2017年10月12日

思い出は姿を消した

しぶりに「たこらさるく」のカテゴリにカーソルを合わて、2年前に開催したアートプロジェクトの事を書く。大野匠(彫刻家)・杉原木三(鋳金作家)・小河孝浩(写真家)の3人がそれぞれの作品を作り上げる工程と、その完成品を展示するという企画。(宮崎県立美術館主催)準備から含めると約5ヶ月間の長期プロジェクトで苦労もしたが「制作は個人主義」を貫く表現者が、またとない共同作業の楽しさを味わう期間でもあった。

メイン会場になった「アート作小屋」には大野匠が杉を彫った2作品と、小河の「むすびかがみ」・「Message from the IRORI」・「覗く」の3作品が展示された。あれから2年、観覧者も途絶えたのでここいらで持ち主さんへお返ししようと「むずびかかみ」と「覗く」の撤去作業を行った。運営に協力してくれた村役場担当課の、牧課長、大久保さんに阿部さん、それに新人の中山君が手伝ってくれてスムーズに撤去が完了した。


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中山君が重量のある大きな鏡を軽々と持ち上げれば、まん丸お手てで雑巾を絞る阿部ちゃん。手際よく撤去されてあの夢のような夏の思い出は姿を消した。

大野さん、木三君、そして美術館スタッフの木村さん×2、菊池さん、清水さん、森山さん、藤田さん、矢野君、ほかご協力いただいたみなさま。鏡は消えたけど、それに映った僕らの姿は永遠なり〜 。




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2016年12月28日

木三君の人柄

しぶりに木三君から連絡があって、「お付き合いいただけませんか」とのこと。昨年村で開催した「たこらさるく」(アートイベント・県立美術館主催)で木三君の作った「誕生の鐘」をラジオ局が取材するらしい。番組は「飛び出せスクーピー」(mrtラジオ)。

出演は彼だが「たこらさるく」の案内役として2人のリポーターさんに、会場となった竹原(たけわら)地区のことを伝えたいと思った。9時30分頃のオンエアとのことで、8時過ぎに隣接する竹原公園へ向かうと木三君とリポーターさんは到着していた。「6時に出てきました !! 」という元気なお二人と名刺を交換して会場だった「アート作小屋」へ向う。

水たまりに氷が張ってこの冬一番の冷え込み。だが山頂からお陽さまが顔を出すとぐっと暖かくなり、スタジオから聴こえてきたパーソナリティーの山田さんの声で、さらに心が温かくなった。山田さんは西米良と縁の深い人だ。


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誠実で真面目な木三君の人柄が出て、いい感じで伝わったと思う。村ではAMラジオが聴こえずらいので、木三君が海釣り用の「たも」を持参した。この5mの擬似アンテナが大いに役立ち鐘の前で無事放送終了。


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カッコよくシルエットで撮ってみたが、ニット帽のおかげで「ケムール人」になってしまった。木三君、ごめん。


☆ ウルトラ Q のケムール人をもっと詳しく知りたい人はこちら → 2020年の挑戦


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2016年11月08日

うぜーなぁ

「思い出」は怖い。怖い思い出ではなくて、思い出を語りすぎると過去へ置き去りにした自分と仲良くし過ぎて未来を見失うことがあるから。

20代の頃、僕らくらいのおじさんが、若かった頃の思い出を水を得た魚のように話し始めると、今で言えば「うぜーなぁ」と思った。未来しか見えない若者にとって、おじさんの昔話などどーでもよかった。だから、聞かれれば話すが、若い人に自分から思い出話をすることはない。相手が求めて聴き入ってくれる話ならともかく、内容の90%以上は自慢話に聞こえるのは間違いないからだ。

去年の今頃のことを思い出して、「たこらさるく」のアート作小屋へ行ってみた。止まった時間に和みを感じたが、そこには自分や大野さんや木三君の姿はなく、3人はとっくに未来へ羽ばたいていた。

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2016年05月15日

二つの風景

うやく初夏の兆しを感じられたのにまた天気がぐずつくようだ。

ふらふらとカメラを持って登り坂に沿って歩いた。兼業農家の多い竹原地区(たけわらちく)の人たちは、田植えの準備に余念がない。週末を利用しての田おこしや、田圃への水引は季節の風物詩といえる。

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坂を登り詰めると、一ツ瀬川を挟んだ対岸に「春の平(はるのひら)棚田」が見えてきた。「たこらさるく」でお馴染みになったあの風景だ。

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大野、杉原両氏と作ったモニュメントが赤錆に覆われて何年も前からそこに存在しているようだ。雑草が生い茂り、セメントで固めた土台部分もまったく分からない。経過した時間と、制作したあの時が重なり合い二つの風景が同時に見えた気がした。できることならまた一戦交えたいものだ。

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2015年11月12日

一躍脚光を浴びた

「たこらさるく」の展示期間に入って2週目、かなりの観覧者が竹原地区を訪れている。村所地区の温泉施設「ゆた〜と」、小川地区の「おがわ作小屋村」が観光でお越しいただいたお客さまのメインコースだったが、「たこらさるく」によって竹原地区が一躍脚光を浴びた。

丘の上から広々と棚田を見渡す「たこらさるくモニュメント」が醸す直線と、風景が見せる曲線の調和を感じた後は、川を渡った「アート作小屋」の棚田に佇んで大きく深呼吸。杉原木三の「誕生の鐘」を鳴らして幸せを願えば、大野匠が村の巨木から切り出した作品に癒され、小河孝浩の撮った鏡に映る村の風景に悠久の歴史を重ねてみる。

時の感じ方は人によって様々だが、ここへ来れば穏やかに過ぎてゆく時間が外的要素によってコントロールされるものだと実感されるはずだ。

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美術館からアート作小屋の制作前と完成後の写真を頂きました。ずいぶん変わったもです。瓦には手を入れていませんが、なんだか屋根までも美しく見えます。小屋を囲む環境の変化を比べるのも楽しいですね。

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2015年11月11日

3人同級生

イムリーにも福岡から帰った翌日。西日本新聞夕刊カラー面で大きく紹介されたようです。宮崎は夕刊の発行が無いので、早速福岡の友人2人からコピーした掲載面のデータが送られてきました。まったく違うお付き合いの友人ですが、ふたりとも僕と同い年。つまり、3人同級生。嬉しいなぁ、ありがとう!

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2015年11月10日

一人歩き

「たこらさるく」の作品展示が始まって10日。村を留守にしているとアート作小屋の管理が気になるところだが、小屋の持ち主、地区の方、役場担当課の職員さんが万全の体制で後押しして下さっているようだ。

ご来場頂いた方には置いてあるプレートに赤い丸シールを貼ってもらうようにしてある。芳名帳とは違うのでプライバシーをのぞかれる心配もないし、気軽に貼れて主催者側も大体の数を把握できるのでいい方法だと思う。お手伝いして下さっている方から「今日も沢山のお客さんが来とるごたるよ」とメールが届いた。教育関係の団体の方々が40名ほどみえたようだ。

少しずつだが確実に一人歩きを始めた「たこらさるく」が頼もしい。

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アート作小屋へ向かう途中にある新築前の竹原八幡神社本殿。2009年ちょうど今頃。銀杏の絨毯が美しい。

💦


ギャラリーラ・メールに小河を訪ねて下さったお客さまも数組いらっしゃたようです。不在にしておりすみません。帰村後お土産を受け取りました。ありがとうございました。

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2015年11月05日

鋭いお方

日の展示開始からお客さまが途切れないようだ。個人的な予想では平日みえるのは数人、あるいはゼロもあり得ると思っていたが、来場の際にマークしてもらう印を見れば毎日15人程度の観覧者がある。村民の方はもちろん村外の方ならなおさら、この地までようこそお出で下さったと思う。そして作品が十分に応えられただろうかと案ずる気持ちにもなる。

県の事業ということもあろうが、制作期間中の9月13日に河野俊嗣宮崎県知事、そして今日、稲用博美副知事が会場におみえになった。展示期間に入っているので大野さん、杉原さんは不在だが、作家として村民として、できる限りのご案内を心がけねばならない。「たこらさるくモニュメント」・「アート作小屋」の作品意図、制作秘話などをお話させてもらった。稲用副知事、なかなか鋭いお方で、各作品の前で感心させられる言葉が続いた。じっくり時間をかけて観て頂くとほんとうに嬉しい。

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2015年11月03日

3人が揃う最後の日

日までのぐずついた天気から一転、雲ひとつない秋の空が広がった。3人の作家が竹原に集い、参加者と一緒に "さるき" ながら芸術の楽しさを伝える「アート遊び体験」の日だ。

制作期間が終わった10月20日から約2週間ぶりに、大野さん、杉原さん、美術館の菊池さん、それに応援してくれたスタッフのみなさんと顔を合わせた。たった2週間なのにずいぶん久しぶりに会った気がする。

参加者は約30名。学生さんが中心だったが、中には小さなお子さんを連れたご家族もあって秋の西米良を満喫されたのではないだろうか。大野(彫刻)、杉原(鋳金)、小河(写真)の順番でアート作小屋の作品を解説しながら創作、制作に対する考え方を伝えた。

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大学の講義を思わせる理路整然とした大野さんの解説に、頷きメモを取る人も多かった

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いつもの優しい口調で「誕生の鐘」への想いを伝える杉原さん

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春の平棚田を見下ろす「たこらさるくモニュメント」の前で、写真が「写る」ための秘策を伝授する小河

ひとまず3人が揃う最後の日になった。参加者がお帰りになった後、担当の菊池さんを含め4人で短い反省会をする。お互いほんとうにこのメンバーで良かったと言うと、菊池さんが3人に握手を求め一瞬センチメンタルな気分になる。菊池さんの細い目から一筋の光るものが見えた "気がした" 。顔で笑って心で泣いて、ってか。

ありがとう、としか云い方を見つけられない。

みなさん、ありがとう


posted by オガワタカヒロ at 22:34| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月01日

さすがはJR

っかり気が抜けてしまったが、今日から「たこらさるく」アート作小屋の作品展示が始まった。まだ正式な発表はされていないが、9月9日から10月20日までの制作期間21日間で、観覧者は1,000人近くが訪れたようだ。地域差はあるとしても昨年開催された日之影町鹿川(ししがわ)地区の5倍に迫る数は成功であったと言いたい。

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ところで、28日に紛失したコンデジが戻ってきた。コンデジといえどもデータのバックアップは常に行っているので消えてしまう写真は北陸新幹線の中で写したものだけだが、使い慣れたカメラが無くなるのは忍びない。翌29日、宮崎空港に着いた後、JR東日本お問い合わせセンターに連絡すると、東京駅お忘れ物承り所に「『かがやき 512号 』10号車 19番Dの席でCanonの黒いデジカメを確認、預かっております」との答え。まずはホッとして受け取りの方法を聞くと、最寄りのJR駅で受付番号を告げれば着払いで送ってもらえるとのこと。早速JR宮崎駅へ向かい窓口の女性に伝えて連絡を取ってもらった。

「Canonのデジカメですねぇ、黒。S110ですね」
「はい、私のカメラに間違いありません」
「では中の写真を確認させてもらいますよ〜。はい、写ってますねぇ」
「新幹線の写真の前は魚やカニの写真が写ってるでしょ(間違いないって、僕のですよ)」

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「う〜〜む、あの〜失礼ですけどね。髭面の男が写ってますねぇ。それから、これ製材所ですか?」
「すみません。それ僕です(製材所は大野さんの制作現場だ)」
「間違い無いですね。では着払いで送りますね」
「あ、ありがとうございます」

新幹線で終点という好条件にも助けられ、31日のヤマト便で届きました。誠にご迷惑をおかけしました。さすがはJR。迅速、確実な対応感謝でありました。

posted by オガワタカヒロ at 21:56| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月30日

今日中に完成

間と戦うにはある程度の妥協も必要だが、それは仕事の内容に一定の幅が決められている時に生じる歪みだとも言える。今回は時間という制限はあっても内容の制限は自分に委ねられており、閃いたら最後、妥協を許さない迷宮という一本道に迷い込んでしまう。

「たこらさるく」開催まであと2日、そんな理屈をこねている暇はないのだ。今日中に完成させるぞ、作れ作れ。

というわけで、30日夕方完成に至りました。

【Message from the IRORI】

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核家族、さらに個々の部屋が充てがわれている現代では三世代が同じ食卓を囲み、食事したり会話をすることは稀だ。100年前の古民家から出てきた囲炉裏の周りでは爺ちゃんから孫まで賑やかな声が響いていたに違いない。そこを一家団欒の場として竹原地区106人のみなさんに集ってもらった。メッセージは「たこらさるく!」

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帰省中の舜が曲を付けて「たこらさるく〜 ♪」

【むすびかがみ】

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70〜80年前の障子に小河の撮影した西米良の風景写真を反転して張った。向かい合わせた壁に竹原地区のご家庭で使われていた鏡を掛け、作品にお尻を向けて映った正像を鑑賞する。鏡の中には100年以上昔の物もある。当時鏡の中に居た地区の先人たちにも今の西米良を見せてやりたかった。

【覗く】

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9月〜10月の制作作業終了後、毎回柿の木の下で作家3人を定点撮影した。髭や髪が伸びる経過、日によって変わる表情、それを囲む季節の移ろい。写真の原点を「記録」と定めた3人の写真を連続で展示した。秘密にしていた僕らの記録写真をこっそり双眼鏡で覗き見してもらう。


どうだ、行きたくなったろ
posted by オガワタカヒロ at 21:45| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月24日

前夜祭ライブ

31日(土曜)「たこらさるく」前夜祭ライブ

jazz、bluesを中心に、ピアノとギターのデュオで楽しんでください。
・10月31日(土曜日) 18時30分から2ステージ
・カフェギャラリー ラ・メール
・チャージ 500円 珈琲、チーズケーキ、お酒もあります ^^
出演 小河 舜(piano)
   米良 英樹(guitar)
曲  Isn't She Lovely
   Danny Boy
   Raindrops Keep Falling on My Head
   Tears In Heaven  
   他

米良のギタリスト、米良君と舜が初めて共演します。ギターもさることながら、ボーカルもいいです。舜が久しぶりにドビッシーを弾くかも、とのことです ^^

新宿 JAZZ SPOT J /ダンモのトリオでエバンスを弾く


302829.jpg 小河 舜(おがわ しゅん) 西米良村出身 東京在住
小学5年生からピアノを始める。クラッシックオンリーだったが、高校入学後、父の影響でjazzを聴き始め、特にビルエバンスに心酔する。大学入学後、「早稲田大学モダンジャズ研究会」(通称 ダンモ)に入会。4年間ピアニストとして jazz 漬けの毎日を送る。
現在、立教大学4年生 来年より立教大学大学院に進学予定

146244.jpg 米良英樹(めら ひでき) 宮崎県 門川町出身 西米良村在住
中学生時代、ギターに目覚めハードロックに魅せられる。高校でブルースに出会い、卒業して社会人になった後も独学でブルースの練習を続ける。思いが募り20代前半でギタリストを目指し東京へ向かう。様々なミュージシャンと共演し研鑽を積み、多大な音楽的影響を受ける。
 
九州に戻り、大分県別府市の「音楽博物館 ヒットパレードクラブ」にて、オールディーズを中心にステージミュージシャンのギタリストとして活躍。
現在、株式会社 ハマテック 専務取締役

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2015年10月22日

我々のゼロ地点

ート作小屋が「たこらさるく」のメイン会場になっているが、元々はここへオブジェを立てる計画から始まった。言わばここが我々のゼロ地点なのだ。

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竹原地区の中心地から蛇のようにうねった村道を登った所に「たこらさるくmonument」を立てた。5mのL型鉄骨を横に、2mの同じ鉄骨2本を縦にして自立させた。アート作小屋の対岸にあたるこの場所からは「日本棚田百選」の春の平棚田が広がる。

シンプルに、シンプルに、どこまでもシンプルに、それでいて深く響く形にしたかった。鉄骨が伸びる直線の奥には曲線を描く山並み、眼下にはうねる小径と自動車道。直線と曲線が織り成すハーモニーが美しい。鉄骨の上には3個の小石が乗っている。杉原氏が竹原の中心地、大野氏が井戸内地区、小河が元米良地区から頂いた。竹原を大きく分けた3地区の石をこのモニュメントの上で一緒にすることで今回の足跡を残すことができた。石の位置も出来るだけバランスを "取らない" ように意識した。どうにも、こう、ムズムズする感覚を受け取っていただけたら嬉しい。

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杉原石(鉄骨上 左側)


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左から大野石に小河石(鉄骨上 右側)

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2015年10月21日

本質を見抜いてペンを振るう

崎日日新聞、児湯・西都エリアのページで「たこらさるく」を5回に渡って連載してもらいました。執筆しているのは草野拓郎西都支局長。西都市、西米良村という広域エリアをカバーするのは並大抵の意識では出来ないはずです。様々な地域に足繁く通い、地域の本質を見抜いてペンを振るう力はさすがにプロフェッショナルです。今日はその5回の連載を一挙掲載します。丁寧に読んでいただくと「たこらさるく」の全容と、関わってきた人たちの秘められた心情が読み取れると思います。

では、「アート里に薫る」〜西米良村竹原地区からの報告〜
ごゆっくりご覧ください。

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posted by オガワタカヒロ at 19:55| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月20日

感謝したい

かげさまで「たこらさるく」制作期間が終了しました。ご協力いただいた竹原地区のみなさん、ご観覧頂いたすべてのみなさま、ありがとうございました。

昨日、生コンを注入して設置したオブジェの自立を午前中に確認。午後からは宮崎県教育長、宮崎県立美術館館長両氏の視察に伴い、アート作小屋とそのオブジェにご案内する。その後、MRT宮崎放送の番組「DOOON !」の木村つづくさんがみえて取材。放映は31日(土)朝9時45分から。

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丘の上のオブジェの前で


美術館よりお話をいただき、3人の作家が顔を合わせてから約半年。様々な難題をクリアして作品制作に打ち込みこの日を迎えた。

制作21日間より遥かに長い時間を一緒に過ごした大野匠、杉原木三の作家、美術館担当の菊池憲さんに感謝したい。よくぞこの作家に引き合わせてくれたと思う。ジャンルは違えど感覚という共通言語を持ったふたりと制作に打ち込んだ時間は大きな財産になった。担当の菊池さんも、美術館と制作側の板挟みになる役を担われていたが、常に「作家のために」と出来るだけ制作サイドの意見を聞き入れてもらい大変やりやすかった。オンとオフをしっかり持ったスタッフの皆さんにも助けられた。

100点というラインがあるのなら目標を定め易い。ところが満点がないものを作り上げる時は、限りない自己の欲望を満たすまで進むのだから難儀だ。それをどこまで追及したかは各作家の胸の内に在るとして、11月1日の展示を楽しみに、また竹原へお越しいただきたいと思う。

11月1日〜30日 作品展示 
・3人の作家作品が完成します。個性ある作家の素顔が反映された作品と、棚田を見下ろす場所に立つ「たこらさるくmonument」を観に来てください。

11月3日 「フリートーク鑑賞会」
・竹原地区を「さるき」ながらアートのお話や五感を揺るがす西米良の景色を楽しんで下さい。僕は歩きながらミニ写真教室をやります。コンデジをお忘れなく ^^

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この場所で21日間制作した


そして、6週間剃らなかった髭を落としました。断髪式ならぬ、「断髭式」

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L まずは、大野匠氏からハサミを入れる
R 続いて、杉原木三氏

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L 最後は菊池さん
R 半分剃った

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スッキリ、ツルツル


ありがと〜

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2015年10月19日

日本髪とちょんまげ

「小河の作品情報が無い」と耳にしたので、簡単に説明したいと思う。

「鏡が結ぶ今昔」 特にタイトルはないが、こんな内容の展示

家屋を改修途中に出てきた70年ほど前の「障子」が美しかった。特に当時のガラス職人によるすりガラス。パーフェクトでは無い、いかにも手仕事で設えた障子と小河の写真を一緒にして観せられないだろうか。単に障子に貼るだけでは、ふつう〜。戦前の人たちが使った障子が復活するのなら、その人たちにも現代の西米良の様子を見せてやりたい。考えたのが「鏡」。日本神話でも度々登場する鏡だが、魂を映すなど神秘的なイメージが宿っている。

竹原地区のみなさんが昔から使っていた、あるいはもう使っていない鏡を提供してもらい、障子と対面する古い壁に掛けた。和紙にプリントした障子には「反転」させた村の風景写真が貼ってある。つまり、鏡を覗かなければ「正像」の写真は観られない。作品にお尻を向け、鏡を通して観覧する写真展である。

鏡の中には100年以上昔の物もある。日本髪を結った女性や、ちょんまげの男性もこの鏡の中に居たかもしれない。そんな地区の先人たちにもここへ来てもらい、現代の風景を鑑賞してもらう。この場が昔と今を結ぶ異空間になった。

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他にも「囲炉裏からメッセージを送る映像展」、今日ひらめいた「覗き見写真展」などが11月1日にお目見えする。

posted by オガワタカヒロ at 22:32| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月18日

た・こ・ら・さ・る・く

思えばいい塩梅のタイトルを捻り出したものだと思う。6月の打ち合わせで竹原をイメージさせるキーワードを思いつくままに書きなぐって持って行った。「竹原公園」「棚田」「さるく」「水路」「共同一致」「たこら」「メラメラ」「ムラムラ」などなど、ほか諸々。

3人で真剣に、時には冗談を飛ばしながら話し合った結果「たこらさるく」に決まったが、最後の最後まで平仮名かカタカナか悩んだ。結局、カタカナで書くより丸いイメージの平仮名でいくことになる。更にその印象を分かりやすく伝えるために、グラフィックデザイナーの小八重康介君に「独自のフォントを制作して、イメージを具現化して欲しい」と注文を出した。

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9月9日、制作期間がスタートするやいなや、この言葉と文字が一人歩きをはじめる。まず「意味がわからん」と問われ、丁寧に説明しながらも(成功した)と確信。マスコミのみなさんもまずこの言葉の解析から取り掛かり、その後、僕らへの質問と続いた。

ゼロから作り上げる面白さと怖さは裏腹だ。多くの方に「たこら」??「さるく」?・・・ん〜「さるく」は何となく分かるけど・・・。

こうして疑問を持った瞬間にその人の記憶に大きく刻まれる。た・こ・ら・さ・る・く。

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2つの小河作品のひとつ、「たこらさるく」を連呼する” 囲炉裏からのメッセージ " に協力していただいた村長さん。「竹原の歌」まで飛び出した。


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3人のイメージを凝縮させたオブジェにも刻む


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2015年10月17日

絶品

でもない、内でもない。現代の家屋では味わうことのできない「土間」の不思議な癒しに、皆感動しきり。

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「たこらさるく」制作期間最終第5クールが始まった。今日のメインイベントは、作小屋を象徴する「土間」を再現するための作業。協力して下さる地区の方々に、山から「きな粉」のような質感の土をダンプで運び込んでもらい転圧。我々、スタッフ、観覧者で踏みつけながら土間を固めた。

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まことに不思議な感覚が靴底をすり抜け素足に伝わってくる。手のひらの敏感さは日常感じていることだが、足の裏がこれほどまでに鋭敏で動物的だとは思ってもいなかった。土間の土が微妙にうねる高低差、混ざっている小石と土との境目、土の硬さ柔らかさ。かかとから指先まで様々な情報を遥か彼方の脳内まで伝えてくれる。これは絶対に体験する価値がある。僕らの作品を観なくても、これだけは見て踏んで欲しい。

「絶品」とはこのことだ。

posted by オガワタカヒロ at 21:47| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月16日

L型の鉄骨

番目のアート作品、3人で創る「鉄骨オブジェ(仮名)」の形がようやく決まった。個人作品制作に時間をかけるのは否めないが、少々欲張った感もある。100点のない仕事ゆえ、こだわればどこまでも行く。大野、杉原の作品もほぼ完成、小河の二つの作品、鏡の展覧会と囲炉裏からのメッセージもだいたい目処がたったので、第5クールを前にオブジェの細かい調整を済ませた。

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地区の方に提供してもらったL型の鉄骨。建築資材として生まれ出た鉄の柱が、3人の手によってどれだけの光を放つか。制作する我々が一番楽しみながら、期待もしている。

いよいよ明日から最後の制作期間が始まる。(17日〜20日)

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2015年10月13日

写真は「記録」だ

真の記録性は視覚的分野では群を抜いている。全てのものを正確に複写してしまうのだから、真を写すと言われるようになったのも頷ける。写真が成熟して「芸術」として扱われるようになったが、基本的に何を撮っても写真は「記録」だ。

時間経過の記録は定点撮影が分かりやすい。誰にも止められない時の流れの一瞬を画に収め、それを連続して見せることで瞬間の積み重ねが時間だということを感じることができる。

「アート作小屋」が見える柿の木の下で、毎日作業が終了した頃に3人のバストアップ写真を撮っている。ほぼ同じアングルで表情もなるべく無表情で撮る。できるだけ変わらないように努力はしているが、木々は季節の移ろいを見せ、生き物(人)の髪や髭は伸びてゆく。確実に時間が経過していることを実感させられる。

3人の記録は囲炉裏アートで繰り返される竹原地区民による「たこらさるく」連呼の後に編集しようと思う。

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時間経過と共に、その日の体調までも出てしまう。写真は怖いぜ


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2015年10月12日

粘土をこねながら動物作り

作過程を観覧してもらうだけではなく、参加してアートに触れる体験型のメニューも用意している。今日は「アート遊び体験」と題して、応募して下さった皆さんに粘土をお渡しして、好きな動物を作ってもらった。

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当初は応募が少ないと聞いていたが、蓋を開けてみれば80名近い参加者が竹原地区を訪れた。おそらく、地球が誕生以来、この場所にこれだけの人が集ったのは初めてのことだろう w

村内外のお子さん連れのご家族、ご夫婦、若いカップル、大学生、それぞれの感性で粘土をこねながら動物作りを愉しんだ。

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「動物」と限定したのは、お隣にある「竹原公園」に鎮座する動物たちになぞらえたもので、今日出来上がった作品は17日に焼きを入れ公園内に展示する。100年前に作られた公園のライオンや馬や牛の隣に、みなさんの作ってくれた動物が一緒に並ぶとは、竹原の先人たちも想像しなかったろうなぁ。

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2015年10月11日

体験的作品

刻家、大野さんの作品が徐々に姿を現し始めた。彼の作品は大胆かつ繊細だ。チェンソーを刀のように巨木へ斬りつけたかと思えば、針のような小型の鑿(のみ)でイメージを形にしてゆく。

9月12日、小川地区から切り出してきた樹齢85年の巨木を10人がかりで自立させた。果たしてこの素材にどう向かい、作品に仕上げてゆくのか楽しみにしていたら、向こうが覗き見えるほどの穴を開けてしまった。

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奈良に現存する多くの寺を1年半撮り下ろす仕事があった。修学旅行では見向きもしなかった東大寺大仏殿の柱の穴が大仏様の鼻の穴と同じ大きさだと知って大いに関心が湧いた。だがそこをくぐらせて人のサイズと大仏の鼻の穴のサイズとを比較してみせた当時の人の感性に驚く。

幹周りは腕を回す事で体感できても「直径」を自分の体のサイズで感じる事は出来ない。アートに触れる体験的作品の完成だ。

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第3の作品。巨木、古民家に突き刺さる

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2015年10月10日

経験を積んで行く姿

開制作当初から様々なマスコミの皆さんに取り上げていただき、連日多くの観覧者で賑わっているが、昨日と今日、NHK宮崎放送局の若手アナウンサー武本さんがリポートする番組が放映された。昨日が宮崎県内、今朝は生中継で九州沖縄全域に「たこらさるく」の言葉が届いたことになる。

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早朝からリハーサルを行い、7時半の本番に備えて確認、調整。我々は自作品の説明をすればいいが、リポーターはそうはいかない。初めて訪れた地域の歴史から今朝の気温まで正確に伝えなければならない。前任地が山梨県の甲府放送局だった武本アナウンサーはこの夏宮崎に赴任したばかりだ。スタッフの先輩方に見守られながら経験を積んで行く姿は、12年前に発表した「西米良発 若者図鑑」そのものだった。

完成品にはとても及ばない写真しか撮れず悩んでいた駆け出しの頃、「撮ったほどだよ」と短いアドバイスをくれた先輩カメラマンの言葉を思い出す。

経験はすべて財産だ。

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2015年10月09日

フキ

「たこらさるく」第4クールが始まった。今日のメインイベントは杉原さんが制作する「誕生の鐘」のクライマックス「フキ」の作業。設計図を見せてもらって約1ヶ月、蝋や土の力を借りて丁寧に丁寧に作った鋳型を焼成し、青銅を溶かして型にを流し込む。

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普段は穏やかを絵に描いたような杉原さんが、内なる魂に揺さぶられながらフキの頂点「鋳込みの瞬間」へ向かって自己を昇華させる。寄り添う奥さまは出来うる限りの気持ちを込めてサポートする。まさに二人三脚の一瞬をまのあたりにしたフキであった。

宮崎県で一番人口の少ない本村において、子どもの誕生は何よりの重大ニュースだ。「誕生の鐘」のコンセプトは竹原地区で赤ちゃんが生まれると、この鐘を鳴らし誕生の報告をするというものだ。現実的で且つ夢のある鐘を鳴らすママはどなたになるのか、今から楽しみだ。

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2015年10月04日

親の影響

「ギターが弾ける」と言ってもお決まりのきっかけで、(女の子にモテたい)高校3年間を弾いただけ、その後は自宅の倉庫に仕舞い込んだままだった。帰郷して子どもが音楽を始めると引っ張り出して弦を張り替えてみたが、FやBmを適当にごまかすレベルだったのが災いして、すぐ放置。

「たこらさるく」の打ち合わせ段階から杉原さん(鋳金作家)はギターの弾き語りをすると聞いていた。それも "おはこ" が伊勢正三と大久保一久のフォークデュオ「風」。'70年代後半に活躍したのだから'80年生まれの彼が知る由もないが、ご両親の影響で幼い頃から「風」を聴いて育ったのだという。僕らが子どもの頃は、親の聴く音楽といえば懐メロか軍歌と相場が決まっていた。

倅が幼稚園の頃に聴いたビルエバンスを覚えていて、ピアノが弾けるようにると「この曲すごく好きだから弾いてみたい」と言ってエバンスに心酔していった。音楽の伝道もカッコよくなったものだ。

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第3クールの最終日、ギターを持ち寄ればお互い'70年代のYAMAHA 。久々にコードを追って二人で歌ってみた。しかしながらギターまでも同時代をお持ちとは。恐れ入りました。
余談だけどギターも、にーよんまる ^^


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高校時代、夜中になると下宿屋の部屋でがなり立てた相棒S氏に、早速「風」のベストアルバムを借りて来る。

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2015年10月03日

漫才コンビ?

作期間12日目を終えたが、その間我々3人の他に5〜6人の美術館スタッフの皆さんに入れ替わりながらアシストしてもらっている。本当に真面目で、一生懸命だ。ここまで来たから言えることだが、みなさんの力がなかったら3人でどこかに逃げ出さなきゃならなかったかもしれない >_<

さらにありがたい事に、今日は宮崎大学から学生さんも制作に参加してくれた。左から山下君に中川さん。彫刻の大野匠さんのお弟子さんで、山下君は今日開会した「宮日総合美術展」彫刻部門で最高賞の特選を受賞した。最近の大学生にしては珍しいくらい純粋な心の持ち主で、明るく陽気だ。中川さんとの即興漫才コンビ?に制作現場が大いに和む。

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彼らへの今日のミッションは「たこらさるく」の看板作り。削り出した檜にノミを打ち込むと、徐々に文字が浮き出てきた

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師匠の言葉をありがたく拝聴するふたり。
グラフィクデザイナー小八重康介氏の作った文字が看板上に再現される

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2015年10月02日

時間を共有出来る幸せ

おこしの時期に美術館でオリエンテーションを受け、田植えが終わった頃に告知ポスターを撮影した。青い稲が真っ直ぐ天に向かい始めるとアート作小屋が全貌を現し、稲穂が頭を垂れて実を付けると三人の作品も形を現してきた。

季節と共に二人の作家と時間を共有出来る幸せを感じながら、第3クールのスタート。

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2015年10月01日

明日から第3クール

格がそうでこの仕事に出会えたのか、この仕事が好きでそんな性格になったのか・・・。制作作業をご一緒していて、知れば知るほど杉原さんは前者だろうなぁ、と思う。

「鋳金」と言っても完成まで10工程近い作業の途中、彼が金属に触ることはない。数十日かけて最後の鋳型を壊してようやく金属(作品)に出会える。写真と比べると気の遠くなるような時間をこつこつと繰り返し作品を生み出す。

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ほんとんどの場合が1秒以下で作品の定着が終わってしまう写真家が、果たしてこの工程を経て作品を作れるだろうか。いや、暗室作業に置き換えてみれば近いものがあるかもしれない。

明日から第3クールがスタートする(2日〜4日)。短い期間だがそれぞれの作品が輪郭を見せ、作家の目の色も変わってくるに違いない。ますます目が離せない「たこらさるく」。

posted by オガワタカヒロ at 17:22| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月30日

定点写真

う3週間髭を剃っていない。まずは汚らしい。五味康祐みたいだが剃れない理由がある。

写真の原点は記録。アートプロジェクト作品の一つで囲炉裏を使った観せ方を考えているが、その中に我々3人(大野、杉原、小河)の「記録」を残して作品に織り込むことにした。9月9日から10月20日までの5クール21日間、同じ場所で正面を向いたバストアップの写真を毎日一人ずつ撮る。いわゆる「定点写真」。杉原氏は9月8日に理髪店で丸坊主にした。小河も同じ店で髭を整えてもらった。

彼は刈らない、僕は剃らない。大野氏はそのまま(笑
季節の移ろいも一緒にと、柿の木の下で撮影している。実が熟し、葉が色ずいてゆく経過も取り留める。

さて、どんな記録が残されるか。
写真と仲良くなる絶好のチャンスだ。


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posted by オガワタカヒロ at 22:49| 宮崎 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月29日

もう一つの企み

ートプロジェクトのメイン会場は「アート作小屋」(別名 アート診療所)だが、実はもう一つ企みがある。初めて3人が顔を合わせた4月、最初に出た作品案がそれだった。

プロジェクトのランドマークになり得るオブジェを創ろうという計画で、材質、サイズ、場所を検討した結果、「春の平(はんのひら)」棚田を見下ろす半鐘が建つ丘が候補地に選ばれる。ポスター制作で撮影したあの景色を望む丘だ。閃きが図面になり、立体的な形まで構想として出来上がったが我々ではどうにもならない壁が立ちはだかった。紆余曲折しながら進めているが、残り1ヶ月。個人作品の完成も急がなければならない中、3人からどんな感覚が絞り出されてオブジェが完成するか。11月を迎えた頃は身体の無駄が削ぎ落とされ、見事なダイエット作品が完成しているかもしれない。

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協力して下さる村内の方に素材を見せてもらう


posted by オガワタカヒロ at 19:17| 宮崎 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月26日

2つの番組

元テレビ局、UMK テレビ宮崎の2つの番組で「たこらさるく」を紹介してもらった。AM 10時から「のびよ!みやざきっ子」と、12時からの「じゃがじゃがサタデー」。

「のびよ!・・」は教育系の番組で、ターゲットは小中学〜高校生。小さなぬいぐるみの「フェニックスくん」が登場して3人に質問しながら番組の紹介が続く。子ども向けということでそれなりのお喋りをしなければならないが、杉原さん(鋳金)の優しい口調の説明に助けられた。美術館の担当菊池さんの案内もナイスだったなぁ。

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お昼からの「じゃがじゃが・・」は、人気者の高橋巨典さんがその土地を愛する人に会いにゆく、というコーナー。今週、来週に渡って西米良を紹介していただく。今週は小河を訪ねてもらい、今までの活動紹介の後に「たこらさるく」会場へ向かい3人の制作風景を取材してもらった。

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しかしながら、写真と違ってテレビでは多くのスタッフさんが番組を陰から支えている。現場もさることながら、こうして放映されるまでにどれだけの方々が制作に携わっているのかと思うと、取材される方も出来るだけの協力をしなければならないものだとつくづく感じた次第。

みなさま、ありがとうございました。

posted by オガワタカヒロ at 22:49| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月23日

大野匠

のを作るには道具がいる。彫刻の大野匠氏が使う様々な道具を見せてもらったが、大工顔負けのそれに彫刻も思考だけでは完成しないものだとつくづく感じた。

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普段は優しい口調で木彫への思いを語ってくれる大野匠が、一旦道具を持って巨木に対峙するや二の腕の筋肉は紅潮し、その皮膚には太い血管が浮き出てくる。父上も彫刻家。芸術一家に生まれてアートに囲まれていることが特別な環境ではなかったと言う。

大地へ根を下ろし、数十年の時を経て樹木となった巨大な個体。大野匠の閃きと経験と体力によって作品へと導かれる瞬間を目撃していただきたい。

posted by オガワタカヒロ at 21:55| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月22日

終わってほしくない時間

まりがあれば終わりがある。世の常だ。「たこらさるく」制作第2クールも明日を残すのみになった。3人一緒に準備制作する日程の10日が終わることになる。

鋳金作家の杉原さんと「制作が終わる10月末はどんな気持ちでいるのだろう」という話になった。4月にお話を頂き、5月の中頃から毎週美術館に3人が集まり計画を練ってきた。宮崎県のアートシーンをどうやって盛り上げていこうか、個性的なはずの表現者がお互いを気遣いながらも「個」の力を一つにする方向性を模索した。

「西米良に泊まり込んで長い時間を制作に費やして、疲れたら近くの棚田を散歩する。道端で見つけた草花にも愛おしさを感じるんですよ。ここに愛着が湧いています」
「この期間『創る人』と一緒に時間を共有しながら自己表現に没頭できる。いつもは一人でやっている俺にしてみても終わってほしくない時間だなぁ」

棚田を見下ろすアート作小屋の前に、コスモスより早い秋桜が突然芽を吹いた。

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2015年09月21日

写真制作の過程

刻作品と鋳金作品の輪郭が徐々に見えてきたので観覧者のみなさんが興味深くご覧にっている。大野氏(彫刻)は巨木を切り、削り、磨く。杉原氏(鋳金)は棚田の一角に吊るす「幸せの鐘」の型を制作している。写真の小河といえば今のところ目に見える変化がなにもない(笑)

取材者や観覧者の方が「写真制作の『過程』を見せるのは難しいですね」と仰って下さる。単純に言えば写真が定着される時間はほとんどの場合1秒以下。会場で過程をお見せする作品も構想にはあったが、やはり「足」を使う写真家本来の姿勢を貫きたかった。よって会場での制作過程は展示する場所の製作や、作品が出来上がってからの展示風景になると思う。もちろん話しかけて下されば作品の構想、出来上がりをご説明して写真に対する考えをお伝えしたいと思う。

それでも「貴方の写真が観たい」とおっしゃる方は、お帰りの道すがら村所地区のカフェギャラリー ラ・メールへ、レッツラゴー。秋の風景写真(1500mm×900mm)を展示。今月までは珈琲 & チーズケーキセットが400円!

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予定2作品のひとつ。「囲炉裏アート」の仕込みを、スーパーアドバイザー「達人」の腕を借りて50%製作完了。

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2015年09月20日

寝てる場合じゃない

日第2クールの初日が終わると、宮崎市へ下りてポスターの撮影を行った。ライティングにたっぷり時間をかけて、いい写真が撮れた。モデルのみなさん、スッタフのみなさん、ありがとう。その後、懇親会も予定されていたが後ろ髪を引かれる思いで深夜の米良街道をひた走り帰村。午前1時就寝。

寝てる場合じゃない。6時起床。スタジオに出て「たこらさるく」を取材にみえるテレビスタッフさんを迎える準備をしなければならない。地区へ目を移せば「竹原地区振興大会」が10時から。受付を済ませて「本日はこれこれ然々です」と公民館長氏に不在の挨拶をしてスタジオに引き返しUMKテレビさんを待つ。

10時半過ぎにキャスター高橋巨典さんが、ディレクター氏、カメラマン氏、音声氏を伴ってラ・メールへ来店。過去に発表した「若者図鑑」「5年後の若者図鑑」「結いの村」から今までの流れをお話しして、「たこらさるく」会場へお連れする。

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彫刻の大野さん、鋳金の杉原さんを興味深く取材していただき、長い1日が終わった。放映は26日(土曜日)お昼12時〜12時55分。「じゃがじゃがサタデー」にて。

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一つ違いの巨典さんとは、2006年に「ジャガジャガ天国」にゲストで呼んでいただいて以来。今日の収録では同年代の「機微」が通じ合って涙涙の場面も(笑

posted by オガワタカヒロ at 23:57| 宮崎 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月19日

見慣れない構造物

れ以上ない、というような秋晴れの中「たこらさるく」第2クールが始まった。大野匠、杉原木三、担当の菊池さん、ほか美術館スタッフ3名のみなさんが、あたり前のように作業を進めている。その「見慣れた風景」に定着された安心感はなんだろう。

乾いた秋風が心地い。


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見慣れた風景の先に見慣れない構造物が出現している。アート作小屋から神社への小径を抜いてくれたユンボの達人松尾さんが、この1週間で石を積み上げオブジェを制作していた。短期間で作り上げた早業もすごいが、その完成度といったらない。センターに日時計かとも思わせる流木が立ち、竹原地区から4人目のアーティストが現れた!

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2015年09月13日

「メラリンピック」に飛び入り参加

1クール最終日。地区の皆さん、連日宮崎市から通って来られた数名の美術館スタッフの方々に感謝のあまりに言葉もない。最高のスタートがきれた。

午前中、観覧のお客さまがみえる前に村の大運動会「メラリンピック」に飛び入り参加してきた。20回を迎えるこの運動会は小中学校の生徒が減り、単独の運動会を催すより村民全体でやったらどうだろうとの案から始まった。保育園児からお年寄りまで1日をかけて競技が行われる。大野、杉原、小河、美術館担当の菊池さんの4人が竹原地区のメンバーとして「さこんたろ」競技に出場した。

「さこんたろ」とは昔の精米機。水の力を利用して動かしたシーソーのようなもの。3人一組で一人がボールを板の端に乗せると、二人目が反対側を強く踏んでボールを高く跳ね上げる。上がったボールを三人目がカゴでキャッチして仲良く手をつないで戻ってくるというゲーム。第一走者の公民館長氏が「うちは芸術家チームど!」と他の地区を威嚇したのでプレッシャーを感じたが、なんと我が竹原チームが優勝した ^^

ひとときのレクリエーションに気分も和んで、地区の皆さんとも交流を深められた。

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L・菊池さんが天高くボールを跳ね上げる
R・手をつないでご帰還

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L・「安全靴で参加したのは私くらいでしょう」と大野さんも照れ笑い
R・杉原さんの笑顔が楽しさを醸し出してるなぁ

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2015年09月12日

異質な空間

覧会でもそうだが最終日よりその少し前に疲れのピークが襲ってくる。緊張する時期を過ぎて「慣れ」が出てくるのだろうか。

地区住民のみなさんに力を貸してもらう2回目の作業日だ。前回7月26日は家屋を解体して古民家が姿を現した。趣のある室内に対して外壁のベニヤが気になっていたので今日はそれを真っ白に塗り変えてもらった。これで期待していた異質な空間が出来上がった。

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L・小川地区で伐採された樹齢85年の切り株を運び込む
R・88歳を筆頭に爺さまたちも杉の皮剥ぎに参加

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大野匠(彫刻)の作品になる1.5トンの杉(幹回り1m、高さ2m)を9人がかりで自立させる

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その巨木の前で観覧におみえになった河野宮崎県知事と


終日UMKテレビ(県内)「のびよ!みやざきっ子」の取材撮影も入る。放映は26日(土曜)AM 10時から

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2015年09月11日

あとは作品

のクール(9日〜13日)は皆さんに知っていただくための5日間になりそうだ。今日も取材が3本入った。まずは朝、9時20分から地元 mrtラジオの「飛び出せスクーピー」に生出演。ラジオは「ながら聞き」の確率が高いので知らぬ間に情報が耳に入ってくる。効果絶大とみているが、村ではFMもAMも電波を捕まえるのが難しい。現場からスタジオへのやり取りがある番組では苦労されるようだ。

アート作小屋ではまったく交信できず、100mほど離れた電柱にみな受信機をくっ付けてお話しさせてもらった。そうするとスタジオの案内役、上岡さんと山田さんの声が微かに聞こえてくるのだ。

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何だか異様な光景だが「3人のトークは自然でアドリブもいい感じでしたよ」と周りのみなさんが持ち上げてくれた。

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待ち時間に Shadow Totem pole を作る大野、杉原。表現者らしい動きにスクーピーちゃんも飛び入り参加。この後、小河も加わり3人トーテンポールが完成する ^^

11時からFM宮崎「Radio Paradise 耳が恋した!」の収録。17日(木曜)の夕方5時10分〜6時50分の間で紹介される。午後から宮崎の雑誌「じゅぴあ」の取材。10月15日の発売とのこと。

3人のチームワークがだんだん良くなり、インタビューで答える内容の輪郭がしっかりしてきた。あとは作品だなぁ (笑

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2015年09月10日

NHKと議員さん

やかな1日だった。朝からNHK宮崎放送局から取材に来てもらい、それぞれの思いを引き出してもらった。take2でOKが出て無事終了。17日、PM6:10〜7:00からの「イブニング宮崎」で放送。午後からは村会議員のみなさん8名が視察にみえて事業の概要、進捗を見てもらった。各地区へこのプロジェクトが伝わると思う。

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丁寧なお仕事でした。ありがとうございました


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L・創ることを熱く語る大野匠
R・「鋳金」を知ってほしいと杉原木三

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L・季節の移ろいも一緒に感じて下さい
R・西米良芸術祭イチイチでスタジオにお邪魔した2011年。今日のリポーター今村さんが入局して初めてのゲストだったようだ。4年ぶりにお会いしたが、素敵な女性になっていて嬉しかったなぁ。

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美術館の担当、菊池さんが議員さんたちにご挨拶


posted by オガワタカヒロ at 21:55| 宮崎 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | たこらさるく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする