2017年10月22日

自民党の大勝利

戸見物の延期が的確な判断であったと思わせる台風21号の進路だった。日向灘沖を通過して、日程の2日目にあたる明日の月曜日は関東地方を直撃する。テレビから流れてくる映像にゾッとしながら、こちらの嵐はどうかと夜8時からの選挙速報を食い入るように観た。

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結果は自民の大勝利。変わるどころか改選前より大きな勢力になって安倍内閣はズンズン前へ進んで行く。どこへ行くのか日本、どこへ行ったらいいのか国民。




posted by オガワタカヒロ at 23:57| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月21日

ロボットが届く

の誕生日プレゼントに母がお掃除ロボットを贈るという話を持ちかけてきた。ロケに出る前だ。彼女の名誉のために書いておくが、ずぼらな嫁に「何とかしなさい」とプレゼントしたいのではなく、終日家を空ける妻に少しでも家事の負担を減らして欲しいという気遣いで、とのこと。

だがここは九州の山間地。父の世代はほとんどが亭主関白にて、ロボットに掃除を任せるなどと嫁が言い出せば「掃除もでけんのか!」と言い出しかねない。昔、近所にいた明治生まれの婆ちゃんは、障子の桟を毎日磨き続けた結果、人差し指の第一関節が内側に曲がったままになっていた。しかもそれを勲章として「女というものはね」と良妻ぶりをとうとうと語るのであった。

情報というやつはほとほと恐ろしいもので、九州男児という生き物が生息すると吹き込まれた妻は、過剰にその手の話しを鵜呑みにしている。「『掃除もでけんのか』って言われたようなものだわ」とプレゼントを受け取らないかもしれない。


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そしてロボットが届く前日、僕が留守にしている時だ。母としては内緒にして渡すはずだったが堪えきれずロボットのことを伝えたらしい。帰宅してすぐ妻がこのくだりを話し始めた時はどんな結末になるかと心配したが、何のことはない。

「彩子さん、『ルンバ』っていうお掃除ロボットをお父さんに内緒で買うてやるからね。あんたの誕生日プレゼント」
「ま〜、お母さん申し訳ないですね〜。ありがとうございます!」
「使い勝手がよかったら私も買うからよ。教えてくんないね ♪ 」


南米キューバのノリとリズムに、九州男児も亭主関白もどこかへ吹っ飛んでしまった。




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2017年10月20日

新八代駅へ滑り込んだ

「厳しいんじゃないの〜。日曜日。じいちゃんばあちゃん、風で飛ばされちゃうよ」。朝、撮影現場へ向かう車中「江戸見物」の第2班をディレクター氏が冗談交じりに案じてくれた。この福井での撮影が終了するとすぐ、日曜日には羽田空港で第2班を待ち受けなければならない。だが、台風が日本列島に接近して2班の出発する22日日曜には九州の東を通過、翌23日には関東地方へ上陸する勢いだ。

そんな話をしている最中携帯が鳴った。江戸見物を担当している役場の若手職員だ。「小河さん、残念ですけど江戸見物、延期になります。日程はまた調整して連絡します。すみません」。こっちでも撮影スタッフが心配してくれてたんだよ、と伝えて電話を切った。正直ホッとした。仮に飛行機が飛んだとしても暴雨風の中を見物なんてあり得ない。行程を熟知するだけにその思いは強かった。

さて今度はおれだ。台風が我が家を襲来するというのに、帰村予定だった24日まで息子の部屋で進路予想図を眺めているのも耐えられない。どうにかして台風接近前に帰村できないものかと考えていたが、幸い最終日の撮影がいつもより1時間ほど早く終了した。だが伊丹からの飛行機には間に合わない。東京へ戻らず、福井から宮崎への陸路を検索すると、北陸線、山陽新幹線、九州新幹線を乗り継げば、夜、9時41分には新八代に到着する。一緒に帰京するはずだったディレクター氏に「ごめん。かくかくしかじか」と説明してサンダーバード27号に飛び乗った。


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5時間14分。アッという間でもなかったが、九州新幹線 さくら569号が帳の落ちた新八代駅へ滑り込んだ。改札を出るとまんまる顏がニコニコしながら待っている。カフェの定休日で宮崎市に出ており、高速1本で迎えに来やすかったのも幸いした。「早いものねぇ」「地上を走ると時間が掛かっても『帰ってきた感』が強くて新鮮だな」。



自宅に帰り着いて車を降りると「キキ〜〜ン」と鹿の雄叫びが山中から聞こえてきた。心配だったお袋たちの隠居に村内専用のテレビ電話を掛けると、「あら〜〜、今どこ?」ととぼけた反応をしたが、帰ってきた事で安心したのか、自分たちに起こったここ数日の出来事を話し続けた。

6日ぶりの我が村。また明日からあの空気を吸って、あの温泉に浸かれる。

あ〜〜、帰れてよかった ^^





posted by オガワタカヒロ at 23:58| 宮崎 ☔| Comment(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月19日

こまっちゃうな

へ出てその地の特産を食すのも仕事の次に楽しみなコト。しかもトーシロが嗅覚を頼りに選んだ店が皆の御眼鏡にかなった時の気分といったらない。「これ!」と決めて暖簾をくぐった今夜の店は地元の人ばかりの大衆割烹。


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昔はとても可愛らしかったと思われる母の歳に近いおね〜さまの、巧みな話術に誘導されて注文した品は絶品続き。ハマチは言わずもがな、ガス海老は残した殻まで唐揚げにしてパリパリ頂き、とろけるような鯖もここ独特の食感。さらに特筆したいのがBGM。部屋へ通されて流れていた曲が山本リンダの「こまっちゃうな」。それからは次々と昭和歌謡が流れておじちゃんすっかり大満足。


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ホテルで着替えようとしてポケットから紙切れが出てきた。思い出せば、靴箱に入れた自分たちの靴に洗濯バサミで挟んであった番号札。ロッカーに入れた靴の鍵なら見かけるが、この方式はBGMと合わせて歴史的遺産。

「これでもかと」主張する良さげな店を選ぶより、経験を頼りに飛び込んだ店の方が気分も入って味までよく感じる傾向にあるようだ。



posted by オガワタカヒロ at 23:46| 宮崎 ☔| Comment(0) | ロケ先にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

青空が眩しい

のように眠りたいところだが、次が待っている。品川駅、新幹線乗り換え口に9時30分に集合。アートディレクターの畏友と一路福井へ。久しぶりの通勤電車に揺られてすっかりくたびれたせいか、お気に入りの傘を待合のカフェに忘れてしまった。幸い「遺失物」として東京駅へ保管されているとのこと。

東海道から見える青空が眩しい。今日が江戸旅行の初日だったら・・・。おととい宿泊した熱海を通過してしばらく。富士市が近づく頃には恋い焦がれた富士山が黒い頂を見せてくれた。「あんたをどんなに待っていたことか」。


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「見せてやりかったね〜」と、撮影のスタッフも江戸見物のことを心配してくれて声を掛けてくれる。撮影は順調、お送りしていた「アサンポノススメ」をクライアントが大いに喜ばれたとのことで、スタートの日にタイミングがよかった。




posted by オガワタカヒロ at 23:42| 宮崎 ☔| Comment(0) | ロケ先にて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月17日

ほんとに仕事じゃろね

「平成の江戸見物」最終日。低い雲が浅草周辺を覆い、ホテルの大きな窓からスカイツリーの足元だけが見えている。「富士山もスカイツリーも見えんかったね」と朝食をとる婆ちゃんたちのグループにレンズを向けるのも気の毒になってきた。結局3日間お陽さまは現れない。

今日の行程は、スカイツリーから東京を眺めて靖国神社、皇居を参拝の後、羽田より一路西米良へ。帰村は夕方6時くらいだろうか。2班が上京する日曜日まで撮影が続くので僕はここへ残り、羽田でみなさんを見送ることになっている。

ホテルのフロントは爺ちゃん婆ちゃんたちが買い込んだお土産の発送でごった返だ。それが済むと気が楽になったのか、軽快にスカイツリーへ登頂。真っ白な窓の外を眺めていると雲の隙間から大東京が姿を現した。


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靖国神社では伯母が、亡くなった伯父の写真を持って参拝。「お父さんを爺ちゃんに会わせてやれてよかった」と戦死した祖父との対面に涙した。

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羽田空港で「小河はここで失礼します。気をつけてお帰りくださいね〜」と挨拶すると「しっかり仕事しないよ」「ありがとう。助かりました」の声の中に「ほんとに仕事じゃろね(笑)」と茶化され、富士山が見えなかったことも雨の3日間も、ぜ〜んぶ包み込む愛情にサンキュー。




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2017年10月16日

成長が目に見える

「平成の江戸見物」2日目。思いは届かず終日雨であった 😖

だけどみなさん超〜明るい。人生百戦錬磨。こんな時こそ明るくユカイに過ごすことが生きる秘訣だと悟ってらっしゃる。スタッフもそれに元気付けられるように2日間を終えた。

前回にも増して若い職員さんたちが献身的に爺ちゃん婆ちゃんに寄り添っている。昨日は年長者として気になったことに口を挟んだが、今日は流れを掴んだように見えたので放ったらかしにした。すると積極的にスケジューリングして、ハンデのある雨の日を見事に乗り切ってみせた。若い人は成長が目に見えてまことに楽しい。

ガイドさんが言う「富士山が見えなかったことは『またいらっしゃい』ということだと思います」の言葉に優しく笑った婆ちゃんの顔が印象的だった。


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おれには富士山が見えた・・・


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学習院初等科前にて。「皇室の方々が通われた学校です」に背筋を伸ばすみなさん。


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浅草寺本堂は閉まっていたが、丁寧に手を合わせる。外国人と修学旅行生の多さが前回以上でビックリ。

「たかひろ君、聞いてくんない。副村長さんと話しとったら高校生が話しかけてきてよ。『スミマセ〜ン、中国人ですか???』って。『米良弁じゃが!』って言いてかったわ 😠」




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2017年10月15日

第1班目が西米良を出発

Part V の「平成の江戸見物ツアー」の第1班目が西米良を出発した。好天に恵まれたこれまでの5回(Part T・3班 / Part U・2班)とは打って変わって泣き出しそうな秋の空だ。集合20分前にカメラを構えて待ち構えていると、駐車したバスを目がけて爺ちゃん婆ちゃんが次々にやって来た。村長以下、役場の職員が「いってらっしゃい」の大きなカードを持って見送る体制も万全だ。日曜だが学習発表会と重なり、登校中の小学生も見送りに加わる。


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いざ、江戸へ!

75歳以上のお年寄りを対象にしたこの事業も3回目。帯同して記録を残す小河は6度目の旅だ。車中の自己紹介で「バスガイドさんより詳しいのでなんでも聞いてくださいね〜」とやると、なんだか誇らしい気分になった(笑)

行程は、羽田から横浜中華街〜箱根関所〜熱海〜 泊 熱海〜富士山麓〜浅草寺〜東京 泊 スカイツリー〜皇居〜羽田〜帰村。


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雨は相変わらず降り続き、芦ノ湖を眺める姿も少々お疲れ気味。ところが熱海の温泉に浸かって大宴会でカラオケを歌えばモリモリ元気を取り戻し、最高齢(88歳)の濱砂さんが一本締めで閉会すると、大きな拍手と歓声が起こった。


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明日は御殿場を抜けて富士の麓を山梨へ向かう。なんとしても富士山を見せてやりたい。



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2017年10月14日

トレニアの咲く頃

さな小さな家庭菜園の夏野菜がどっさり採れた年だった。トマト、キューリ、獅子唐にナス。特に獅子唐は調子が良く、3本の苗からなんと567本も収穫した。「そろそろ終わりだな」とその畑を見ていると、脇に生い茂る野草の中の小さな花を見ながら「この花には面白い話があったのよ」と思い出し笑いをしながら妻が語り始めた。

花の名はトレニア。ググってみると、「初夏に植えて秋口まで咲いてくれるガーデニング植物です」とある。在京時はご多分に漏れずマンション暮らし。小さなベランダが彼女のガーデニングスペースだ。お気に入りの店は二子玉川園駅にほど近い玉川高島屋のガーデニングショップ。季節の花を買って殺風景なベランダを飾っていたが、トレニアもそこへ置かれた花の一つだった。

「庭にね、トレニアが咲くのよ、勝手に。すごいでしょ」。涙涙で別れた友だちに、「田舎へ来てよかった」と自慢げに電話をしたのだった。今の自分を肯定しようと必死だったのかもしれない。


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「ところが今ではね〜。どこにでも咲くし、困るくらい多いし。あの時はほんとに嬉しくて思わず電話したのよ」

トレニアが咲く頃に思い出す、田舎暮らしの最初の一歩。幾度となく通ったガーデニングショップが思い出せないくらい昔になっている。




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2017年10月13日

オトナの選挙

池さんがザワザワさせた割にはイマイチ盛り上がりに欠ける衆院選の期日前投票に行ってきた。

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スタジオから投票所がある役場まで50mほど。お気に入りの路地を通ってキバナコスモスが群生する「よしちゃんの畑」を通り過ぎると、誠二さんが茂った庭木を剪定している。暖かい1日。なんとも長閑だなぁ。


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あさってから村を離れ、戻ってくる24日には新たな政権が誕生しているのか。何も変わらず、お騒がせで終わるのか。高校生、大学生諸君、「オトナの選挙」に左右されず、一生懸命考えて若き一票を投票しようね。




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2017年10月12日

思い出は姿を消した

しぶりに「たこらさるく」のカテゴリにカーソルを合わて、2年前に開催したアートプロジェクトの事を書く。大野匠(彫刻家)・杉原木三(鋳金作家)・小河孝浩(写真家)の3人がそれぞれの作品を作り上げる工程と、その完成品を展示するという企画。(宮崎県立美術館主催)準備から含めると約5ヶ月間の長期プロジェクトで苦労もしたが「制作は個人主義」を貫く表現者が、またとない共同作業の楽しさを味わう期間でもあった。

メイン会場になった「アート作小屋」には大野匠が杉を彫った2作品と、小河の「むすびかがみ」・「Message from the IRORI」・「覗く」の3作品が展示された。あれから2年、観覧者も途絶えたのでここいらで持ち主さんへお返ししようと「むずびかかみ」と「覗く」の撤去作業を行った。運営に協力してくれた村役場担当課の、牧課長、大久保さんに阿部さん、それに新人の中山君が手伝ってくれてスムーズに撤去が完了した。


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中山君が重量のある大きな鏡を軽々と持ち上げれば、まん丸お手てで雑巾を絞る阿部ちゃん。手際よく撤去されてあの夢のような夏の思い出は姿を消した。

大野さん、木三君、そして美術館スタッフの木村さん×2、菊池さん、清水さん、森山さん、藤田さん、矢野君、ほかご協力いただいたみなさま。鏡は消えたけど、それに映った僕らの姿は永遠なり〜 。




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2017年10月11日

第2の人生

「わ〜〜!みず、みず。出た〜!」

またもや悲鳴が聞こえてきた。今度はヘビではないらしい。家の中だ。声の元へ走ると洗濯機の底から水が流れ出している。原因は排水パイプの亀裂。応急処置でも直るが、結果的には部品交換が必要だ。店を閉めた後、購入したヤマダ電機のある西都市へ、外した部品を持って出かけた。仕入れを口実に「夕方から都会へ行ける」と妻は幾分うれしそうだ。

予定した外出であればその話で盛り上がるとこだが、用事は「排水ポンプの注文」であって、車中はとりとめもない話ばかりだ。そのうち、帰郷した40歳から第2の人生を始めて16年、「そろそろ第3の人生なんてのも面白いな」と冗談を言うと、「あっちゃんみたいな人もいるかねぇ」と妻が言う。あっちゃんとは彼女のいとこで、大手企業を辞めて45歳で医学部に挑戦して合格。そのノウハウを伝えようと本まで出版、今では立派な医者として第2の人生を歩んでいる人だ。

展覧会が終わったし、本も出したし、そこそこ「よくできました」ってな感じになっていたが、いかんいかん。気合いを入れ直してまた前に進まなきゃ。

田んぼの稲穂もすくすく育ち、新米として食卓を賑わす準備を始めている。



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2017年10月10日

思い出と出会う季節

「氷の世界」(1973)。井上陽水の代表作で、日本レコード史上初のLP販売100万枚突破した名作だ。この存在を知ったのは中1の夏(1974)。都農町に住むいとこの兄ちゃんの家に遊びに行った時だ。兄ちゃんはセパレート型ステレオから聴こえてくる「窓の外ではリンゴ売り ♪ 」を長髪を振り乱して聴いたいた。カッコイイと思った。兄ちゃんではなくこの音楽。家にも同じステレオはあったが、聴こえてくるのは父の懐メロばかり。「ヨウスイ」は藤山一郎や霧島昇とはまったく違った。以来、高校でビートルズを聴くまでは陽水一色。大人になると、「甘 い くち〜づ〜け」とカラオケでがなりたてている。


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偶然自宅で見つけたのでギャラリーに持ち込んで聴いてみたが、洒落乙な米良のカフェには「ぜんぜん合わない」と妻からクレームがきたので、彼女が帰宅した後に心置きなく聴いた。A面B面のイメージがはっきり分かれているアルバムで、レコードをひっくり返す行為でその変化を楽しんだが、CDだとちょっとなぁ、なんて今、CDすら聴く人もいないわけで、ずいぶん聞かされる側も変わったものだ。

季節の変わり目って、こんな風に思い出と出会うことが多い気がする。


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2017年10月09日

足並み

外はあるにせよ、野山の花を見渡してみると暑い季節は濃い色、春や秋の穏やかな季節はそれほどでもなくなる。ひまわり、朝顔の色が夏だとすれば、桜やコスモスは春と秋のパステル調、その中間は紫陽花といった具合だ。うまくできたもので、人の心理と足並みを合わせるように花の色が変わるなんて面白い。


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いつものルーティーンに戻り、3キロほど撮りながらアサンポした。もちろんブツブツと「独り言」を言いながらだ。こうべを垂れた稲穂に映える彼岸花の姿は消え、そよ風に揺れるコスモスが季節を引き継いでいる。

快晴の体育の日。各地で運動会や出雲全日本大学選抜駅伝も行われて「スポーツの秋」面目躍如。こちらのスポーツはゴルフくらいで、もっぱら「食欲の秋」と足並みを合わせている。




posted by オガワタカヒロ at 23:29| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月08日

ドキッとさせられる

真撮影というものは周りに大勢の人がいて、あれこれ声が聞こえてこようがシャッターを押すのは自分の指。結局は孤独な一瞬を経てフィルムや受光部へ「今」を記録する。これがスタジオでのコマーシャル撮影ともなれば、数十の人たちが被写体を凝視してカメラマンの指がシャッターを押す瞬間を待ち構える。背中で感じるその視線と重圧は経験した者でなければわからない。でき上がりをどう言われるか、なんて考えていたらシャッターを押せないから、潔さに磨きがかかる。

「アサンポ」。我ながらなかなかのネーミングだと呑気な風に書いているが、一期一会の瞬間に出会って撮影する姿は恥ずかしいくらい真剣で、時として情けない(笑)しかもブツブツ言いながら「独り言」のトッピング付き。仲睦まじいご夫婦が一緒に撮影されている風景を目にして、素敵だな、と思うこともあるが自分に置き換えたらゾッとする。カミさんに肝を掴まれてしまい、それ以降「白旗」を挙げ続けることになるのは間違いないからだ。

ところが今朝、アサンポ撮影を初めて2人で歩いた。あるテレビ番組で「アサンポノススメ」に興味を持ってもらい、「西米良の朝ってそんなに気持ちがいいんですか」と言う旅人の俳優さんに「いいってもんじゃないですよ。ぜひ、ご一緒に」と伝えると早々に話が決まった。


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プロのモデルさんやタレントさんを撮影した経験で分かるが、テレビに出る人は勘がいい。2時間半、コンデジを持ってのアサンポだったが、少しのアドバイスでみるみる上達して写真が自分と似てくるし、それに今まで気が付かなかった景色にフォーカスするので、ドキッとさせられる。


ふたりではイヤだ。と言わずに、仲睦まじく歩いてみるか・・・(ないない ^^)




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2017年10月07日

勇気が湧いてきた

葉の陰でジャックがビックリしているかもしれない。お前のおかげで始めた朝の散歩がカタチになって「アサンポノススメ」展を開いたら多くの来場者がお越しになり、写真集も増刷に。そして明日の「西日本新聞」読書面では、九州一円で本の紹介をしてもらい、某テレビ局でも取り上げてもらうことになった。ジャックが生きていれば大好きなカミカミガムを気の済むまで食べさせてやるのに。

本日、その増刷分もできあがってきた。お待たせした30冊まとめてのご購入をさっそく発送して、「村の人が知らんからもっと宣伝しない!」と近所のおばさまが1冊お求めくださり、おまけに喝を入れられた。

ありがたいね、ジャック。お前の本を作る勇気が湧いてきたよ。


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posted by オガワタカヒロ at 22:37| 宮崎 ☁| Comment(0) | アサンポノススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

忘れてもボケても

日敬老の日のようで恐縮だが、娘が写真部門で入選を頂いた「第69回宮日総合美術展」へ両親を連れて出かけてきた。

高齢の親と暮らしている方なら何となく想像できるかもしれない。先週こんな約束をした。「6日の金曜日。店が休みじゃから、みずきの写真観に美術館へ連れて行ってやるから」。念のため昨日そのことを伝えると「明日?何じゃったかね ???」ときた。数年前なら「覚えてないとね?」と少々イライラしながらその経緯を説明して納得させたが、今では腹も立たず、初めから丁寧に予定を繰り返し伝える。「そらぁええ。観に連れて行って」と、先週と同じセリフで喜んだ。


🎵


両親はどんな写真が作品に仕立ててあるか知らぬまま写真部門会場へ。椅子に座った監視の女性が僕を見つけて(あっ、写真のご両親ですか?)といった笑顔でアイコンタクトを送ってきた。僕も(そうそう、そうなんです)と笑顔を返そうとした瞬間、「わ〜して。こら、どしたもんじゃろかい。もぉ〜この顔〜」と母が笑いを堪えて倒れ込みそうになった。父はニコニコしながら「みずきが・・・こげなとこ撮っとる。炬燵の上に果物でも置いとけばよかった」と冷静に写真を分析。


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写真、書、デザイン、彫刻、絵画と1点1点丁寧に観た後、授業の合間に大学から出てきたみずきと美術館のレストランで食事をした。「あん時婆ちゃんが『ピース』やらしとったらダメじゃったちゃろね。自然なところを撮るの、あんた上手いわ」と褒めちぎって小遣いを渡した。

帰りに「まちっと都会の空気を吸いたいからどっかに連れて行って」と言う母をイオンへ。「洋服買うてくるからね」と売り場に消えれば、父は疲れて待合の椅子に座った。「こげなザワザワしとるとこよりイオンにでも行けばよかった」と独り言を言う。(オヤジ、ここがイオンだぜ〜)と思ったが何も言わずに放っておいた。

そんなこんなで夕方帰村。頓珍漢の繰り返しでこちらも大いに疲れたが、幼かった自分の手を引いてデパートに連れて行ってくれたのも、レストランで食べこぼした後片付けをしてくれたのも、この二人。忘れてもボケても、あんたたちの息子はここにおるから。




posted by オガワタカヒロ at 22:53| 宮崎 ☁| Comment(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月05日

珍道中を想像

回目が終わった時、「2回目は無いとじゃろかい?あたしゃ歳がひとつ足らんかった〜」と地団駄踏んだ母が、2年後のサプライズでその夢を果たした。「素晴らしい事業をやったもんだ。よかったよかった」と、2度の成功でひとまず完結編と思われた「平成の江戸見物」の計画が再度持ち上がった。

75歳以上の高齢者を対象にした、東京〜熱海〜富士山周辺〜東京をめぐる2泊3日の旅。村の財産として育ててきた山林を伐採して旅費に当て、戦後の西米良を支えた皆さんを江戸見物にお連れするという画期的な事業だ。僕は記録係という立場で帯同し、爺ちゃん婆ちゃんの一部始終を写真に収める。

今日、皆さんを3日間に渡ってサポートするスタッフの打ち合わせ会議が行われた。担当課、福祉健康課長の挨拶に始まり、受け持ちの若手職員が全体の流れを説明すると、集まった看護師、保健師など10人ほどのスタッフから様々な質問が出された。高齢者をお連れする旅である。若い人のリズムで旅行する流れとはわけが違う。体調管理を一番に置いて綿密な会議が行われた。

初めて参加する若手職員の心配をよそに、6回目の僕はそれぞれの観光地で繰り広げられる珍道中を想像しながら、「西米良 小河」の真骨頂だなぁ、とひとりほくそ笑んでいる。

15日(日)から第1班、22日(日)から第2班が出発。お天気とご健康を祈りながら当日を待つことにしよう。


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平成24年(2012年)。1回目、第2班の皆さんが、富士山をバックに「はい、ポーズ!」





posted by オガワタカヒロ at 23:20| 宮崎 ☔| Comment(0) | 平成の江戸見物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月04日

外へ出ろ

い人のブログやSNSを拝見すると「悩み」についての話が多い。そういえば自分も大いに悩んで青春時代(死語?)を過ごしていたように思う。悩み無しの長閑な山の中で過ごした反動か、生き馬の目を抜く東京でフリーランスとして独立する27歳までは、悩みが服を着て歩いているような人だった。もちろん今でも悩みはあるが、経験を昇華しようとする50代の悩みと、未経験の20代とは悩みの眺めが違う。


今思えば、悩んでもいつかは解消するということ。それは時間だったり、重ねてゆく経験だったり、愛する人との出会いだったり。

PCの前で悩むより、若者は外へ出ろ。

なんてね・・・。



お月見の夜、また1本僕専用の冷蔵庫からスーパードライが消えてゆく・・・。


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posted by オガワタカヒロ at 23:45| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月03日

爺爺放談

「ほい、新聞」

西米良は一部の地域を除いては新聞のデリバリーが行われていない。早朝、新聞社から届けられる配達所(村所地区)から遠い地区は郵送にて夕方着。うちのような比較的近い地区は銘々の新聞ボックスが設けてあり、それぞれが取りに出かけて行く。

起きたら真っ先に新聞を読まないと機嫌が悪い90歳の父は軽トラを運転して新聞を取りに来る。「小河孝浩」のボックスに父の新聞も一緒に入っているので、うちの新聞が残っている時にはこうして持ってきてくれる。

「午前中は忙しいしてよ、取り忘れとった。ありがと」
「おう」

そう言ってギャラリーの中をウロウロする時には妻の淹れる珈琲が飲みたいのだ。

「おい、おやじに珈琲淹れてくれ」
「あっ、お父さん。おはようございます ^^ 」
「珈琲が飲みてぇなった。彩さん珈琲淹れてくれんね」

ほれみろ(笑)


散髪に行ってきた事、大根の種を蒔いた事、婆さん(母)の耳が遠くなった事。ここのところ会っていなかったので珍しくよく喋った。

そこに御大現る。

「邪魔しますぞ〜〜!」
「お〜〜っ、先生。なご会わんですな」
「こっちこそじゃ、あんたも元気な?」
「あんまり元気じゃねえですわ」
「結構、結構。こげして息子んとこに出てこられるっちゃからな。元気な証拠じゃ」

世相を切る細川隆元と藤原弘達の「時事放談」もタジタジの、「爺爺放談」の始まりだ。もう誰も止められない。ブログ禁止用語の連続でとても内容は書けん。 中武雅周97歳。小河富士男90歳。合わせて187歳の爆裂トークが1時間ほど続いた。完璧なネイティヴで喋られるのでこちらはメモを取りながら聴講。

かしこまった講演は眠くなるが、この対談は面白かった。今度は密かにビデオに残しておこうと思う。


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posted by オガワタカヒロ at 23:39| 宮崎 ☁| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

それはそれは

っそく次の本が出したくなってサイズやら仕様やらを物色している。写真集の制作はセンスが要求されるので、「自分で作る」といっても限界がある。「アサンポノススメ」も、畏友 山科氏にデザインを監修してもらわなければ、すっとこどっこい、ってなことになっていた。

本棚に並んでいる「おかえり」をめくっていくと編集者の計算された構成を改めて感じるが、初めて書いた文章は、それはそれは木っ端ずかしい。


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posted by オガワタカヒロ at 23:52| 宮崎 ☁| Comment(0) | 写真で伝える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

妻の西米良ガイド

雨が続き涼しいを通り越して寒くなった。制服のない商売だから着る服に困るのがこの時期だ。できれば短パンポロシャツで1年を過ごしたいがそうもいかんので、ジーパンにフランネルシャツを着て出かけた。通勤途中から見える春の平(はるのひら)棚田では稲刈りが最盛期だ。日曜日ということもあって、爺ちゃん、息子、孫の世代が協力しながら稲刈りをする。いい眺めだ。

日曜日のギャラリーは村外からのお客さまが多い。バイクツーリングの人や家族でお越しになる方からギャラリーの写真へ質問が飛ぶ。

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「ここも西米良ですか?」
「そうです。これは上米良地区に掛かる吊り橋です。ギャラリーから6キロほど椎葉村へ向かって行かれると左側に見えてきます。人の渡れる吊り橋もずいぶん少なくなりました」

帰郷して16年。妻の西米良ガイドぶりも堂に入ったものだ。




posted by オガワタカヒロ at 22:45| 宮崎 ☁| Comment(0) | 西米良のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

小河がめまいを起こす

年も残り3ヶ月。まさにアッという間に1年が巡ってくる。川の鮎も産卵のためにダムへ下り、山では鹿が啼く求愛の雄叫びが始まる。初めて聞く人は腰を抜かすほど驚くが、僕ら村びとはこれで秋を感じる。

季節にかこつけて「芸術の秋」ともいう。「食欲の秋」「スポーツの秋」なんて言葉もあるくらいだから、安定した気候の中で気分良く時を楽しもうということだろう。

昨年、今年と串間市美術展 写真部門の審査をお受けした。宮崎県最南端の市で、西米良村から往復約300キロ。都井岬の野生馬や幸島の猿しか知らなかったが、審査当日、さまざまな方とのご縁が待っていた。市の教育委員長氏をはじめ、関係者のみなさんに市が抱える芸術文化教育の問題を聞き、いずこの地方行政もご苦労されている様子を知る。さらにエントリーされた写真愛好家の皆さんには、先般開催した「アサンポンノススメ」展にもお越しいただいたりと、ご縁は続いている。




今年の日程は、11月15日が作品エントリー、16日が審査。展示は18日(土) 〜 23日(木) まで。串間市、日南市のみなさん、小河がめまいを起こすほどの作品を見せてください。会場でフラフラと立ち上がり「特選」の札を掛けさせていただきます。

串間市ホームページ、作品募集案内 ← クリック


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昨年、串間市在住の恩師に47年ぶりに再会したことも、このお話しを頂かなければ実現しなかった。縁があるから呼ばれるんだろうなぁ。




posted by オガワタカヒロ at 23:47| 宮崎 ☀| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月29日

定休日

曜日だ。不定休だった店を「金曜定休日」に決めて3ヶ月ほどが経った。だらだらと区切りのつかなかった一週間にリズムが出てきたようだ。

いい塩梅で「第69回 宮日総合美術展」の開会式、内覧会の日だ。企画委員として出席予定だったので、妻と大学の休み時間と重なったみずきを連れて行くことにした。

「その前に観たい映画があるのよ、今日公開。あなたも観る?『僕のワンダフル・ライフ』」
「またラブストーリーか。どうするか」
「違うわよ。ワンちゃんよ、犬のお話」

似たようなものだが付き合うことにした。チケット売り場でタイトルを忘れてしまい「犬のやつ2枚」と言うと、受付のお嬢さんがクスッと笑って「『僕のワンダフル・ライフ』ですね」と、午前中観覧割引のチケットを渡してくれた。


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お涙頂戴の起承転結かと思いきや。同じ記憶を持った犬が次々に生まれ変わり、最後には主人公が子どもの頃に飼っていた犬と記憶の上で再会する。と、ネタバレはこの辺にしておくが、亡くした愛犬に再会できるような気分にさせてくれる映画だ。個人的には「日本語吹き替え版」が苦手なので字幕でもう一度観たい。





その後、美術館で作品展示を確認。入選を頂いたみずきの作品の前で記念写真を撮った。

「お嬢さん、また入りましたか。ほっほ〜、素晴らしいですなぁ」。声をかけてくれる年配の愛好家さんたちに微妙な顔をして写真に収まった。彼女の第一声は「婆ちゃんに『ごめんなさい』だなぁ」。


映画を観たり、美展を観たり、展覧会でお買い上げ頂いた作品を届けたり。なかなか充実した定休日でありました。





posted by オガワタカヒロ at 23:41| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月28日

マムシじゃないか!

「ギャぁー !!!!! 」

そう珍しくもない雄叫びが玄関の外で聞こえた。瞬時に想像すれば、ムカデかゴキブリ、それでもなければゲジゲジ、というところだろうか。「はいはい」と向かうと、その原因はヘビだった。

「なんだよ、子どもじゃないか」
「でもヘビよ。同じよ >_< 」

雄叫びを聞いた子ヘビは一目散に草むらへ逃げようと細い体をくねらせている。放っておこうかとも思ったが、まてよ・・・。「マムシじゃないか!」これは逃がしてはならん。近くに親も居るはずだ。玄関にあった長い靴ベラで体の真ん中あたりをゴリゴリやって退治した。しかし、よ〜く見ればシロマダラのようでもある。


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注意!
ヘビです。苦手な方はクリック拡大しないよう願います。



長雨の後、今日は暖かかった。あちこちでヘビが出たり、小動物の被害が聞こえてくる。山中の鹿も「キキ〜〜ン」と啼き始めた。なんと、アサンポの途中には、「これ、いらんね?」とムジナを捕まえたおばちゃんに声をかけられる。


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村の人口は1,100人だが、広大な米良山にはその何倍もの生き物が一緒に暮らしているのだゾ。




posted by オガワタカヒロ at 23:56| 宮崎 ☀| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月27日

モンスター自動ドア

ちの店は元々衣料品店だった。村一番の大きさで、僕が、たしか中学生の頃に開店したと記憶している。戦後すぐに開いた小さな店から商店街を転々とした3ヶ所目でたどり着いた、いわばオーナーさんの集大成とも言える立派な建物だ。聞けば、当時この山間部で山形屋(宮崎の2大百貨店のひとつ。鹿児島が本店)と相当な取引があり、「新社屋をお建てになるのなら、我が社の紹介する建築資材を」という肝煎りで2階建ての店舗が完成したのだという。そういえば剥き出しになっているH鋼の太さが高層マンション並みにデカイ。

村の話題を独り占めにした衣料品店開店だ。鉄筋コンクリート造りの建物といえば、昭和42年に村役場、翌年に完成した村所小学校だけだった。商店街に、それも個人の力で建てたのだから羨望の眼差しを一気に受けたのもうなずける。

それにそれに、商店では村で初めての自動ドアが付いていた。僕らが衣料品店に行く用事はほとんどない。だが、その自動ドアというものにどうしても触れてみたい。ピンポンダッシュよろしく、学校帰りに自動ドアの前に行き、「自動で開くドア」を体験して素早く逃げる。おばちゃんが出てきた時には遥か彼方。「またあんたたちじゃが!用事が無いとに来たらいかん!」と叫ぶがそんなことで反省するはずもない。また数日すると「無料体験」に寄るのだ。

40年経った。ご来店くださった方や村の人はご存知のとおり、開閉に凄まじい音がする。時にはドアが途中で止まり、ある時はセンサーがおかしくなって子どもが挟まれそうになった。だましだまし、自分で修理しながら使っていたがもう限界だ。オーナーのおばちゃんに相談すると「すぐに直して」と許可が出た。


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ランチの終わった2時から夜の8時半まで。6時間半をかけて完成!業者さんも「このシステムは私も見たことがありません」と言わせる代物で苦戦されたようだ。では、遺跡とも言えるモンスター自動ドアから、優雅な新システム自動ドアへの変貌をご覧あれ。

❗️「こちら」をクリックして、次の画面で「規約に同意してファイルをダウンロードする」をクリックしてください。動画が見られます。新しいページで開かないので、このページに戻るにはブラウザの「戻る」で前のページへ戻ってください。



モンスター



優雅






posted by オガワタカヒロ at 23:55| 宮崎 🌁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

3,240円

想もしていなかった増刷。出版業界的に言えば「重版」。出来上がって2度目の販売が開始されれば「重版出来(じゅうはんしゅったい)」。本屋さんを通らない私家版としての出版は、自由に作れるというだけで販路が、いわゆる「手売り」のみ。情報の時代といえどもホームページかSNSがせいぜいの広域販売。「こりゃ買いだわ」と3,240円というお高い本を手にされ、サインを入れさせてもらう喜びは何ものにも代え難い。

展覧会は展示までが作品だと考える。本もそうありたいと思った。未熟でも想いが募れば伝わるのではないか、なんてこの歳になっても青二才の気分で制作に取りかかった。気持ちを伝えると様々な皆さんから「協力するよ」と力を貸していただく。その方たちにもいい報告ができそうだ。


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初版、のこり数冊です。ご希望の方はご連絡ください。お待ちいただける方は10月中にはお渡しできる予定です。HPのコンタクト ( ← クリック)でお申し込みになるか、直接お電話ください。AM10時〜PM7時まではつながります。(電話番号は【コンタクト】のページにあります)

本代、3,240円、送料120円。
郵便局の振込手数料は、ATMから80円、窓口から130円です。

発刊を知らない方もたくさんいらっしゃいます。特に村出身者の皆さんをご存じの方はお伝えください。僕が東京にいた頃、こんな本を都会で見たら泣けてきたと思います。




posted by オガワタカヒロ at 23:51| 宮崎 ☁| Comment(2) | アサンポノススメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月25日

局部的にやられる

宅の窓から「日本棚田100選」に名を連ねる「春の平(はるのひら・はんのでら)」棚田が見える。こうべを垂れた稲穂は黄金色に染まり、10月初旬の刈り入れを待つばかりだ。

今朝もアサンポしながら撮り歩く。熟れた米の香りが鼻腔に届き、新米を頂く食卓まで想像が広がった。銀色に輝く新米ご飯を共にするには何が良いだろう。やっぱり金沢の「イカの黒作り」が一番かなぁ、などとと写欲より食欲が上回るアサンポにご満悦だったが、突然台風の爪痕が目の前に現れた。


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日向灘の波は国内でも一流と聞くが、この波はいただけない。どうしてこんな風に局部的にやられるのだろうか。風に色が付いているのならその動きと方向を見定めてやりたいと思いたくなる光景だ。


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農家の人にとっては我々の「作品」と同等であろう。このくらいで済んだことをよしとするのか、なぜうちだけ、と嘆くのか。毎年繰り返される自然との対話に、携わる人たちの心境を想像してみた。




posted by オガワタカヒロ at 23:35| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月24日

実は

所地区が放つ「川まつり」イベントが開かれた。見たくてたまらんが、注文のプリントがあってスタジオにカンズメ。お昼からは次々にお客さまがみえて結局行けずじまいだった。村のイベントも数々あれど、村民参加のこの催しが一番身近で楽しめる。微妙なタレントさんを呼ぶより、こういうやつをもっと増やしてくれんかなぁ。

先日、海へ出かけたと書いた。満天の星空を見ながら静かな海を肴に呑んだあの日だ。実はその18日はカミさんの誕生日だった。ここ数年、祝うどころか「おめでとう」も言えていなかったので、仕事にかこつけて娘と一緒に出かけたのだった。

すっかりいい気分で就寝したが、目覚めたらさっそくお仕事だ。5時半に起きて白々と明け始めた海に向かって三脚を構え1時間。50枚ほど撮った。結局、1枚目に写した蒼海が琴線に触れ、これを使った。穏やかな海が長時間露光によってさらに幻想的に見えた。


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写真をクリックすると、HPの「撮らずにおられん!」で見られます






posted by オガワタカヒロ at 23:08| 宮崎 ☁| Comment(0) | 写真のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月23日

一番二番を注文

せ細った秋刀魚を初物として頂き愚痴をこぼしたが、そんな独り言を知ってか知らずか、本日いわきの母から初秋刀魚が届いた。それはそれは美しく、発泡スチロールの箱に詰められた氷に浮かぶそれは、銀色に輝く細長い宝石のようだ。

一番は塩焼き、二番が煮物、三番が秋刀魚ご飯と決めている。今夜は贅沢に一番二番を注文しておいた。仕事帰りの温泉から帰ると塩焼きのたまらない香りが玄関まで届いている。煮物は「佃煮風 生姜煮」。焼いた秋刀魚には粗塩がたっぷりだ。


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着いたことをいわきへ知らせると、「早く着いてよかった」と母。敬老の日に贈った「花キューピット」のお礼も兼ねてのやり取りだ。


涼しくなると寂しさも一入だが、食卓はますます賑やかになり、4ヶ月ぶりに締め始めたベルトの穴が気になる食欲の秋。




posted by オガワタカヒロ at 23:26| 宮崎 ☁| Comment(0) | 美しい日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする