2017年01月23日

我が家のポスト

10年前には宮崎にもポジフィルムの現像ができるラボがいくつかあったが、今は店頭で受け付けて大都市へ送るシステムになっている。ブローニフィルム1本を現像に出すため往復150キロの山道を下りなければならない。仕方のないことだが難儀なことだ。

でき上がりは水曜日。宮崎に届いたポジを、さらにメール便で西米良へ送ってもらい木曜日に手にすることができる。それまでは写っていることすら分からない。入稿は土曜日。スリル満点だ。

ラボを出て馴染みの蕎麦屋でお昼を食べた。店の大将とお互いの親の話になって、「物忘れや健康のことで、われわれ子どもも悩まされるけど、『世の中に必要とされている』ってことが元気の秘訣みたいですよ」と話がまとまった。実感したのは数日前に完成した我が家のポスト。


IMG_8620.jpg

「支えてあった木が腐ってしもて倒れかかっとったから頑丈な槐 (えんじゅ) の木で作り直しておいたど」。ちょっと自慢げに父から連絡があった。

僕は「すんません。ありがとうございました」と礼を言う。父は「こげな事は俺じゃねえけにゃ出来んからなぁ」と付け加えた。


これで10年は大丈夫だ・・・



posted by オガワタカヒロ at 19:13| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月22日

季節のお約束

年言ってる「冬眠したい」が今日遂に出た。妻は寒さが最高潮に近づくと、これを言った後に「でなきゃ、ジャマイカに行く」と叶えられないふたつの夢を語る。恒例なので、「どっちでも好きな方を選びな」と返してひとまず落ち着く。

風も強くなっていよいよ本格的な激冬の始まりだ。だがそんな時こそ写真を撮らないとイライラしてこもりがちになるので、ふた山ほど車を走らせて撮影してきた。山は静かに寝ていたが、樹々は風にあおられそこかしこで大声を上げている。


OPF_5749.jpg

帰り道の国道に、凍結防止剤の塩化ナトリウムが撒かれていた。特に凍りやすい橋の上に撒いてスリップ事故を未然に防ぐのだ。寒さ厳しくなり、恒例になった「季節のお約束」が、内でも外でも始まった。



posted by オガワタカヒロ at 23:28| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月21日

3連発

春3連発の「撮らずにおられん!」(毎日新聞 連載)をアップします。次回13号は1月29日の日曜日です。


01.jpg

初詣三社参りの最後に「宮崎神宮」へ参拝しました。昨年の元旦は、入院中の父を車椅子に乗せてお参りしましたが、延々と続く参拝者の列に加われず、鳥居の外から手を合わせました。


02-ad6a5.jpg

季節ごとに草花を摘んで活ける妻が、「今年は水仙が1ヶ月早く咲いたわよ」というのでこの話題にしました。あちこち探し回りましたが、灯台下暗し。近くの神社に咲き誇っていました。


03.jpg

個人的なお話なので、どうかなと案じていましたが評判は良かったようです。そして意外な方からも反応がありました。母が十代の頃に通った宮崎市の経理学校の同級生からでした。「感動して涙が出てしまいました。娘に『何、泣きよっと?』と言われましたよ ^^ 」。久しぶりに旧友と電話で話せて母も喜んでいました。


✨ 右のカテゴリー欄に「撮らずにおられん!」のバナーを設置しました。1回目から全編をご覧になる方はこちらをクリックしていただくとオフィシャルサイトにリンクします。



posted by オガワタカヒロ at 17:04| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月20日

南国宮崎の雪景色

「冷え込みますねぇ。湯船では芯まで温まらんから、もう一回サウナに入って出ますわ」。夜、7時台に温泉へ浸かる仲間がそう言ってサウナに入って来た。たしかに昨日まではまだ「しのげる」気がしたが、夕方からの寒さは並ではない。

いつもより時間をかけてお湯に浸かろうと、露天の檜風呂に身体を委ねれば、漆黒の空から細かな雪が舞い始めた。旅行で来ているのなら日本酒でもつけて雪見酒と洒落込みたい気分だが、ここへ住んでいるからには明日からの暮らしにも影響が出てくる。


IMG_8615.jpg

身体が冷えないうちに車へ走りこもうと身をすくめながら近づけば、屋根はうっすら雪化粧。

南国宮崎の雪景色が近づいている。


posted by オガワタカヒロ at 22:47| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月19日

永遠のヒーロー

「永遠のヒーロー」とは、それぞれの時代に育った子どもたちが記憶する、色あせない勇気の象徴だ。

宮崎のテレビ局の番組に5年に渡って出演されている藤岡弘、さんがギャラリーを訪ねて下さった。ご存知のとおり、藤岡さんは初代「仮面ライダー」本郷猛を演じられた俳優さんだ。番組は「わけもん!」( mrt 宮崎放送)の「藤岡弘、宮崎ぶらり旅」のコーナー。放映は2月8日と15日で、小河がご一緒するのは15日放送分。色々書くと「ネタバレ」でつまらないので、番組HPで詳しく出てからご覧のほど。


IMG_8611.jpg

感銘を受ける言葉と生き方、こちらの話も丁寧に聞いて下さる。しかも仮面ライダーが放映されていたのが自分が小学4年から6年とくれば、時代はどんどん遡って、目の前の藤岡さんが45年前の本郷猛に見えてきた。

永遠のヒーローに会えて少々はしゃぎ過ぎてしまったが、強烈なドリンク剤を入魂された気がして、目の覚めた1日であった。ライダー1号の横に座るのだから、2号が履いていた赤いブーツを意識してみた。想いは届いただろうか・・・



posted by オガワタカヒロ at 23:55| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月18日

Kodakのゼラチンフィルター

0サイズ用のプリンターが突然印刷を中止してしまった。急ぎのお客さんだというのに、得てしてこんなものだ。前々から点滅が続いていたのでメンテナンスボックスの交換だというのは分かっている。買い置きしていたものを棚から引き出すと、黄色のケースが一緒に出てきた。

Kodakのゼラチンフィルター。使い方は様々だが、フィルムで撮影する時にはなくてはならない必需品だった。船便でアメリカからやって来るKodakのフィルムは、日本のラボで現像して色の被らないものは半分ほどで、エマルジョンNo.が違えば大きく色が変わった。その色を戻してやるためにフィルターを入れるのだ。


OPF_5731.jpg

室内を撮影する時にもこれを使った。特に蛍光灯下での色被りは厄介で、様々なフィルターの組み合わせで色を抜いた。デーライト用フィルム使用で白色灯であれば、30Mに10Cを入れていたが、厳密な撮影には何種類もテストを繰り返して本番に備えた。デジタルカメラではホワイトバランスをオートに設定すればほとんどの場合クリアな写真が撮れる。フィルター不要の楽チン時代だ。

だが Kodak エクタクロームが再び生産を開始するという。楽チンだけでは満足しないのが写真撮りのわがままなところだ。


posted by オガワタカヒロ at 22:47| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

恥ずかしかった

「直接買うのが恥ずかしかった」と言われて、何が恥ずかしいのか聞きたい気もしたが、そんなことを言われたことがある。

僕の本は Amazon でも買えますが、ホームページで直接買っていただいた方が嬉しいです。中でも出版から時間が経っている「おかえり」はお得になっています。せんえつながら、拙い書で署名も入れますし、季節のポストカードやら「おまけ」も入ってます。


okaeri.jpg

現時点で、「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です」とのこと。ご迷惑をおかけしているのでしたら、ぜひこちらでお求めくださいませ。


posted by オガワタカヒロ at 23:22| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月16日

出世男

「山形屋」と言えば、宮崎を代表するのデパートの一つだが、その老舗山形屋で、1月18日(水)〜23日(月)に「橿原と宮崎の物産展」が開かれるという。昨年は橿原市で西米良神楽が舞を披露するなどご縁が広がっているが、聞けば宮崎市と姉妹都市50周年とのこと。その催事売り出しチラシを見ていたら日本酒のコーナーに「出世男」の銘柄を見つけた。

yama.jpg



結婚を数ヶ月後に控えた1991年、ちょうど奈良県全域の神社仏閣を撮り下ろす仕事の真っ最中で、その日も橿原市の「今井町の町並み」を撮影していた。まだ29歳の若造だったが、すでに日本酒の大ファン。町並みにあった酒蔵の軒先に下がる「杉玉」に惹かれて訪ねてみれば、「出世男」の一斗樽が重ねられて並んでいる。海の物とも山の物ともつかぬ自分の立場に叱咤を込めて、この名の菰樽(こもだる)で鏡開きをすると決めた。

迎えた6月、いわき市湯本「松柏館」の大広間に置かれた「出世男」の一斗樽を割って、列席者の皆さんに振る舞った。あれから26年。味もすっかり忘れてしまったから、1本求めて気合いを入れ直したいと思う。


OPF_9258.jpg



posted by オガワタカヒロ at 22:16| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月15日

本物の夕陽

西米良に住んでいて「夕陽を見送る」と言っても、すり鉢の底から空を見上げているわけで、平地に居れば日没まで1時間以上もある頃だ。

面白い話がある。村はすっかり日が暮れて薄暗くなりかけていても、九州山脈を貫通する「横谷トンネル」を抜けて熊本県湯前町へ下ると、まだ洗濯物も乾くのではないかと思うくらい明るい。さながら日付変更線を越えて時間を逆戻りした感覚だ。


OPF_5651.jpg

ロケハンに出かけて久しぶりに夕陽を見送った。気象庁が発表した今日の日没が17時33分。写真を撮ったのが17時27分。間違いなく「本物」である。暮れなずむ空の左奥には霧島連峰の「高千穂峰」「韓国岳」が見える。

富士山頂へ沈むダイヤモンド富士のような血統書付きではないが、「雑種」が見せる景色もなかなかのものだ。


posted by オガワタカヒロ at 23:52| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月14日

戦い人よ

降りしきる地も、満天の星瞬く地も、受験生の見上げる空にはまんまるお月様が見守っている。57万人の若き戦い人よ、夢のドアは開きかけている。力出し切って未来をつかめ。

IMG_8597.jpg




posted by オガワタカヒロ at 22:45| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月13日

105mm F2.5

でも初めてのことは鮮明に覚えているものだ。中学2年の時、自分のカメラとして初めて手にした「ヤシカエレクトロ35GL」、高校1年に「ペンタックス KX」、写真学校に入って「ニコン F2フォトミック」、カメラマンアシスタント時代に「ニコン F3」。今でも手に残る感触は鮮明に思い出すことができる。

その中でもニコン F2フォトミックは、憧れのニコンを手にしたことで写真がうんと巧くなった気がして、鏡を見ながら構えるポーズまで研究した。中古で購入したが7万円と高価で、レンズを何本も揃えるまでにはいかず、今まで使った事のない焦点距離のレンズを買った。とは言ってもどうしてそれが標準レンズではなく「105mm F2.5」だったかは定かではない。


OPF_5609.jpg

「撮らずにおられん!」(毎日新聞・宮崎)、あさって日曜日掲載のカラー面はこのレンズを使った。僕のところに来て37年。オーバーホールを2度経験しているがバリバリの現役で、ちょうどいい焦点距離とナチュラルなボケ味は好きなレンズのひとつだ。ポジ現像が締め切りに間に合わないので、やむをえずニコンD 810を使ったが、デジタルとの相性も良好。


syasen.jpg

Photo / Katsunori YANO

写真学校1年生、19歳(1980年)。 F2フォトミックが使いたいばっかりに、1本しかないこの105mmを付けっぱなしで撮影していた。しかし、時代背景を差し引いてもダッサいファションとヘアスタイル。「髪が固くて多いから散髪に苦労するよ」と言われた頃が懐かしい・・・。



posted by オガワタカヒロ at 22:24| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月12日

なまけもの

ょっとだけ忙しい。あんまりそれを連呼すると、呑みにもゴルフにも誘ってもらえなくなるので書かないようにしている。フリーランスと言えばカッコ良さそうだが、家庭がある人は普通に妻がいて、さらに子どもがいればその成長にともなってさまざまな事が次から次へとやってくる。

大先輩の巨匠が「小河さんは恵まれすぎるくらいの環境にいるから、作品作りに苦労されるかもしれませんね」と仰った。逆のような気もしたが、今思えばなんとなく分かる気がする。恵まれているから何でもできるし、周りの人たちに十分に応えてやりたいと奮闘する。二三日前に書いたが、おれにとって大事なことは、さらに内側にあるのだ。

「なまけもの」だと思う。もっともっと妄想を具現化しなければ自分を見失ってしまう。忙しいとか、家庭だとか、甘いなぁ・・・。


IMG_8577.JPG



posted by オガワタカヒロ at 23:53| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月11日

オフィシャルサイトにアップしました

きれば新聞を買ってご購読いただく事が理想なのだが、なかなか売っている場所も少ないし、かと言ってすぐにアップしてしまうと、もしかして買っていただいている方が買わなくなると困るし。なんて余計なことを考えて溜め込んでしまったが、こうしてまとめてみると、まぁ、まぁ見栄えもする。担当くださっている支局長氏、スタッフの皆さんとも仲良くさせてもらい、ますます面白くなってきた(本人だけかもしれん・・・・)


mainichi.jpg


オフィシャルサイトに12月分までの9回をアップしました。上の写真をクリックしてくだされば、「撮らずにおられん!」のページにつながります。のぞいて読んでみてください。



posted by オガワタカヒロ at 22:06| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

一番大事なもの

は僕がパソコンに向かうことを好まない。仕事の時ではなく、自宅で。

「遠くの人やお仕事の人とつながっておくことは大事なことだろうけど、SNSに没頭して一番大事なことをおざなりにしてしまう人が多いってよ。しかもそれに気がついていないんだって」。そうは言われても家庭をかえりみないほど集中しているわけではない。「恵まれない国の子どもを助けたい、被災者のボランティアに駆けつけたい。素晴らしいことだけど、まずは身近な人の声を聞く耳を持つってことが基本よね」。だんだん事が大きくなってきた(笑

そんな話をしながら夕食を済ませて年賀状を1枚1枚読み返すと、手書の宛名と挨拶面に添えられた自筆の一言が深く心に響いてくる。文字を書いたペンのインクから人柄までつながって、1枚の葉書が立体的に見える。ネット環境で日常的になったテキスト文字からは届かない、その人だけが持つ気配だ。

一番大事なものは一番近いところにある。


OPF_9214.jpg




posted by オガワタカヒロ at 22:54| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月09日

独り風呂

「また今日から独り風呂ですね」。仕事帰りに寄る温泉施設「ゆた〜と」で同じ時間にやって来る仲間が声を掛けてきた。彼のお子さんも村を離れていて、つい数日前までは湯船に浸かって賑やかに親子で会話していた。今夜はお互い独り風呂である。

温泉を掘り当てて施設が開館したのが平成11年。透明でぬるぬるのお湯が評判を呼び、温泉通からも「九州でもトップクラスの泉質」と太鼓判を押されるようになった。多くのお客さまに喜んでいただけるのは勿論だが、村の人が集う場所ができたことはありがたいことだ。

病院に集まって仲間の元気を確かめる、というお年寄りの笑い話もあるが、ここへ集うのなら健康的で前向きだ。僕らも友だちを真っ先にここへ案内するし、帰省してくる息子も「手足が真っ直ぐに伸ばせる」と温泉通いが帰る楽しみの一つだ。


IMG_6179.jpg

元旦から10日が経とうとしている。夜の温泉はすっかり寂しくなって、いつもどおり温泉通いの仲間たちだけになってしまった。

日本のあちこちで日常が戻り始めている。



posted by オガワタカヒロ at 22:18| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月08日

ツァイス イコン イコンタ

評につき?「撮らずにおられん!」(毎日新聞 連載)を、14(土)・15(日)・16(月)の3日間、新春企画として書くことになった。月末の通常日、29日(日)もあるので、今月は4本ということになる。

全くと言っていいほど縛りなく、自由に撮って書かせてもらうので、逆にいろいろ考えてしまう事もあるが、基本はこの毎日行進がベース。ブログには「アクセス解析」というものがあり、毎日どれくらい閲覧されているかを確認できる。その中で関心が多かった内容に近いもの、村の事であれば一般的にあまり知られていない事、を心がけて書いている。

撮影するカメラもできるだけデジタルを使わず、フィルムを使って撮る。希薄になったデジタル写真へのアンチテーゼ、集めたクラカメを使いたい、両方だと思う。

OPF_9208.JPG

そして今回使ったカメラが、ツァイス イコン イコンタ 523/16。写真を見てもらうと判りやすいが、蛇腹を内蔵したスプリングカメラだ。フィルムサイズは6×6。製造は1954年だから、昭和だと29年。しかし、撮ってみて実感したが、62年前のカメラとレンズとは思えないシャープな描写で素晴らしいの一言。レンズは2種類あるうちの下位に位置するノバーとはいえ、即戦力として十分使える。


OPF_9209.JPG

全てがマニュアルである。露出は培ったカンで対応できても、ピントはよほど絞り込まなければジャスピンは難しい。そこでピントだけを合わせるドイツのメディス製距離計の出番だ。今のレンズは m 表示だが、この頃は feet 表示のレンズが普通にあった。まずこれでピントを合わせて数字を確認、この数値をレンズの距離数値と合わせてピントが決定する。その後、シャッターチャージレバーでチャージして、ようやく撮影ということになる。


IMG_8575.jpg

1枚撮れば巻き上げだが、これがまたミスを誘う。裏蓋にある赤い小窓にフィルムの裏紙に印刷されている枚数表示が現れる。窓が赤いのはフイルムの感光を極力抑えるためだ。久しぶりにこのタイプのカメラを使って「Kodak」の文字の後に枚数が出てくることをすっかり忘れていた。あれ?と思う間に巻き過ぎて、結局12枚撮りのところを8枚しか撮れなかった。

面倒なカメラだが、レンズを仕舞えば箱型でコンパクトだし、コートのポケットに入れてブロー二サイズを撮るなんて、ちょっとカッコよくねぇ?

右がフジ、左がコダック。枚数は上段が6× 4.5 、中段が6×6、下段が6×9サイズのカメラ使用時の表示。



posted by オガワタカヒロ at 22:41| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月07日

七草粥の日

どもの頃、餅を搗く前の炊きあがったもち米を食べるのが楽しみだった。「そんげ食べれば餅が無くなるがー!」と叱られた。だから我が家のご飯は普通より固めに炊いてもらう。レストランでご飯の軟らかい店は最悪だと思う。

そんな人が年に一度だけ、超軟らかなご飯をありがたく頂く日が七草粥の日だ。サラリと言えないくせに、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、と書くのはおこがましいが、とにかく毎年材料を準備して出してくれるので、苦手ではあるがありがたく食べている。


IMG_8574.jpg


七草の由来は親孝行の功徳を説いた話だという。せいぜい親孝行して、心も頭も柔らかくいこうと思う。


posted by オガワタカヒロ at 22:07| 宮崎 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

初笑い

月、家のトイレに掛ける写真付きカレンダーを自作している。写真はふんだんにあるが、2017年の「玉(日付)」が揃わなかった。去年までは無料でダウンロードできていたTooが配信を止めてしまったのだ。デザイン専門の会社らしく気の利いた玉がたくさんあって重宝していたが、今年はそれに代わるものが見つからず、どうしようかと探すうちにずいぶん日が経ってしまった。

面白みのない玉だから今年は写真で質を上げようと思っている。第1弾は懐かしのカットで初笑い。


01.jpg




posted by オガワタカヒロ at 21:30| 宮崎 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月05日

昨日がその日

10日ほどだったが、今度の帰省はのんびりできたのではないだろうか。

IMG_8573.jpg


今だから言えるが、昨年1月4日に看病で疲労困憊した母が肺炎を引き起こした。僕ら家族が父の世話をして宮崎市の病院から帰村したのが、夜10時30分。5分後に隠居に居た母から「寒くて震えが止まらん。ベットに入っても寒くて寒くて・・・」と電話がある。尋常ではない空気に、「お前は走って先に行け。お父さんは車で行く」と舜に言う。即入院だと思った。寒くて布団から出ない、というので布団ごと軽四輪のネイキッドに二人で運び込み、村の診療所へ走った。母はもう意識を失っていた。

運良く、僕らが帰宅してから母が電話したことと、診療所の先生の対応が早かった。もし、宮崎市から帰宅するのが5分以上遅かったら・・・、そう思うとゾッとした。2時間ほどで意識が戻り1週間入院の末、完治した。


✈ ✈ ✈ ✈ ✈


一緒に見送りに行った父と母と空港で食事をしながら、「昨日がその日だったんだよ。婆ちゃんヤバかったよねぇ」と、舜が笑いながら言う。

見送った後、「高速から" 霧島山 "を見ながら、人吉経由で帰るか」というと「いいねいいね、ドライブして帰ろや ♪ 」と喜んだ。


posted by オガワタカヒロ at 22:51| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月04日

ブライアン・イー

Facebookの「友達リクエスト」に外国人の名前が入ってきた。「乗っ取り」や「なりすまし」が横行しているので、親しくてもリクエストにメッセージを添付しない人は承認しないことにしている。しかも日本人ではないとくれば、いつもどおり一発削除しているはずなのに何か気になった。小さな顔写真のアイコンをクリックすると、現れたのは見覚えのある顔に、Bryanという名前。リクエストの主は15年ほど前、西米良の教育委員会に籍を置いてALTとして村の子どもたちに英語を教えていたブライアン・イーではないか。

ちょうどその頃、帰郷して初の個展へ向けて撮影の真っ最中だった。2003・4年の2年をかけて、村の20代を撮り下ろして発表した「西米良発 若者図鑑」である。彼も当時29歳。流暢な日本語を操ったブライアンに撮影をお願いすることは容易だったし、父に書道を習っていたこともあってトントン拍子に事が運んだ。撮影の日は、習っていた剣道の防具を付けて屈託のない笑顔でカメラの前に立った。

IMG_8557.jpg

フィトメッセージマガジン「日向時間・冬号」より


ところが、2004年12月の展覧会を前にブライアンは故郷のカナダへ帰ってしまう。その後何度か日本にやって来て村にも寄ってくれたようだがタイミングが合わず会えずじまいだった。村の人たちを検索してリクエストしてくれたのだろう。早速、長文をしたためようと思ったが、どれだけ理解してくれるか分からない。だが都合良く息子が帰省中だ。「これこれ然々、英訳してくれ」と頼んだ文章を送るとすぐに返事が帰ってきて、昨年、カフェに寄ってくれた時の珈琲が美味しかったことや、また神楽が観たい、など思い出たっぷりの文面だった。

ブライアン、村のみんなが待っています。君の日本のふるさと西米良へまた帰ってきてください。今度はぜひ、日本酒で一杯やりたいですね。

Bryan, you are welcome anytime to visit your hometown in Japan, Nishimera.I look forward to talking with you and drinking Japanese sake together then!
translated by Shun OGAWA



posted by オガワタカヒロ at 22:45| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月03日

神武さま

社参りの最後は宮崎を代表する「宮崎神宮」。神武天皇を祀ってあることで、年配の方の中には「神武さま」と呼ぶ人もある。昔、JRの仕事で奈良の神社仏閣を季節ごとに撮り下ろしたことがあった。東大寺、興福寺、春日大社、長谷寺、室生寺・・・、そうそうたる名を前にしても宮崎神宮は負けず劣らずの神社である。

昨年は入院していた父を潤和会記念病院から初めて外出させて初詣をした。しかし元旦ということもあって参拝するには長蛇の列に並ばねばならず、遠方に社殿を見ながらお参りした。

OPF_5468.jpg

だが今年は3日、それも夕方。「ゆっくりお参りできるな」と一緒に行った息子と玉砂利を踏みながら鳥居をくぐれば、またまた長蛇の列。「5分も10分も拝む人はいないだろうから並ぶか」と列に加わった。


OPF_5478.jpg

5分は拝まなかったが、時間をかけて欲張ったお願いを一つ二つしてきた。息子が求めたおみくじも良い結果が出たらしい。

さて、のんびり過ごした正月も今日で終わり。いよいよ2017年が動き出す。



posted by オガワタカヒロ at 22:25| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月02日

バラバラのお参りはいかん

やかな正月だ。宮崎市では気温が20度近くまで上がって3月並みの暖かさ。西米良も上着がいらないほどで、なおざりにしておいた自宅の用事がどんどんはかどった。

夕方、「初詣に行ってきますから」と妻と娘がラパンに乗り込もうとしているので「それなら家族で行くべきだろう」と息子に声をかけ、軽四輪に4人で乗り込んだ。彼女たちはネイキッドの洗車に夢中になっている僕と、英語の勉強に集中している息子に気を遣ったらしい。いずれにしてもバラバラのお参りはいかん。


OPF_9192.jpg

まずは、スタジオとカフェでお世話になっている、村所(むらしょ)地区の「村所八幡神社」へ。小高い山の中腹にある村所小学校を経て、裏山にあるプールを左に見ながら更に山頂へ向かう。

「お前たちはプールがあって良かったなぁ。お父さんの時代は流れるプール(川)だったのに」と彼女たちを羨やめば、「でもカエルと一緒に泳ぐけどね」と山からカエルが侵入して一緒に平泳ぎをした事を思い出してボケてきた。こいつはなかなかお笑いのセンスがいい。


OPF_9203.jpg

次は、地元竹原(たけわら)地区の「竹原天満神社」。その昔、母方の佐伯家に祀ってあった神様を移して、地区で神社を創建したと聞いている。学問の神様であるから、受験生の王道である。センターまであと2週間。勝負のみなさんもまだ間に合いますぞ。

隣接する「竹原公園」は、ライオン、馬、猫、牛、人の5石像があることで有名だが、今年は剥げ始めた色を塗り替えることになっている。まずは年末、馬、猫、人が下地のグレーで塗られた。ここでも娘のギャグが炸裂する。「あ〜っ!色が変わってる。おじさん、砂かけ婆(すなかけばばあ)にやられたのね」。



posted by オガワタカヒロ at 23:24| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

2017年の朝


新年明けましておめでとうございます


2017年の朝は真っ白な霜の景色で明けた。世界情勢も我が国も西米良も厳しい時代は続きそうだが、まずは家族が地に足をつけた生き方を選択してゆくことが全ての未来に通じる。自分は何をすべきか、何を選ぶべきか、何ごとにも考えて準備して、真っ直ぐに向かう年にしたいと思っている。

みなさま今年もよろしくお願いいたします。

竹原地区の元旦は「新年拝賀式」で始まる。地区の人たちが公民館に集まって挨拶を交わし、国歌を斉唱、一月一日を歌い、来賓(村長、地区選出議員)の祝辞を拝聴した後に新春懇談会が開かれる。豆腐一丁を肴に酒や焼酎を酌み交わし、共同一致の精神を確かめ合う。誠にトラディショナルな時間と空間である。

IMG_8540.jpg

お楽しみのビンゴは例年のごとく「まだ当たってない方は挙手願いま〜す」のメンバーに残ったが、ようやくビンゴ!残り物には福があった。今年はこれでカイカイ、トントン 😊

⚾ ⚾ ⚾ ⚾ ⚾ 


夕方「キャッチボールしようよ」と息子が言い出し、村営のグランドへ出かけた。東京のジャズメン仲間で野球チームを作ってピッチャーを任されたらしい。少年野球をやっていた頃から15年ぶりに投げ合い、肩痛い(笑

IMG_8543.jpg

一緒に付いてきた娘も始めて、なんだか久しぶりに「子どもと遊んだ」気分が蘇って、沈む夕陽が心地いい。



posted by オガワタカヒロ at 19:52| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月31日

早朝からの大掃除

晦日から正月3日までお休みを頂いた。毎日夫婦で出勤して土日も店を開けるので自宅の掃除や車の洗車は大晦日に集中してしまう。だが今年は90歳の父も復活したし、息子も娘も揃って家族みんなで年を越せる。早朝からの大掃除は大変だが、好天から注ぐ陽光の下で気分良く掃除がはかどった。


IMG_8508.jpg

父は椅子に座りながら僕らに指示を出す。娘が「爺ちゃん、監督みたいだね」とからかう。ガレージから2台の車を出して、風が吹き込んだ落ち葉を掃き集めると塵取り何杯分にもなった。


IMG_8519.jpg

ひと区切り終わると娘が外にお茶を用意してくれた。「ぬき〜して、いい年越しじゃね。背中がポカポカする」と言う母が嬉しそうだ。


IMG_8521.jpg

最後は240(にーよんまる)を隅から隅まで磨いてやった。なかなか乗ってあげられないけど、来年もよろしく頼むね。


夜は夕飯を食べながら「紅白」を観て、「ゆく年くる年」で年を越す。2年ぶりの我が家のスタンダードが戻ってきた。



posted by オガワタカヒロ at 23:55| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月30日

注目される努力も必要

レビ放映ラッシュで、西米良の話題が年末から年始にかけて様々な番組で登場する。地上波、BS、CS、インターネット。村の人がテレビに出ることも珍しくなくなったが、マスコミへの村のアピール度の高さともいえる。「西米良ばかりが」と言わず、注目される努力も必要だ。

さて、今日の放映は「で〜ちゃんのぶらっと金曜日」UMK(テレビ宮崎)。南出アナと武田アナが、村内をアポなし訪問のぶらり旅。イントロで役場のむら創生課、阿部さんが微量な笑いでツカミを取ると、お二人は吸い寄せられるようにカフェギャラリー ラ・メールへ。

IMG_8502.JPG



IMG_8495.jpg

妻がお店の説明をし終わり、「主人が居りますので呼んで参ります」と言った瞬間、スタジオから早ばやと登場。「勇み足」である。


IMG_8499.jpg

武田アナが美味しそうに食べてくれるので、質感が伝わってチーズケーキの味が想像できた気がする。


IMG_8501.JPG

伝えたかった「肝」の部分を雑談の中から上手に編集してもらうと、なかなか聞き応えのあるインタビューになるものだと感心した。気に入った写真を4枚紹介してもらったが、大画面時代にふさわしい構成だ。「晩秋にて」は12月11日に行われた小川、米良神社大祭に出かけた時に天包山の麓で出会った夕陽。直近の作品を紹介されるのは特に嬉しい。


IMG_8496.JPG IMG_8497.JPG


IMG_8498.JPG IMG_8500.JPG



ラ・メールは新年4日から営業しております。写真も小河の作品に入れ替わりました。新しい年にぜひ、お越しくださいませ。


posted by オガワタカヒロ at 22:20| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月29日

最終日にサプライズ

ヶ月間展示した大坪さんの写真展が終了した。ご自宅(宮の瀬)近くの風景が中心だったこともあって、村民のみなさんも「あの場所がこんなに素敵な景色に見えるなんて」と改めて地元の魅力を発見したようだ。

村びとが運営する、村びとのための、開かれたギャラリーを目指してゆきたいと思う。写真に限らず、表現の源としてカフェギャラリー ラ・メールを使っていただければ幸いだ。


最終日にサプライズがあった。大坪さんのお母さんは村内の施設で暮らしている。不自由になった身体をお世話して下さる場所があるのは村びとにとって大変ありがたいことだ。その特老「天包荘」の施設長、吉良さんの計らいで、97歳のお母さんに写真展を観せてやることができた。何も聞かされていなかった大坪さんは「びっくりした」と言いながらも、年老いた母上に作品の説明をしながら丁寧に観覧させた。


IMG_8481.jpg

会話はほとんどできないが、満面の笑顔を振りまいてほんとうに嬉しそうだ。



IMG_8478.jpg

施設のベッドから車椅子に移して、移動車両に乗車させ、ギャラリーまでお連れする大変さもあったろうに。施設長は「観やれば喜びやっじゃろうからな」と何でもなかったようにおっしゃる。

お元気だった頃を知っているからこそ、村びと同士の愛情が深いのだと思う。お世話になったおじちゃん、おばちゃんを助けてゆく姿勢は当たり前のことなのだ。



posted by オガワタカヒロ at 22:46| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | la mère | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月28日

木三君の人柄

しぶりに木三君から連絡があって、「お付き合いいただけませんか」とのこと。昨年村で開催した「たこらさるく」(アートイベント・県立美術館主催)で木三君の作った「誕生の鐘」をラジオ局が取材するらしい。番組は「飛び出せスクーピー」(mrtラジオ)。

出演は彼だが「たこらさるく」の案内役として2人のリポーターさんに、会場となった竹原(たけわら)地区のことを伝えたいと思った。9時30分頃のオンエアとのことで、8時過ぎに隣接する竹原公園へ向かうと木三君とリポーターさんは到着していた。「6時に出てきました !! 」という元気なお二人と名刺を交換して会場だった「アート作小屋」へ向う。

水たまりに氷が張ってこの冬一番の冷え込み。だが山頂からお陽さまが顔を出すとぐっと暖かくなり、スタジオから聴こえてきたパーソナリティーの山田さんの声で、さらに心が温かくなった。山田さんは西米良と縁の深い人だ。


IMG_8455.jpg

誠実で真面目な木三君の人柄が出て、いい感じで伝わったと思う。村ではAMラジオが聴こえずらいので、木三君が海釣り用の「たも」を持参した。この5mの擬似アンテナが大いに役立ち鐘の前で無事放送終了。


IMG_8470.jpg

カッコよくシルエットで撮ってみたが、ニット帽のおかげで「ケムール人」になってしまった。木三君、ごめん。


☆ ウルトラ Q のケムール人をもっと詳しく知りたい人はこちら → 2020年の挑戦


posted by オガワタカヒロ at 22:18| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月27日

年賀状ごときで

しさにかまけて、とは都合のいい言葉だ。人のせいにすればその人に迷惑もかかるが、「忙しさ」からは文句も出ないし、相手を「仕方がないか」と納得させてしまう魔力がある。それでも勇気のある人は「だったらどんなに忙しかったんだ?」と突っ込むかもしれないが、年賀状ごときでそこまでの人はいないだろう。

と、長ったらしい前振りをしておいて、今年は年内に年賀状を出すという稀なことをやってのけた。昨年は父が患ったギランバレー症候群騒動で出しそびれ、その前の年は忙しさにかまけて間に合わず、その前は・・・。

IMG_8445.jpg


「裏も表も印刷だけなら出さない方がマシ、貰わない方がほうがマシ」というヘンテコな理屈で、丁寧に作れない年は出さなかった。よくよく考えると自分勝手で一方的な理由である。そうは言っても宛名と「ひとこと」は自筆。

ネットを辿ってすぐに連絡が付く世の中だが、ペンを握るとその行為とその時間がなかなかよろしい。


posted by オガワタカヒロ at 22:50| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月26日

港はドラマだ

「免許の更新に西都の安全協会に行きたいが、お前、暇があれば連れて行ってくれんか」。10日で90歳になった父が聞いてきた。

「26日に舜が帰ってくるから一緒に行くや?」
「お〜、そらええ。すまんが頼む。舜も出迎えに行けば喜んでくれるじゃろ」
「わぁ〜〜、そしたらお母さんも連れて行きない。最近『都会』に出てとらんから買い物いっぱいしたいとよ」

父と僕は筋の通った話だが、母は行く趣旨がずれている。ま、仕方がない。

✈ ✈ ✈ ✈ ✈


港にはドラマがある。出会いと別れが行き来する不思議な場所だ。

見慣れた宮崎空港が自分たち家族だけに用意された特別な舞台に見えてくる。おそらく出迎えに来ている家族や恋人を待つ人も同じ気持ちで到着を待ちわびているに違いない。


IMG_8433.jpg

「見えた見えた。舜が見えた」


IMG_8436.jpg


母は買い物のことをすっかり棚に置いて舜に飛び付く勢いで喜んでいる。父は適当な言葉もかけられずにそれを見ていた。同じ待ち人に知人がいて久しぶりに再会したり。やっぱり港はドラマだ。

🚙 🚙 🚙 🚙 🚙


帰村して食卓を囲み、父の90歳の誕生日(10日)、両親の結婚記念日(23日)、クリスマス(24日)、舜の帰省祝杯(本日)をいっぺんに祝った。



posted by オガワタカヒロ at 22:45| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月25日

ドキドキしちゃって

「いい歳して〜」なんて言われて、「てへっ」て歳でもないので、そう言われないようにオトナしているが、こればかりは未だにドキドキする。

朝4時過ぎまで神楽を撮って、10時起床。早速暗室へ直行。

漆黒の暗室でフィルムをリールに巻いて、いや、途中でうまく巻けずに引っかかりでもすると、怒りの言葉を暗闇に向けて投げ散らかす。昨夜の神楽は室内での撮影ゆえISO800で撮影している。ノーマルより1分30秒現像時間を延ばして、一段増感しなければならない。湯煎していた現像液が20℃ジャストを示した。そろりそろりと液を投入。

8分30秒現像した後、20℃に保った定着液を注ぎ、10分後にようやくタンクの蓋を開けて「写ってる」だけが確認できた。まぁ〜、面倒なうえに厳重な温度管理と攪拌が要求される。まだまだこだわらなければならないのだが・・・、今後の課題。


IMG_8431.JPG


さて、社人たちがカッコよく舞っていればおなぐさみ。いい歳してドキドキしちゃって ^^



posted by オガワタカヒロ at 16:06| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ‎dark room | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする