかん」と呼ばれているあたり、なにか由来があるのではないかとそそられる。ググってみればわりと有名な話で、豊かではなかったこの地から京都へ丁稚奉公へ出ていた子どもたちが正月に帰省する際、商店主が練ようかんに水を混ぜて持たせたのだと言う。それをふる里で炬燵を囲みながら家族と食べたという説。そうかそうかと、買い物をすれば、店のおばちゃんは「お寺で修行していた小坊主が正月に帰省する際に、住職が練ようかんに水を混ぜて持たせたのが発祥ですね」と言った。

説はまだまだありそうだが、ホテルの冷蔵庫に保存して、帰宅後ゆっくり頂こうと思う。気分は奉公に出た丁稚のつもりで。



❗「アサタビ!」再放送です。見逃した方、この日に九州へおいでの方、ご覧ください。

11月25日(土)10:55〜11:20(予定)
NHK総合 (九州 沖縄地方)
『アサタビ!〜宮崎県 西米良村〜』






posted by オガワタカヒロ at 18:58| 宮崎 ☁| Comment(0) | ロケ先にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月20日

非常灯

つきはいいが睡眠は浅い。少しの光や物音で起きてしまう。「いつ敵がやって来ても対応する男の本能だ」と、寝てしまうと震度8でも起きない妻に向かってうそぶいているが、今夜もそれで飛び起きた。

眩しく光る非常灯と高い金属音で目をさますも、まだ5時。「アサンポ」の時間だと勘違いしたが、ここは福井市の某ホテル。異様な空気が流れて「もしや火事か?」と色めきだった。


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非常灯は点いているいるものの電気は通じていない。しばらく待ってみたが災害が起こった様子もなく、結局この辺りの停電だと判明。すべて「真っ暗」になればそう理解できたが、へたに非常灯が点いているので焦った。昨夜クライアント、スタッフと頂いた北陸寿司尽くめの写真が「2番手」になる、ちょっとビビったプチニュース。


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posted by オガワタカヒロ at 23:43| 宮崎 ☀| Comment(0) | ロケ先にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

はち切れんばかりに変形

ンズにはカビが生える、と聞き「まさかぁ」とおっしゃるビギナーの方も多い。村の写真屋さんであるから一般の方々ともカメラを通してお付き合いがあるので、当然修理の依頼もある。この中で一番多いのがレンズにカビが生えてしまったというもの。「高かったから、だいじにだいじにカバーをして、タオルに巻いて押入れに入れておいたとによ〜」と半泣きでいらっしゃる。カビを栽培できるほどの環境を作り出しているのだから当然だが、一般の方の、特に年配の方のカメラの仕舞い方といえばこんなものだ。

できるだけカメラにはカバーを付けずに、風通しのいいところに吊るしておくか、1,500円ほどで買える「ドライボックス」に入れて置いてください、とアドバイスする。密閉している部分の多いレンズは湿度の変化でカビが生えやすいのだ。


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機材の多いプロなら湿度を完璧に管理するドライボックスの一つや二つは持っているものだ。しかし、大型のビューカメラはドライボックスに入りきれないので、カメラバッグに乾燥剤を置いて保管する。湿度の多い時期が終わったので、エイトバイテンとシノゴのカメラバッグを開けてみると、ペッシャンコだった乾燥剤が湿気を吸ってはち切れんばかりに変形していた。

年に一度、乾燥剤の取り替え時期だけの仲になってしまったが、歴戦の勇者にカビを生えさせるわけにはいかんわなぁ。





posted by オガワタカヒロ at 22:37| 宮崎 ☀| Comment(0) | カメラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月18日

◯ ◯ 祭り

りと言えば11月末から12月中に各神社で行われる例大祭が有名だ。夜を徹して舞われる三十三番の神楽を楽しみに参拝される方も多い。僕らが子どもの頃はその神楽だけが「お祭り」だったが、今は「イベント」という名のもとに、◯ ◯ 祭りがいくつも存在する。観光客を集客する起爆剤としてはうってつけだが、人口1,100人の村ではスタッフの確保も大変のようだ。

その秋のイベント「山まつり」が、今日と明日の2日間、村の中心地「村所(むらしょ)」で開催されている。米良菊池氏歴代領主行列や特産品の販売、猪の解体ショー、やまびこ大声大会、丸太早切り選手権、とバラエティに富んだ内容だ。温泉施設では神楽の舞も披露され、仕上げには冷え込む秋の夜空に大輪の花火が打ち上げられた。


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posted by オガワタカヒロ at 23:58| 宮崎 ☀| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月17日

第二の人生

ャラリーには作品の他に、フィルム時代に活躍したカメラたちが展示してある。戦後すぐに発売されたスプリングカメラから二眼レフ、レンジファインダーカメラ、一眼レフカメラを経て、フラッシュ付きのコンパクトカメラまで。

カメラに興味のない人でも「触ってみてください」と言うと、おそるおそる手を添えて「今のカメラと比べたら重いね」などと「鉄製カメラ」の感触を楽しまれる。特に男子。物心つき始めたチビっ子から超ご老人まで、ほぼ無意識に展示された棚へ近ずいてくる。メカ好きは男に備わった本能なのかもしれない。


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映像の世界で活躍された先輩から連絡をもらった。「昔使ってたカメラを処分しようかと思ってるんだけど、よかったら小河さん、引き取ってもらえないだろうか」。プロの使っていたカメラならだいたい想像がつく。「もちろんですよ、伺います」と頂いてきた。

使ったことのある機材ばかりで、懐かしさとともに整備すれば今でも稼働しそうなカメラもあってウキウキした気分になる。すべてギャラリーに展示して「第二の人生」をのんびりと送ってもらうことにしよう。




posted by オガワタカヒロ at 23:11| 宮崎 ☀| Comment(0) | カメラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月16日

ありがとうございました

間市美術展、写真部門の審査に伺った。昨年、今年と2度の審査をさせていただき、優れた作品に優劣を付ける難しさと、どうしてそれを選んだのかを自分に問う時間を持てた。串間市役所、教育委員会、串間市、日南市の写真愛好家のみなさん、お世話になりました。ありがとうございました。


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昨年に比べると作品数は若干減ったが、レベルは相変わらず高かった。特選に推した作品はすぐにその札を掛けるほどの出来で、こいう感性で撮られた作品がどんどん出てくるとコンテストも楽しく、質も向上してくると思う。昨年の特選はネイチャー、今年はスナップ。どちらの作品も素晴らしかった。

ひとつだけ。最終的な仕上げで詰めの甘い作品が数点あった。作品としてエントリーするのだから「てげてげ(だいたい・宮崎弁)」ではせっかくの写真がもったいない。「額装」「パネル張り」を今一度、丁寧にご一考いただきたい。

審査後に出品者との懇親会があり、細かなアドバイスもさせてもらえるので審査員と作者との距離が縮まる。遠方ではあるが、どうぞ西米良にお越しくださり、また作品を観せて欲しいと思う。昨年から「串間」の文字を見ると、どうにも気になってそのあとの内容を追うようになった。ご縁の広がる2年間だった。





posted by オガワタカヒロ at 23:38| 宮崎 ☁| Comment(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月15日

ピアノ

器はフォークギターを少々。純粋に音楽が好きだったからなのか、女の子にモテたかったからなのかは、忘れた。ところが我が家にはピアノがある。倅の舜が小学校5年生の時に始めると、メキメキ力をつけて音楽家を志すと言いだしたからだ。このピアノがやって来ると、5時起きで練習に励みピアノ漬けの青春を送ることになる。時を経て英語の専門家へ進むことなったが、幸いなことに今でもあちこちのライブハウスで弾かせてもらい、帰省ごとに「このピアノのお陰」と感謝しているようだ。

だったら親父にも弾けるんじゃない?50を過ぎた男が軽やかにピアノを奏でるってのもなかなかのものだ。そう思って彼が帰ってくるたびに「エアピアノ」をして鍵盤の上に手を置くと「絶対弾かない人の手だよ !!! 」と笑い転げる。


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若い頃の不純な動機はさておき、あんまり悔しいから、始めちゃうか。ピアノ。





posted by オガワタカヒロ at 23:31| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月14日

もうひとつ怖いもの

リコボーズのことは西米良ファンならご承知のとおりだが、実は今言われているような精霊なんて清らかで可愛らしい存在ではなかった。子どもの頃に聞き伝わっていた話を思い出すと。家屋全体を揺さぶる、お風呂の蓋を閉め忘れると夜中に湯へ入って、その湯は油でベトベトになる、「ホイホイ」の啼き声を真似すればその人が死ぬまで真似して啼き続ける。などなど、それはそれは恐怖におののく話ばかりだ。

在京の頃「カリコボーズが村のキャラクターになった」と同級生に聞いた時には、水木しげる風のイラストにして恐怖を逆手にとってアピールする手法なのだと思ったほどだ。おそらく友好都市になっている岩手県遠野市で有名な、精霊「座敷わらし」からヒントを得たものではないかと推測する。

その恐怖のカリコボーズと、もうひとつ怖いものが「掃除検査」だ。村では年に一度、各家庭の清潔状況、火災予防が行き届いているかを検査する日がある。消防団の方が各家庭を訪問しながらそれをチェックして、合格であれば白札、不合格であれば黄色札が玄関先に貼られる。実際黄色札が貼られたお宅を見たことはないが、戦後、新日本を建国するに至って、それぞれの家庭から先進国並みに清潔な住居空間を作ろうと始まったものではないだろうか。

掃除検査が近ずいたというのに、我が家は多忙に甘えて庭先には雑草が生い茂っていた。

「明日は掃除検査ど。おまえたちの庭はどういうもんかい、おれが草刈りしておくから。勝手に入るぞ」

それこそ戦後すぐからこの掃除検査を受けている父にとってはドキドキの日が近づいて来たという印象だ。

「スミマセン。よろしくお願いします」


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というわけで、今年も父のおかげで合格の札を頂くことができた。お礼の電話をすると「おれがおらにゃやっぱりいかんなぁ」と久しぶりの父の言葉に、なんだかとても嬉しくなって「来年も頼みます」と言いかけてしまった。





posted by オガワタカヒロ at 23:57| 宮崎 ☁| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月13日

疲労感と距離の相関関係

行機でも電車でも乗っているだけなのに「移動距離による疲労」というものがあるらしい。つまり、移動手段は違えど、疲労感と距離に相関関係があるのではないかという説だ。しかし、西米良から宮崎市まで約70キロ。車で行く疲れと、歩いて行く疲れが同じだとは思えない。

この仮説が正しいか否か実験を試みた。被験者は妻。行き先は120キロ離れた延岡市。以前、日向まで用事で出かけた時にはホトホト疲れて「宮崎もずいぶん広いのね〜」と漏らしていた。とは言っても東九州自動車道が全線開通している。高鍋インターから高速へ入ると45分ほどで延岡市に着いた。村から約2時間。日向からさらに20キロが加算される延岡だが、高速のおかげで前回行った日向より早い時間で到達している。だが、仮説に従えば延岡の方が疲れるはずだ。

ところがここで問題が起きた。なんと昼飯に五ヶ瀬川水系の大瀬川に設置された「鮎やな」を眺める食事処で卵のたっぷり入った天然落ち鮎を食した。あまりにも不自然な店名「国技館」に、その由来まで聞いてしまったが、25センチはあろうかという焼き鮎はホトホト旨かった。妻は「延岡ってほんとうに近いのね。疲れも吹き飛んじゃた」と実験結果を発表。よってこの仮説は未成立。お蔵入りとなる。


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26日、日曜日の「撮らずにおられん!」に「鮎やな」を撮影しました。延岡におじゃました一部始終をお楽しみに。





posted by オガワタカヒロ at 23:03| 宮崎 ☔| Comment(0) | 美味しいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする